タイトル 「細胞力」を高める
サブタイトル 「身心一体科学」から健康寿命を延ばす
刊行日 2018年5月上旬刊行予定
著者 跡見順子
定価 2,000+税
ISBN 978-4-8460-1674-6
Cコード 0074
ページ数 272
判型 四六
製本 並製
内容
健康寿命を延ばす鍵は「細胞」力にある。摩訶不思議な細胞骨格、自律的に生きている細胞と身体制御の類似点と相違点、アルツハイマー症候群などの疾病をもたらすタンパク質の形の問題と、その異常を防ぐタンパク質のお世話係(ストレスタンパク質)……などなど、日常に起こる身体感覚とそれをもたらす細胞の行動原理・適応原理を科学的に読み解き、詳しく解説。メカニズムに基づいた朝の体幹目覚め体操や通勤電車でのトレーニングなど、マイルドなストレスによる人間システム活性化のノウハウを紹介する。
 私たちの身体とそこから生まれる心の科学、つまり物質からつなぐ人間の科学が「身心一体科学」。譲り受けた遺伝子を生かし、細胞を意識することは、活き活きと生きる鍵。森・里・海を生んだ地球、その地球が生み出したミクロからマクロまでの世界。「細胞−身体−脳」をリアルに生きることにしませんか。
著者紹介
跡見順子(あとみ よりこ)
1944年茨城県小野川村(現つくば市)生まれ。お茶の水女子大学保健体育科を経て東京大学大学院教育学研究科に進み、エアロビクス研究で教育学博士を取得。同研究科助手を経て、教養学部に転進(講師・助教授)。1994年より総合文化研究科(生命環境科学系・身体運動科学)教授、2007年定年。東京大学名誉教授。サステイナビリティ連携研究機構及び東大アイソトープ総合センター特任研究員を経て、2013年より東京農工大学客員教授。平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞理解増進部門受賞(受賞課題「いのちを知り生かす身心一体科学の啓発と普及」)。
共編著書として、『なぜなぜ宇宙と生命──宇宙の中の生命と人間』(日本学術協力財団、2003)、『骨格筋と運動』(杏林書院、2001)、『栄養と運動』(杏林書院、1999)、『活性酸素と運動』(杏林書院、1998)、分担執筆書として、『女性が拓くいのちのふるさと海と生きる未来』(昭和堂、2017)、『人を幸せにする目からウロコ!研究』(岩波書店、2014)他多数。
目次
はじめに

序 章 働きかければ応えてくれる「身体」のしくみを解く鍵を求めて
 一 「自分を科学する」から「身心一体科学」へ
 二 毎日数分の臥位での体操が腰痛・膝痛・肩こりから解放
 三 人間システムを教えていない教育
 四 成功事例を科学につなげてイノベーション
 五 ストレス解消循環適応進化
 六 古代ギリシャと世阿弥──身体という原点に戻る
第Ⅰ章 「自分を知る科学」でフロントランナーとなろう
 一 『課題先進国』における「教育への挑戦」
 二 ソーシャル・ウィッシュと女性が直感する「いのち」の問題
 三 森と海、心と身体をつなぐ行動と科学
 四 日本人女性の寿命の中身
 五 ストレスに応答して生きる──自然環境ストレスと社会環境ストレスを考える
第Ⅱ章 身心一体科学──身体の外の自然と内の自然(細胞たち)をつなぐ
 一 細胞と「わたし」との関係を科学する
 二 働きかければ応えてくれる──ストレスタンパク質に出会う
 三 健康のストラテジー──身心一体科学からの健康と産業展開
第Ⅲ章 あなたの身体に棲む「いのち・細胞」の行動原理を理解しよう
 一 身体の現場の「活動」でいのちを紡ぐ細胞たち
 二 数珠つなぎの「ひも」でテントを張ってかたちをつくる
第Ⅳ章 自分を理解してみよう!──触ると分かる「かたち」「温かさ」
 一 自分の脳に自分の身体を分かってもらう
 二 仰向けに寝た状態で腰痛を治す腹部スキャン
第Ⅴ章 地球に生きるとは?──細胞も人間も、基盤に踏ん張って力を発揮し、電気活動も生み出す
 一 基盤で踏ん張り、電気を生み出す細胞
 二 細胞がオーガナイザータンパク質を発明した
 三 細胞を「範」にして「自分」をオーガナイズ
第Ⅵ章 タンパク質のホメオスタシスをメンテナンスする──ストレスタンパク質が健康寿命を延ばす
 一 タンパク質のホメオスタシス(プロテオスタシス)
 二 タンパク質のお世話をするタンパク質・分子シャペロン
 三 ストレスタンパク質・αB̶−クリスタリン
第Ⅶ章 身心一体科学はこうして生まれた
 一 自身の細胞に思いを馳せ、解釈し、実践する
 二 人間の意志、自発性を生み出す科学
 三 日本の科学研究領域に「身体」を取り戻そう
 四 「人間の生物学」は半世紀前にWHOの健康戦略にもなっていた
 五 理工学の中の身心一体科学──「細胞が生きる身体」から俯瞰する視点を
 六 自然科学統合の四つの軸
 七 人間の技といのちをつないだ自然科学統合の例
 八 身心一体科学を基盤とする人間革命は文理融合の「人間」科学から
まとめ
 一 文理融合による「いのち」の正しい理解──「不断の努力」とハウスキーピング
 二 「かたち」や「重心の制御までサポート」する分子シャペロンたち
 三 適応進化してゆくことができる人間像構築に向けての科学研究を

おわりに
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