タイトル 地方議員を問う
サブタイトル 自治・地域再生を目指して
刊行日 2017年11月中旬刊行予定
著者 梅本清一
定価 1600+税
ISBN 978-4-8460-1653-1
Cコード 0036
ページ数 240
判型 四六
製本 並製
内容
 2016年、富山県議会・富山市議会で政務活動費不正が相次いで発覚、議員計18人(17年3月現在)が辞職。これに先立ち、富山市議会は議員報酬を大幅増額する条例案を可決。これら一連の問題は、地元メディアのスクープで明らかになり、燎原の火ごとく全国の地方議会へと波及した。地方議員の金銭にまつわる不正は国会議員のそれに比べ巨額とはいえないものの広く組織内に蔓延し、むしろより深刻な病理現象といえる。
 本書では、富山市議会議員を例に、議員報酬アップに至る経緯、政務活動費不正の背景とともに、地方議員と議会の体質を分析。地方分権社会が叫ばれ、さらに「平成の大合併」を巡り、首長・行政機関と対峙する時期に、議会がどのような道を歩んできたのか、地方議会や選挙の歴史や風土を探る。
地方の人口減少や疲弊が深刻化する一方、大都市東京の議会の実態も明らかになりつつある。地方議員と地方議会は今、全国共通の重要なテーマである。
地方議員は地方自治の中心であり、憲法の実践者だ。憲法で国会議員は国民の「代表」と規定されるが、地方議員は住民の「代理」である。議員バッジのお陰で、役所が気付かない盲点を変え、政策を立案し、条例をつくれる立場にある。そこにこそ、議員の大きな仕事があるのだ。
批判を浴び、注目される今こそ、地方議会、地方議員の出番である。それぞれの活動で住民と共に汗をかき、奮闘する議員に期待したい。
著者紹介
(うめもと・せいいち)
1951(昭和26)年、富山県射水市生まれ。1974年富山大学経済学部卒、北日本新聞社入社。論説委員、社会部長、政治部長、取締役編集局長を経て、広告局長、高岡支社長、常務社長室長、関連会社社長など歴任、2014年退任、現在は相談役。編集局長時代にキャンペーン「沈黙の森」を推進、第5回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、農業ジャーナリスト賞。地域医療の問題を明らかしたキャンペーン「いのちの回廊」を推進、第25回ファイザー医学記事賞優秀賞。著書に、『先用後利──家庭薬配置業を見直す』(共著、北日本新聞社出版)、『春秋の風──震の時代に生きる』(北日本新聞社出版)、『地方紙は地域をつくる──住民のためのジャーナリズム』(七つ森書館)などがある。
目次
序 章 松村謙三に学ぶ
第1章 活動はバッジをはずして
第2章 同じ景色を眺めよう
第3章 分かれ道は地方分権時代
第4章 「言論」はどこへ
第5章 扉を開けて
第6章 住民主人公の「議会・首長」代表制
第7章 地方分権の旗を振れ
終 章 「世間は生きている、理屈は死んでいる」
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