タイトル 家庭通信社と戦後五〇年史
サブタイトル 『生き路びき』と女性の生き方
刊行日 2018年8月28日
著者 関根由子
定価 2400円+税
ISBN 978-4-8460-1704-0
Cコード 0036
ページ数 360
判型 四六
製本 上製
内容
高齢化社会と女性の立場。1965年から地方新聞社各紙に
「家庭欄」の記事を送り届けた家庭通信社は、2017年に
幕を閉じる。1969年に入社、89年に代表となった著者
が、50年間の女性像の変遷を語る。
著者紹介
1946 年、東京生まれ。1969 年、日本女子大学社会福祉学科卒業。地方新聞社へ家庭欄の記事を配信する通信社の代表を務めた。長年、各地の女性職人たちへの取材を続けるかたわら、日本文化を再認識し、より楽しむための活動を主宰し、講座、展示会などの企画を行っている。著書に『伝統工芸を継ぐ女たち』(學藝書林)、『伝統工芸を継ぐ男たち』(論創社)。編著書に『生き路びき一自分らしい生き方を探す』(家庭通信社編・博文館新社発行)
目次
第Ⅰ 部
1 前口上 
2 家庭通信社と創業者直原清夫 
3 女性のいないジャーナリズム 
4 配信先地方新聞社 
5 配信記事の内容 
6 配信料と原稿料 
7 生活意識パッケージ配信の半世紀 
8 「消費革命」の到来 
9 女性への啓蒙の時代 
10 新聞の家庭面の変化 
11 高齢化社会への移行 
12 戦後史に寄り添う家庭面 
第Ⅱ 部
13 家庭通信社入社事情 
14 日本女子大と一番ケ瀬康子 
15 社会福祉という言葉の始まり 
16 高齢者問題の露出 
17 生活型の変容チャート 
18 一番ケ瀬の晩年と死 
19 『朝日ジャーナル』との出会い
20 一番ケ瀬の実像 
第Ⅲ 部
21 六〇年代少女の雑誌体験 
22 大学祭委員長と女子大初めてのデモ 
23 生活学会、今和次郎、ドメス出版 
24 未刊に終わった一番ケ瀬自伝 
25 高齢化社会と出版問題 
26 七〇年代における女性大卒者の就職事情 
27 「現実が目の前に現われてきた」 
28 当時の家庭通信社状況 
29 「自分の天職」としての仕事 
30 配信先地方新聞社事情 
31 自宅での葬式の終焉と長寿社会 
32 家庭通信社の社長就任経緯 
第Ⅳ 部
33 配信方法の推移と変化 
34 『生き路びき』の刊行 
35 「高齢化社会は女の問題でもあるのよ」 
36 『生き路びき』の反響 
37 成年後見人の体験 
38 地方における商店街の消滅 
39 「くらしの羅針盤会議」の発足 
40 『ふれあいねっと』編集長就任 
41 高齢者社会の内実 
42 『いきいき』の仕事 
43 「関根由子のコーヒータイム」と『ドゥアイ』 
44 「伝産講座」と「古酒の会」 
第Ⅴ 部
45 『伝統工芸を継ぐ女たち』と『伝統工芸を継ぐ男たち』 
46 「伝統的工芸品」の定義 
47 「買うものになった家の変わり方」 
48 「伝統的工芸品」の技術継承問題 
49 アーティストとアルチザンの違い 
50 難しい親方の立場と雑貨ブーム 
51 家庭通信社を閉じること 
52 新聞の衰退と女性フリージャーナリズムの不成立 
53 「高齢社会をひとりで生きていく」 
第Ⅵ 部
家庭通信社配信「家庭ニュース」アンソロジー 
 ―一九六五年四月~二〇一七年三月
あとがき 
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