タイトル | 劇団態変の世界 |
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サブタイトル | 身障者の「からだ」だからこそ |
刊行日 | 2017年10月23日 |
著者 | 劇団態変 |
定価 | 2,000円+税 |
ISBN | 978-4-8460-1650-0 |
Cコード | 0074 |
ページ数 | 256 |
判型 | 四六 |
製本 | 並製 |
内容
金滿里(キムマンリ)は韓国古典芸能家・金紅珠の娘として日本に生まれ、3歳でポリオに罹患、以降首から下全身麻痺の重度身障者となりました。1983年に劇団態変を旗揚げ、「身体障碍(しょうがい)者の障碍そのものを表現力に転じ、未踏の美を創り出す」と提唱し、世界に類のない身体表現芸術を創り出してきました。舞踏家の大野一雄・慶人とも共同制作を行い、一雄氏を唯一の師と仰いでいます。 本書は、劇団態変の34年の軌跡とその思想をさまざまな角度から描き出します。劇団が23年間続けている情報誌『IMAJU(イマージュ)』の金との対話から、高橋源一郎、松本雄吉、大野一雄、竹内敏晴、マルセ太郎、内田樹、上野千鶴子、鵜飼哲といった当代一の表現者、研究者らとのものを収め、3.11や相模原事件を含め、現代人の心と身体、社会の根深いひずみなどに鋭く切り込みます。本書は芸術、身体表現だけでなく、「いま、私たちはどう生きるか」を考える人々へのメッセージとして、多くの人々の共感、関心を得ることができるでしょう。