タイトル | 儀式 |
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刊行日 | 2017年6月7日 |
著者 | セース・ノーテボーム 著/松永美穂 訳 |
定価 | 2,000円+税 |
ISBN | 978-4-8460-1564-0 |
Cコード | 0097 |
ページ数 | 252 |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
内容
楽焼の茶碗と無常の世界
1950〜70年代のアムステルダムを背景に、複雑な過去をもつ知的な自由人、インニと日常のルーティーンさえ儀式と捉えて過ごす狂気と紙一重のターズ父子が繰り広げる物語。
1980年に出版され、彼の代表作と目される小説『儀式』は日本と無関係ではない。第Ⅲ部の冒頭には岡倉天心の言葉がモットーとして掲げられ、楽焼の茶碗が重要なモチーフとして登場する。竜安寺の石庭や川端康成についても言及があり、1970年代のノーテボームが日本に強い関心を持っていたことがうかがえる。(本書「訳者あとがき」より)
1950〜70年代のアムステルダムを背景に、複雑な過去をもつ知的な自由人、インニと日常のルーティーンさえ儀式と捉えて過ごす狂気と紙一重のターズ父子が繰り広げる物語。
1980年に出版され、彼の代表作と目される小説『儀式』は日本と無関係ではない。第Ⅲ部の冒頭には岡倉天心の言葉がモットーとして掲げられ、楽焼の茶碗が重要なモチーフとして登場する。竜安寺の石庭や川端康成についても言及があり、1970年代のノーテボームが日本に強い関心を持っていたことがうかがえる。(本書「訳者あとがき」より)
著者紹介
セース・ノーテボーム 〔Cees Nooteboom〕
1933 年、オランダ、デン・ハーグに生まれ。1955 年に『フィリッ
プとよその人々』で作家デビュー。以来50 年にわたって作家、ジ
ャーナリスト・翻訳家として活躍している。ドイツのゲーテ賞や、
オーストリアのヨーロッパ文学賞など、ヨーロッパ各地の文学賞
を受賞。作品の邦訳には『これから話す物語』(新潮社、鴻巣友季
子訳)、『木犀! / 日本紀行』(論創社、松永美穂訳)がある。
松永美穂〔まつなが・みほ〕
早稲田大学文学学術院教授。翻訳にベルンハルト・シュリンク
『朗読者』(新潮社)、インゲボルク・バッハマン『三十歳』(岩波
書店)、マレーネ・シュトレールヴィッツ『ワイキキビーチ』(論
創社)、セース・ノーテボーム『木犀! / 日本紀行』(論創社)な
ど。毎日出版文化賞特別賞受賞(2000 年)。
1933 年、オランダ、デン・ハーグに生まれ。1955 年に『フィリッ
プとよその人々』で作家デビュー。以来50 年にわたって作家、ジ
ャーナリスト・翻訳家として活躍している。ドイツのゲーテ賞や、
オーストリアのヨーロッパ文学賞など、ヨーロッパ各地の文学賞
を受賞。作品の邦訳には『これから話す物語』(新潮社、鴻巣友季
子訳)、『木犀! / 日本紀行』(論創社、松永美穂訳)がある。
松永美穂〔まつなが・みほ〕
早稲田大学文学学術院教授。翻訳にベルンハルト・シュリンク
『朗読者』(新潮社)、インゲボルク・バッハマン『三十歳』(岩波
書店)、マレーネ・シュトレールヴィッツ『ワイキキビーチ』(論
創社)、セース・ノーテボーム『木犀! / 日本紀行』(論創社)な
ど。毎日出版文化賞特別賞受賞(2000 年)。
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