タイトル ダンスは冒険である
サブタイトル 身体の現在形
刊行日 2020年2月13日
著者 石井達朗
定価 2200+税
ISBN 978-4-8460-1849-8
Cコード 0073
ページ数 264
判型 四六
製本 上製
内容
官能と戦慄/抑圧と解放

コンテンポラリーダンスとは——


 長年慶應義塾大学で教鞭を執り、現在、名誉教授である石井達朗は、舞踊評論家として活発に活動している。『朝日新聞』や各種雑誌にダンス評や論考などを発表しているが、インド、アジアなどの祭祀をフィールドワークしており、舞踊のみならずパフォーマンスアートやサーカスにも詳しい。そして独自の視点で「異装のセクシュアリティ」「男装論」など、性も含めた舞台表現、身体表現について論じてきた。

 今回、近年発表したコンテンポラリーダンス、バレエ、パフォーマンス、舞踏、サーカスなどを論じたもの、そして舞踊家などとの対話を一つにまとめた。

 90年代以降、新しいダンスとしてのコンテンポラリーダンスが注目され、舞踏も国際的な評価が高まっているが、まさに「現在」(コンテンポラリー)の身体表現を徹底して論じ、舞踊や身体表現を真摯に追求する視線は、多くの読者、舞踊や身体表現を愛する人たちの強い共感を呼ぶことだろう。
著者紹介
石井達朗(いしい・たつろう)

 慶應大学卒。舞踊評論家。州立ハワイ大学講師、私立ニューヨーク大学(NYU)演劇科・パフォーマンス研究科研究員、慶應大学教授、愛知県立芸術大学客員教授、お茶の水女子大学・早稲田大学などの非常勤講師を経て慶應大学名誉教授。

 舞踊評論のほかに韓国、中国、インド、インドネシアなどの祭祀、伝統舞踊、現代舞踊をフィールドワーク。ジェンダー・セクシュアリティからみる身体文化、サーカス、脱領域のパフォーマンスアートなどについても執筆。

 2001年より2004年まで朝日舞台芸術賞選考委員。2003年第14回カイロ国際実験演劇祭審査員。2005年韓国ソウルの国立劇場における舞踏フェスティバル実行委員長。2006年、2008年トヨタコレオグラフィーアワード、2014年~2016年東京都ヘブンアーティスト、2017年~「踊る。秋田」土方巽記念賞、2018年WifiBody (マニラ)などの審査員。韓国・ソウル、束草(ソクチョ)、北京、上海、マニラ、ニューヨーク、メキシコシティ、イタリア・ヴェネチア、レッチェ、ハンガリー・ブダペスト、ペーチュ、インド・デリー、ブバネシュワルなどで日本のコンテンポラリーダンスや舞踏について講演。舞踊学会、国際演劇評論家協会(AICT)会員、慶應大学アートセンター訪問所員、東京芸術劇場運営委員、セゾン文化財団評議員。

 主な著書『アウラを放つ闇―身体行為のスピリット・ジャーニー』(パルコ出版)『男装論』『ポリセクシュアル・ラヴ』『アジア、旅と身体のコスモス』『アクロバットとダンス』『身体の臨界点』(以上、青弓社)『サーカスのフィルモロジー』『異装のセクシュアリティ』(以上、新宿書房)など。

 趣味は未知の街や村の散策、音楽(クラシック、現代音楽、ジャズ、ロック、ピアノソロ)、メダカ・小エビの飼育、野生ランの栽培、希少植物、アジアの古布、映画、珍しい食材。
目次
第一章 現在舞踊論――コンテンポラリーダンスへ

 時代の共犯者としてのコンテンポラリーダンス
 身体の現前性
 ダンスと夢
 「インクルーシヴダンス」をめぐって
 ダンス、アクション、ポリティクス
 踊るコスプレ
 アジア的時空/コンテンポラリーな身体
 サーカス考現学

第二章 舞踊批評の現在―〝いま〟を見つめて

 受苦と救済のはざまで揺れる音楽と身体―アラン・プラテル
 出発点と三〇年後の到達点―ケースマイケルとローザス
 遠ざかるほどダンスが先鋭化する―ピーピング・トム
 官能と戦慄が錯綜する―ジゼル・ヴィエンヌ
 死者でございます――大野一雄
 不条理な常闇がくすぶる―勅使川原三郎
 多様な表象が揺らめく水晶宮―山口小夜子

第三章 舞踊対話―コトバも踊る

 モダンとポストモダン、コンテンポラリーと舞踏 vs山野博大
 舞踏をはじめて五〇年 vs笠井叡
 肉体のEdgeに立つ vs室伏鴻
 土方巽誕生前夜 vsヨネヤマママコ
 フラメンコを越えた舞踊家 vsイスラエル・ガルバン
 人々の踊りを舞台に vsヤン・リーピン
 抑圧からの解放を目指す vs東京ゲゲゲイ(MIKEY)
 東京にあるダンスの可能性 vsshoji
関連書籍
ページ上部へ戻る