【結果発表!】第2回「論創ミステリ大賞」

 

【御礼ならびに選考結果のお知らせ】

「論創ミステリ大賞」選考委員会事務局

 

第2回の「論創ミステリ大賞」は、2023年9月末日までに応募総数65編の作品をお送りいただきました。長編作にも関わらず、数多くの御応募をいただき、誠にありがとうございました。

第1回の「論創ミステリ大賞」は、弊社の創業50周年(2021年)を記念して公募を開始したものです。今回は、より実力派の作者が目立ち、「面白い!」と言える粒選りの作品群がしのぎを削る結果となりました。

事務局で8作品が第1次予選を通過し、続いて選考委員会(選考委員長:ミステリ評論家・横井司氏)で上記の通り1作品の大賞と4作品の最終候補作が選ばれました。

今後、大賞作は出版の準備を進めてまいりますが、受賞された方はもちろんのこと、応募された皆様にこの場をお借りして深く御礼申し上げる次第です。

 

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受賞の言葉   小里 巧(こざと・たくみ)

 

 このたびは、論創ミステリ大賞にお選びいただき、ありがとうございました。

 

 最初に“小説らしきもの”を書いてみてから十年余り。永遠の“作家志望”のまま死ぬのかなと自虐的に思っていましたので、「ああ、コツコツ書き続けていれば、いいことがあるのだなあ」と感慨に浸っております。選考に関わってくださった皆様に心から御礼申し上げます。

 

 『常緑樹の憂鬱』は、宮古島を舞台に、大手デベロッパー社内で左遷された男が、自身の再起のために否応なく、殺人事件や社内の不正疑惑の謎解きに巻き込まれるミステリ小説ですが、同時に、四十路男の葛藤と成長を描いた青春小説でもあります。奇遇にもお手に取ってくださった方が、読み終えた後に「人生、いろいろある(どちらかといえば苦しいことのほうが多い)けど、そんな日常も大事に生きてみよっかな」と、ちょっとでも思ってくれたら嬉しいなあと思います。宮古そばを食べたいなとか、宮古島のきれいな海が見たいなとか、思っていただくだけでも十分嬉しいですが。

 

 作家としてのスタートラインに立たせていただいた幸運を無駄にしないよう、今後は、“書いている自分が面白い小説らしきもの”から卒業して、“読んでくれる人が面白がれる小説”の書き手になれるよう、またコツコツと書いていこうと思います。

 

 いままで励ましてくださった方々に御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

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