タイトル 埋もれた波濤
刊行日 2018年8月8日
著者 滑志田 隆
定価 2,000円+税
ISBN 978-4-8460-1735-4
Cコード 0093
ページ数 276
判型 四六
製本 上製
内容
あの夏、269人がサハリンの海に消えた──。
1983年、北方の海上に消息を絶った大韓航空機。数多の無辜の命を奪ったのは、ソ連戦闘機が放ったミサイルだった。報道の最前線で国際政治の思惑と入り乱れる情報に翻弄される記者たちの奮闘と葛藤を描く表題作をはじめ、元新聞記者が体験した激動の昭和をリアルに紡ぐ4篇の小説集。
著者紹介
滑志田隆(なめしだ・たかし)
1951年神奈川県藤沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。1978〜2008年、毎日新聞記者。2008〜10年、統計数理研究所客員研究員。2010〜15年、森林総合研究所監事。2015〜18年、内閣府・農林水産省・国土緑化推進機構各委員。(現)森林総研フェロー。日本山岳会、日本野鳥の会、山形文学会、日本記者クラブに所属。俳誌『杉』『西北の森』同人。
編集者コメント
1983年9月1日。私は毎日新聞東京本社の夕刊番デスクだった。大韓航空007便の強制着陸、全員無事の紙面を作ったことは慙愧にたえない。未曽有の民間機撃墜の衝撃を見通せなかった。情報の錯綜と社内の混乱ぶりを思い出す。真相は依然、闇の中だ。当時、記者6年目だった滑志田隆君が定年退職後に小説として書きたい気持ちがよく理解できる。重苦しい後日談をよく取材した。これは文学作品ではあるが現代ジャーナリズムの位置に関する真実の記録でもある。
──早稲田大学名誉教授、元毎日新聞特別編集委員・原剛
目次
埋もれた波濤
鳩憑
地図の中に吹く風
迷鳥

あとがき
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