タイトル 渡辺啓助探偵小説選Ⅰ
刊行日 2019年6月10日
著者 渡辺啓助・著 浜田雄介・編
定価 3,800+税
ISBN 9784846018054
Cコード C0093
ページ数 368
判型 A5
製本 上製
シリーズ名 論創ミステリ叢書
シリーズ番号 119
内容
彼ははたして〈薔薇と悪魔の詩人〉だったのか。渡辺啓助の豊饒な物語世界・第一弾!
デビュー直後から終戦間もない頃に発表された作品群より、固定された視角からは評価され得なかった魅力を放つ珠玉の短編を精選。衝撃のグロテスク「屍版」から明朗闊達な〈青春探偵〉シリーズまで全24篇。巻末には四女・渡辺東氏の書下ろしエッセイ「ケイスケとオメガ倶楽部のこと」を収める。
著者紹介
渡辺啓助(わたなべ・けいすけ)
 1901年、秋田県生まれ。本名・圭介(けいすけ)。九州帝国大学法文学部史学科在学中の29年、実弟の温とともに江戸川乱歩名義でE・A・ポーの短編を翻訳し、映画俳優のゴーストライターを務め「偽眼(いれめ)のマドンナ」を執筆する。卒業後は教員を務めながら創作活動を行い、37年より専業作家となった。42年、陸軍報道部の従軍記者として大陸に派遣され、その時の体験を基にした小説「オルドスの鷹」などが三期続けて直木賞候補に挙げられた。戦後は作家グループのまとめ役として日本探偵作家クラブ(現・日本推理作家協会)会長を務め、SF同人グループ〈おめがクラブ〉の創立にも尽力。書画や詩作なども積極的に手掛けており、80年には文芸サークル「鴉の会」を立ち上げた。2002年逝去。

[編者]
浜田雄介(はまだ・ゆうすけ)
 1959年愛知県生まれ。成蹊大学文学部教授。専門は近代日本文学。『新青年』研究会会員。編著に『江戸川乱歩作品集』(岩波文庫)、共著に『昭和文化のダイナミクス』(ミネルヴァ書房)、『怪異を魅せる』(青弓社)など。
編集者コメント
2002年刊行の『怪奇探偵小説名作選〈2〉渡辺啓助集 地獄横丁』(ちくま文庫)以来、約17年ぶりとなる渡辺啓助作品集が発売されます。特定の評価軸から漏れながらも、今なお色褪せない作品群を探偵小説ファンの皆様にお届けします。渡辺啓助氏の四女・渡辺東さんからは書下ろしエッセイをご寄稿いただき、啓助氏と〈オメガ倶楽部〉に関する逸話を書いて下さいました。
目次
 屍版
 幽霊荘に来た女
 死の日曜日
 亡霊の情熱
 薔薇悪魔の話
 三吉の食慾
 幽霊の歯形
 蛍小僧
 センチメンタルな蝦蟇
 ヴィナスの閨
 白薔薇教会
 落書する女
 壁の中の女
 獣医学校風俗
 謎の金塊
 雪の夜の事件
 短剣(クルス)
 盲目(めなし)人魚
 青春探偵
  頸飾り
  薔薇と蜘蛛
  翡翠の娘
  開かずの扉
  長崎物語
  夢みる夫人

渡辺東 ケイスケとオメガ倶楽部のこと
編者解題
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