タイトル 星をかすめる風
刊行日 2019年1月10日
著者 イ・ジョンミョン 著 / 鴨良子 訳
定価 2200円円+税
ISBN 978-4-8460-1777-4
Cコード 0097
ページ数 428
判型 四六
製本 上製
内容
一編の詩が人を変え、ひとつの言葉が世界を変える!韓国の国民的詩人・尹東柱をめぐる愛と死の物語(フィクション)。

「すべての人は物語をもっています。文字を読めない人も、自分が直接生きた自分だけの物語をもっているんだ。彼らの体には旅立ってきた故郷についてのこと、涙があふれる母や姉たちのこと、愛する女たちと愛していない女たちについての物語が刻まれているんだよ。この刑務所の本たちはみな焼かれ失われたけれど、本の中の物語は、数多くの囚人たちの胸の中に刻まれているんだ」(「本文」より)

著者紹介
慶北大学国文学科を卒業し、『女苑』『京郷新聞』等新聞社や雑誌社の記者として働いた。集賢殿(朝鮮王朝時代の官庁)学士連鎖殺人事件を通し、世宗のハングル創製秘話を描いた小説『根の深い木』、申潤福と金弘道の絵の秘密を解いてゆく推理小説『風の絵師』を発表した。スピード感と熾烈な時代意識、深みのある知的探求が際立つ小説は、読者の爆発的な好評を得、韓国型フィクションの新境地を切り開いた。小説『風の絵師』は、2008 年、ムン・グュニョン、パク・シニャン主演のTVドラマに、『根の深い木』は2011 年、ハン・ソッキュ、チャン・ヒョク、シン・セギョンが出演するミニシリーズとして放映され話題を集めた。本書、尹東柱とその詩を焼いた検閲官の物語を描いた『星をかすめる風』は、出版されるや否や瞬く間にベストセラーになり、イギリス、フランス、スペインなど11 ヶ国で出版された。この作品は2015 年イギリスの外国小説賞にノミネートされ、2017 年にはイタリアのプレミオ・セレジオーネ・バンカレッラ文学賞を受賞した。その他の作品に、長編小説『良き隣り人』『千年後に』『ひまわり』『最後の遠足』『悪の追憶』『天国の少年』などがある。
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