タイトル アートポリティクス
サブタイトル コロノス芸術叢書
刊行日 2009年11月30日
著者 コロノス芸術叢書編集委員会 
定価 1,800 円+税
ISBN 978-4-8460-0923-6
Cコード 0070
ページ数 248
判型 四六変
製本 並製
内容
芸術は現実への応答である。現実に介入し愉楽とともに新たな生を構想せよ!
著者紹介
新川貴詩(しんかわたかし)
美術ジャーナリスト。1967年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院修士課程(情報通信専攻)修了。 著書に『残像にインストール 舞台美帯という表現』(光社出版)、私著書に『明和電機会社案内』(アスペク ト)、『小沢剛世界の歩き方』(イッシプレス)などがある。

野田秀樹(のだ ひでき)
1955年長崎生まれ。演出家、劇作家、俳優。東京芸術劇場芸術監督、1976年東京大学法学部在学中に劇団夢の遊眠社を結成。83年『野獣降臨』で岸田戯曲賞受賞、92年劇団解散後文化庁芸術家在外研修生としてロンドンに滞在後、3年NODA・MAPを設立。以降、『キル』、『赤鬼』、『パンドラの箱』、『オイル』、『ロープ』、『パイパー』などを上演。『赤鬼』はバンコク、ロンドン、ソウルで地元の俳優と製作するなど、国際共同作業を新たな形で展開。『The Bee』などは英国のスタッフ・キャストと組んでロンドンで制作した。『野田版研辰の討たれ』など。 歌舞伎演出も手がける。

小川てつオ(おがわてつお)
1970年生。小さい頃は引っ越しばかり、大きくなったら居候、現在は公園にてテント生活。(7年目)246表現者会議発起人、物物交換カフェ「エノアール」店員、かりん燈関東(仮) 参加者、東京太郎。著書「このようなやり方で300年の人生を生きていく」(キョートット出版)、ブログ「ホームレス文化」。

いちむらみさこ
アーティスト。1971年生まれ、94年京都精華大学卒業、96年東京藝術大学大学院修了、様々な場所にテントを張り、テキストや絵を制作する作品を展開する「たびたび生活」。在宅の生活をしている人の部屋へ「アートデリバリー」。03年東京の公間にあるテント村で生活を始める。テント村で小川てつオと物々交換カフェエノアール、絵を描く会をはじめる。07年ホームレスの女の人たちで活動する「ノラ」主宰。路上生活を始める。

ドルシー・ルガンバ
1969年、ルワンダ生まれ。演出家、俳優、ルワンダ伝統舞踊のダンサー。虐殺で家族、親戚を失い、パリ、ブリュッセルに移住。99年、アヴィニョンで発表され、欧米を巡回しつつ、完成されていったグルポフの共同制作作品『ルワンダ 94』(演出=ジャック・デルキュベルリー)の作品制作にかかわる。2004年にはこの作品がルワンダでも上演され、そのドキュメントはマリー=フランス・コラールによって映画化された。ピーター・ブルック演出 『ティエルノ・ボカール』(04年)に出演。05年にはペーター・ヴァイス『追究』を演出。戯曲に「血まみれのニグロめ!」。

パトリック・ドゥ・ヴォス
1955年コンゴ生まれのベルギー人。フランス国立東洋語東洋文化研究所卒業。1992年に東京大学超域文化科学専攻表象文化論教員に就任、現在に至る。専門は舞台芸術(フランス演劇、日本の近現代舞台芸術)。翻訳がいろいろあり(大江健三郎、谷崎潤一郎、竹内好、井上ひさし、野坂昭如、村上春樹など)。最近、土方巽の研究と翻訳を試みる(この翻訳の一部がコレグラファーB・シャルマッツによって昨年舞台化された)。論文は殆どフランス語による。

マリア・テレサ・コンスタンティン
美術批評家、OSDE基金アート・コーディネーター。ルーブル美術館学校卒業。フランス、スペイン, アルゼンチンの美術館でキュレーターとして活動。アルゼンチン芸術研究センター所属。アルゼンチン美術批評家教会会員。サロン・ナショナル・アワード審査員など多くの審査員もつとめる。

ホラシオ・ゴンザーレス
社会学者。1944年、ブエノスアイレス生まれ。ブエノスアイレス大学卒。サンパウロ大学で社会学博士取得。68年以降、多くの大学、研究機関で教える。現在、アルゼンチン国立図書館館長。著書に『レトリックと狂気:アルゼンチン文化の理論について』(2002年)、『さなぎ:変態と弁証法」(01年)など著書多数。

エミリオ・ガルシア・ウェービ
演出家、美術家、教師。1964年、ブエノスアイレス生まれ。89年、俳優、作家、美術家よりなる実験演劇集団エル・ペリフェリコ・デ・オブエトスを設立。哲学的、実存的、政治的なマニピュレーションを可視化するためのオ ブジェと人形の演劇を作った。作品に、『ハムレット・マシーン』(95 年)、『人類最後の夜』(2002年)、24時間パ フォーマンス 『モービー・ディック』(03年)、『ヴォイツェック』(06年)など。『ピロクテーテス・プロジェクト』を 世界各地で展開。

マリセル・アルヴァーレス
女優、ダンサー、教師。1973 年、ブエノスアイレス生まれ。10年以上にわたり、エミリオ・ガルシア・ウェービと 共同作業をつづけ、『メドゥーサの筏』(05 年)、『ヴォイツェク』(06 年)、『屠殺場』(05・08 年)に出演。『人類最後の夜』(02年)などにゲスト出演。『ピロクテーテス・プロジェクト』ではウェービの共同制作者となっている。『屠 殺場5:わめき声』(08年)、『屠殺場6: シウダー・フアレス』(08年)『屠殺場。注釈』(09 年)ではコレオグラフィ担当。

大橋宏(おおはし ひろし)
舞台演出家。劇団 DA・M代表。A.M.A.代表。1978年『早稲田「新」劇場』旗揚げ。古典戯曲の現代的上演を展開。86年 DA・M 設立後、自主運営するオルタナティブスペース〈Proto-Theater〉を拠点に実験的・越境的・共同的な公演・企画活動を精力的に展開。身体性の地平から〈生〉管理社会への批評的創作活動を深める。近年 はヨーロッパ、アジアのフェスティバルに参加。1997年よりアジア演劇との交流活動を開始、発展させている。

内野儀(うちのただし)
1957年京都生れ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了(米文学)。学術博士(02年)。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(パフォーマンス研究)。著書に『メロドラマの逆襲』(96年)、『メロドラマからパフォーマンスへ』(01年)、『Crucible Bodies』 (09年)、『「J演劇」の場所』(16)等。

豊島重之(としま しげゆき)
 モレキュラーシアター演出家。ICANOF キュレーター。主な編著に『68-72 *世界革命* 』2008 『BBB * - 2009) (ICANOF出版)。主な論稿に『証言という無人島』『飛び地の写真』『写真は密航する』(photographers’gallery press 刊)。主な演出作品に『DECOY -2007』(沖縄県立美術館)『OHIO -2006」(シアタートラム)『Becket Immanence-2005』(国際交流基金フォーラム)ほか。09年 11月『mouthed』。

高山明(たかやま あきら)
1969年生まれ。2002年ユニットPort B(ポルト・ビー)を結成。演劇を専門としない表現者たちとの共同作業によって、既存の演劇の枠組を超えた前衛的な活動を展開。サンシャイン 60 が象徴する日本戦後史を巡る三部作として、舞台作品『雲。家。』、ツアー・パフォーマンス「サンシャイン62』、演劇的インスタレーション『荒地』がある。

林立騎(はやしたつき)
1982年生まれ。早稲田大学大学院在籍中。翻訳にエルフリーデ・イェリネク『雲。家。』(「舞台芸術 15」所収)、 ドラマトゥルクとしての参加作品に Port B『ディクテ・フォーラム』(08年)、『サンシャイン 63』(09年)等がある。

蓮沼昌宏(はすぬままさひろ)
美術家。1981年生まれ。東京芸術大学美術解剖学研究室博士課程に在籍。活動に Epoch-Making Project (04年〜)、横浜トリエンナーレ 2005 にて高松次郎の「工事現場の影」を再制作、また作品のテーマに「鳩とのフィール ドワーク」がある。

田中均(たなか ひとし)
山口大学人文学部講師。博士(文学)。専門分野は美学。共著に仲正昌樹編『歴史における「理論」と「現実」 』(御茶の水書房、2008年)

鴻英良(おおとりひでなが)
1948年生まれ。演劇批評家。ウォーカー・アート・センター(ミネアポリス)、グローバル委員、国際演劇祭「ラオコオン」(カンプナーゲル、ハンブルグ) 芸術監督などを務める。著書に『二十世紀劇場一歴史としての芸術と社会』(朝日新聞社)、野田秀樹との共著に『野田秀樹:赤敗の挑戦』(青土社)、前にカントール 『芸術家よ、くたばれ!』(作品社)、タルコフスキー 『映際のポエジア一刻印された時間」(キネマ旬報社)、『イリヤ・カバコフ自伝——60 年代—— 70年代、非公式の芸術』(みすず書房)など。
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