タイトル 山崎今朝弥
サブタイトル 弁護士にして雑誌道楽
刊行日 2018年10月11日
著者 山泉 進・村上一博 編著
定価 2,800円+税
ISBN 978-4-8460-1753-8
Cコード 0023
ページ数 364
判型 四六
製本 並製
内容
「奇人」が抱き続けた反骨と自由──
彼の文章は、権力から柔らかに弱者を護る鎧となった。

 明治10年野県諏訪郡川岸村(現岡谷市)に生まれ、米国留学後、布施辰治とともに人権派弁護士として活躍した山崎今朝弥(やまざき・けさや 1877−1954)。宮武外骨と並んで数多くの雑誌を創刊したことでも有名である。
 「奇人」といわれた彼が遺した数々の「奇文」に漂う諧謔と飄逸、人権や平等を読み解き、一貫して民衆の弁護士として生きた山崎の業績と人柄に迫る。
著者紹介
◆山泉 進(やまいずみ・すすむ=編著者)
 1947年高知県四万十市生まれ。明治大学名誉教授(学長特任補佐)。明治大学史資料センター前所長。著書に、『平民社の時代─非戦の源流』(論創社、2003年)、『帝国主義』(幸徳秋水著、校注・解説、岩波文庫、2004年)、『布施辰治研究』(共編、日本経済評論社、2010年)、『大杉栄全集』(編集代表、ぱる出版、2014~2016年)、『明治大学の歴史』(共著、2017年)ほか。

◆村上一博(むらかみ・かずひろ=編著者)
 1956年京都市生まれ。明治大学法学部教授、法学部長。明治大学史資料センター所長。著書に、『明治離婚裁判史論』(法律文化社、1994年)、『日本近代婚姻法史論』(法律文化社、2003年)、『磯部四郎研究』(共編、信山社、2007年)、『岸本辰雄論文選集』(日本経済評論社、2008年)、『宮城浩蔵論文選集』(明治大学出版会、2015年)、『新版史料で読む日本法史』(共編、法律文化社、2016年)ほか。
目次
まえがき

Ⅰ 奇人と郷土──弁護士になるまで
 1 郷土と家族
 2 明治法律学校と渡米
 3 アメリカ時代──ダウンセラ大学とケロッグ博士
Ⅱ 叛逆と人権─弁護士・社会活動
 4 社会派弁護士としての活動
 5 大審院における言論擁護の弁論
Ⅲ 道楽と抵抗──雑誌・出版活動
 6 雑誌道楽の世界
 (付論)『法律文学』の発見
 7 「解放群書」の謎解き
 8 「幸徳伝次郎全集」の探索
Ⅳ 諧謔と自由──文献・年譜
 9 奇書と文献の案内
 10 山崎今朝弥年譜

あとがき
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