タイトル 韓国近現代戯曲選 1930-1960年代
刊行日 2011年5月20日
著者 柳致眞ほか 著/石川樹里 訳
定価 2,800 +税
ISBN 978-4-8460-0968-7
Cコード 0074
ページ数 256
判型 A5
製本 並製
内容
韓国の近現代演劇を代表する5人の作家とその作品。歴史を映した戯曲で読む、韓国の近現代史。
著者紹介
柳致眞(ユ・チジン)
1905~1974。劇作家、演出家、演劇評論家。号は東朗。慶尚北道出生。1931年、立教大学英文科卒業。帰国後、劇芸術研究会を組織し新劇運動を展開。解放後には劇芸術協会、韓国舞台芸術院を創立。中央国立劇場長、東国大学教授、国際劇芸術協会韓国本部長、ドラマセンター所長などを務めた。初期は、植民支配下の民族の痛みを農村の現実に照らして写実的に描写したが、日本帝国主義の弾圧が強まるにつれ、親日的な作品や愛情を主題にした浪漫主義的歴史劇へと作風を変えた。

咸世徳(ハム・セドク)
1915~1950。劇作家。仁川、江華島出生。柳致眞に師事し、戯曲創作を開始。1936年『朝鮮文学』誌に『サンホグリ』を発表し登壇。初期は叙情豊かな写実主義戯曲『海燕』、『童僧』、『舞衣島紀行』などを執筆したが、植民統治後期には親日的な作品『酋長イザベラ』などを発表した。解放後は共産主義に傾倒し、朝鮮文学家同盟のメンバーとして活動するとともに、『三月一日』、『太白山脈』など、共産主義思想を反映した作品を執筆した。

呉泳鎭(オ・ヨンジン)
1916~1974。劇作家。平壤出生。京城帝国大学朝鮮語文学科在学中、『朝鮮日報』に『映画芸術論』(1937)を発表し登壇。卒業後、日本で映画を勉強し、1942年帰国後、シナリオ『ベベンイグッ』、戯曲『孟進士宅の慶事』を発表した。解放後、平壌で朝鮮民主党創党に加わり活動したが、後に南に渡り、政治から足を洗って劇作活動に専念。諧謔や風刺を通して、世の中の愚かさや物欲を笑いのめした。また伝統風俗や古典小説からヒントを得た素材を現代化するのに並外れた才能を見せた。

車凡錫(チャ・ボムソク)
1924~2006。劇作家。全羅南道木浦出生。1951年機関誌「木浦文化協会」に戯曲『星は毎晩』を発表、1955年に『朝鮮日報』新春文芸に戯曲『密酒』が当選し、劇作家として正式にデビュー。リアリズムを基調として、激しく移り変わる社会の断面を作品に写し出した彼は、戦後第一世代の演劇人として、柳致眞に続き韓国演劇のリアリズムの水準を引き上げた作家として評価されている。

李根三(イ・グンサム)
1925~2003。劇作家、演劇学者。平壌出生。東国大学英文科を卒業後、米国ノースキャロライナ大学院演劇科に留学。1958年、英語で執筆した戯曲『終わりのない糸口』がキャロライナ劇会で上演され、帰国後1960年に『原稿紙』を『思想界』に発表して国内での活動を開始。欧米演劇の新しい手法を取り入れ、風刺に富んだ喜劇を得意とした。
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