タイトル 大河内常平探偵小説選Ⅱ
刊行日 2016年6月1日
著者 大河内常平
定価 3,600円+税
ISBN 978-4-8460-1525-1
Cコード C0093
ページ数 384
判型 A5
製本 上製
シリーズ名 論創ミステリ叢書
シリーズ番号 98
内容
刀剣研究家としても活躍し、本格ミステリからヤクザ物まで幅広い作風で個性豊かな作品を残した大河内常平の作品集第2巻。デビュー作「地獄からの使者(原題「松葉杖の音」)や代表作「クレイ少佐の死」など、傑作短編を厳選収録。
著者紹介
大正14年生まれ。本姓・山田。別名・クルス速水。日本大学芸術学部卒業。進駐軍に勤務していた1950年、『宝石』主宰の100万円懸賞コンクールA級(長編部門)に「松葉杖の音」を投じ、最終候補となり、『別冊宝石』に掲載されてデビュー。同年、『オール読切』の懸賞に「吸血刀の惨劇」が当選。翌年から、風俗小説の味わいが強い作品を諸雑誌に発表。「与太公(よたこう)物語」以下のやくざもので独自の世界を開拓した。刀剣や軍装の研究でも知られ、刀工の世界に材を取った「刀匠」「安房国住広正」、戦争を背景とする「赤い月」「クレイ少佐の死」といった短編に結実した。伝奇的意匠の強い『九十九本の妖刀』は映画化された。他に、駐日米軍基地を舞台とする『腐肉の基地』、中央アフリカを舞台とする『黒い奇蹟』などの長編や、私立探偵・来栖谷一平の活躍を描いた『夜光る顔』『25時の妖精』などの作品集をまとめ、旺盛な筆力を示したが、昭和40年代に入って執筆は途絶えた。昭和61年歿。
目次
松葉杖の音
誤れる妻への遺書
風にそよぐもの
赤い月
坩堝
廃墟
相剋

クレイ少佐の死
風邪薬
蛍雪寮事件
暫日の命
夕顔の繁る盆地に
蝕まれた巷

解題(横井 司)
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