カテゴリー:論創通信
-
矢口英佑のナナメ読み #086 『いのちのかたち』
No.86『いのちのかたち』 矢口英佑 本書『いのちのかたち』は写真家・江成常夫の作品集である。テーマは「いのち」ある物の生と死、そして新たな生の誕生への予兆だろうか。 &n…詳細を見る -
『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.022
Ⅲ 日蓮と政治 日蓮仏法の政治性 題目と念仏 前章では日蓮教団の政治的立場を見てきた。次に日蓮が唱える教説が、当時の政治権力にどのように映ったかを考察したい。 …詳細を見る -
『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.021
Ⅲ 日蓮と政治 安達泰盛と平頼綱の抗争 日蓮の後期(一二七二-八二)は、時宗の治世にあたっており、この時期、幕府内では安達泰盛と平頼綱との抗争が進行していた。泰盛は、御家人の棟梁であり執権外戚として東…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #085 『出版状況クロニクルⅦ』
No.85『出版状況クロニクルⅦ』 矢口英佑 「クロニクル」とは言うまでもないが、年代記や編年史を意味し、時系列に沿って事件や出来…詳細を見る -
本を読む #99〈手塚治虫『新寶島』の復刻と清水勲『大阪漫画史』〉
(99)手塚治虫『新寶島』の復刻と清水勲『大阪漫画史』 2009年にやはり小学館クリエイティブから刊行された完全復刻版『新寶島』は、個人的に手塚治虫に対しての思い入れが少ないこともあって、それほどの…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #084 『スマホ社会と紙の本』
No.84『スマホ社会と紙の本』 矢口英佑 2023年の内閣府による消費動向調査によると、日本の総世帯におけるスマートフォンの普及率は、89.9%で総世帯平均所…詳細を見る -
『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.020
Ⅲ 日蓮と政治 二月騒動と日蓮弾圧 一二六八(文永五)年、蒙古からの国書によって勘文の予言が的中すると日蓮の教団は急速に拡大し、国内に一割を超える勢力を形成したと日蓮はいう。後年、日蓮は当時を回顧し、…詳細を見る -
本を読む #98〈水木しげる『地獄の水』、暁星、門野達三〉
(98)水木しげる『地獄の水』、暁星、門野達三 2008年に小学館クリエイティブから水木しげるの『地獄の水』が復刻されているが、これにはいささか驚いてしまった。 それは水木…詳細を見る -
『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.019
Ⅲ 日蓮と政治 名越家と教団の立場 北条義時以来、得宗家にとって主に三つの脅威が存在した。一つは頼朝の血をひく将軍家であり、二つには頼朝以来の有力御家人であり、三つには同じ北条一門にありながら常に得宗…詳細を見る -
『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.018
Ⅲ 日蓮と政治 はじめに 鎌倉期の日蓮研究には、大別して二つの視点が想定される。一つは、主に教義・教理を中心にした宗教学ないし思想史的な視点、あと一つは門弟を含め、教団の運動や政治…詳細を見る