タイトル クロード・ロラン
サブタイトル 一七世紀ローマと理想風景画
刊行日 2018年3月16日
著者 小針由紀隆
定価 3,600+税
ISBN 978-4-8460-1684-5
Cコード 0071
ページ数 296+口絵8
判型 A5
製本 上製
内容
その風景は西欧の理想となった──
カンパーニャを愛し、「誰の目にも美しい」牧歌的な情景を描き続けたクロード・ロラン。自然の探求から「理想風景画」の基盤をつくった画家を軸に、17世紀風景画の成立と展開、そして18世紀自然主義との関連を描き出す。詳細な註と100枚以上の図版を掲載し、同時代のカラッチ、ドメニキーノ、エルスハイマー、ブリル、タッシ、プッサン、デュゲ、ローザ、19世紀前半のヴァランシエンヌ、ミシャロン、コロー、ターナーなど、多くの画家たちについても考察を加えた欧米研究に比肩する専門書。詩情溢れるロラン絵画の世界を堪能できる。
著者紹介
小針 由紀隆(こはり・ゆきたか)
東京都生まれ。慶応義塾大学大学院修士課程、フィレンツェ大学でイタリア美術史を学ぶ。静岡県立美術館学芸部長を経て、現在、静岡文化芸術大学文化政策学部教授。専門は17世紀から19世紀前半のイタリアにおける風景画に関する諸問題。著書に、『ローマが風景になったとき──西欧近代風景画の誕生』(春秋社、2010年)、『フランス近世美術叢書第Ⅱ絵画と受容』(共著、ありな書房、2014年)、『ローマ──外国人芸術家たちの都』(共著、竹林舎、2013年)などがある。この他、論文、展覧会エッセイ多数。
編集者コメント
17世紀、多くの古代遺産と温和な自然に恵まれたローマとその近郊で育まれ、その後2世紀にわたって画壇に大きな影響を及ぼし続けた理想風景画。それは、クロード・ロラン(1604/05-1682)のカンパーニャにおける自然研究を基礎にして発展した。画家の描き出す詩情性を持った風景は、後の自然主義、印象派へとつながる絵画史に、いわば触媒のように作用していったのである。
目次
はじめに

I 理想風景画の「兆候」
16世紀ローマの風景画事情
ローマの外国人画家たち
アンニーバレ・カラッチの貢献

II 理想風景画の「誕生」
カンパーニャにおける自然研究
1630年代の達成と飛躍
1640年代の理想風景画

III 理想風景画の「諸相」
クロードとプッサン
クロードと「ロクス・アモエヌス」
理想風景画とステージ・デザイン
ウィディウスとウェルギリウス

IV 理想風景画と「19世紀」
ふたたびカンパーニャについて
「断片」の絵画の興隆

おわりに
参考文献一覧/年譜/図版リスト/人名索引
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