タイトル 用語「発達障害」批判
刊行日 2019年10月刊行予定
著者 玉永公子
定価 2000+税
ISBN 978-4-8460-1868-5
Cコード 0037
ページ数 208
判型 四六
製本 上製
内容
「個性」は「障害」か?
 自閉症・LD・ADHD・知的障害。それぞれ困難も支援の形も異なるのに、これらすべてが「発達障害」──。
 さらにはユニークな人、風変わりな人など「平均的」でない人々をも巻き込み、障害と個性を一緒くたにこの用語が蔓延る異様と、曖昧模糊とした言葉のもたらす危うさを説く。
著者紹介
国立大分大学卒業、南カリフォルニア大学大学院修了。修士号(特殊教育)取得、博士号(教育心理学)取得。国際ディスレクシア協会会員、日本教育心理学会員。現在、東日本国際大学特任教授。
著書として、『特別教育いま、マレーシアは─インクルーシブ教育をめざす世界の障害児教育』(ラピュータ、2016年)、『「発達障害」の謎』(論創社、2013年)、『ディスレクシアの素顔』(論創社、2005年)、『LDラベルを貼らないで!』(論創社、2000年)ほか多数。
目次
プロローグ
Ⅰ 発達障害という用語
 1 障害と症
 2 「発達障害」用語の曖昧さ
 3 障害をつけて呼ぶことはない
 4 個性を「発達障害」と捉える?
 5 教師には指導する責任がある
 6 自閉症・LD・ADHDには適切な対応が必要
 7 従来「発達障害」用語は「自閉症」を指していた
 8 教育の問題
 9 「発達障害」と言い切れない
 10 「発達障害」という用語の始まりと終わり
Ⅱ 用語「発達障害」の捉え方
 1 学者が考える用語「発達障害」
 2 日本以外ではどうか
 3 日本では
 4 DSM-Ⅳの表記
 5 DSM-5の表記
 6 インクルーシブ教育
 7 診断の難しさ
Ⅲ 自閉症(Autism)
 1 自閉スペクトラム症
 2 レット障害
 3 小児期崩壊性障害
 4 特定不能の広汎性発達障害(非定形自閉症を含む)
 5 自閉性障害
 6 アスペルガー障害
 7 学者が捉える自閉症の様相
 8 DSM-5に表現された自閉症の様相
 9 自閉症の原因と様相
Ⅳ ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)
 1 ADHDの徴候
 2 ADHDの原因
 3 ADHDをどう見るか
 4 医師ホフマンの子ども
 5 医師クリットンが見つけた不注意タイプ
 6 神経過敏なADHD
 7 ADHDの薬物療法
 8 ADHDの行動療法
 9 愛情あるかかわり
 10 マイケル・フェルプスのこと
Ⅴ LD(Learning Disability)
 1 ヨーロッパの医者が発見した学業上の不調
 2 アメリカで生まれた用語
 3 LDは器質的・永続的(発達上の障害ではない)
 4 LDは総括的用語
 5 ディスレクシア(言語性LD)
 6 ディスレクシアの徴候
 7 Disability(能力を欠く)ではなくDifference(学び方の違い)
 8 ディスレクシアの人々
 9 ディスレクシアの発音指導
 10 自己概念で変化するLD状態
 11 ディスグラフィア(書き文字のLD)
 12 算数のLD(ディスカルキュリア)
 13 筆算の手順につまずく子
 14 時計の読みに苦労する子
 15 算数LDのさまざまなこと
 16 算数LDの研究
 17 ディスレクシア(言語性LD)のことを本にした母親
 18 少年マックが語るディスレクシア
 19 ディスレクシアであることを知らずに育つ
 20 日本語圏におけるLD状態(言語性+非言語性)の子
Ⅵ 脳機能に働きかける
 1 LDの脳機能不全を治療する
 2 神経可塑性
 3 リスニング・プログラム
 4 重度なLDを治療する
 5 ローゼンツウェイグ博士の可塑性研究
 6 ルリヤ博士の脳地図
 7 兵士の脳の傷とルリヤ博士の研究
 8 重度なアロースミスさんのLD状態
 9 補償型の治療
 10 神経可塑性に働きかける
 11 アロースミスさんの学校
Ⅶ 教育の問題と用語に関する考察
 1 アロースミス・スクールを卒業した人
 2 普通学級で問題児だったエジソンとアインシュタイン
 3 インクルーシブ教育の実践
 4 絶対的なものではなく作られた用語
 5 限局性学習症
エピローグ
おわりに
参考文献
関連書籍
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