タイトル 佐左木俊郎探偵小説選Ⅰ
刊行日 2020年6月下旬発売
著者 佐左木俊郎 著/竹中英俊 土方正志 編
定価 4000+税
ISBN 978-4-8460-1926-6
Cコード C0093
ページ数 400
判型 A5
製本 上製
シリーズ名 論創ミステリ叢書
シリーズ番号 124
内容
幻の遺作「狼群」が87年ぶりの復刊! 北海道を舞台にした代表中編「恐怖城」、その原型作品「熊の出る開墾地」を併録した絢爛豪華な探偵小説集。ミステリ評論家・横井司氏の解題に加え、本書の原型となる佐左木俊郎探偵小説セレクションを企画した〈荒蝦夷〉代表取締役にして、佐左木と同郷の編集者でもある土方正志氏による巻末エッセイを収める。探偵小説も物した宮城県出身の農村文学作家、その知られざる一面を明らかにする!
著者紹介
佐左木俊郎(ささき・としろう)
 1900年4月14日、宮城県一栗村(現・大崎市)生まれ。本名・佐々木熊吉。村立上野目尋常高等小学校を卒業後、文学に親しみながら機関夫として北海道で働き、17年に上京。さまざまな職に就き、雑誌『文章倶楽部』の編輯助手を経て、24年の秋に新潮社の正社員となる。新興芸術派の一人として農民文芸界に所属し、加藤武雄に兄事しながら農民文学の旗手として「都会地図の膨張」(30)や「黒い地帯」(同)など都会の喧噪に侵食される農村の悲劇を描いた短編を精力的に発表、作品は映画化もされた。日本初の書下ろし長編探偵小説だけで構成された叢書「新作探偵小説全集」の企画者として自身も探偵小説「狼群」(33)を執筆するが、執筆中の1933年3月13日、病によって急逝。遺作となった「狼群」は同僚の奥村五十嵐によって補筆され、「新作探偵小説全集」第4巻として刊行された。

〔編者〕
竹中英俊(たけなか・ひでとし)
 1952年、宮城県大崎市生まれ。早稲田大学卒。1974年に財団法人・東京大学出版会へ就職し、編集局長や常務理事を歴任、2011年3月に退任した。現在は北海道大学出版会合相談役を務める傍ら、「竹中編集企画室」を主宰。佐左木俊郎の縁戚として、『佐左木俊郎選集』(英宝社)の編纂など文学活動再評価に向けた顕彰に尽力する。

土方正志(ひじかた・まさし)
 1962年、北海道ニセコ町生まれ。東北学院大学卒。出版社〈荒蝦夷〉代表取締役。作家・編集者。著書に『ユージン・スミス 楽園へのあゆみ』(佑学社)、『てつびん物語 阪神淡路大震災・ある被災者の記録』(偕成社)、『新編 日本のミイラ仏をたずねて』(天夢人)、『瓦礫から本を生む』(河出文庫)等。
目次
 狼群
 *
 熊の出る開墾地
 恐怖城

ある東北人作家の軌跡  土方正志
解題 横井 司
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