タイトル 加藤周一 青春と戦争
サブタイトル 『青春ノート』を読む
刊行日 2018年12月14日
著者 渡辺 考/鷲巣 力
定価 2000円円+税
ISBN 978-4-8460-1748-4
Cコード 0095
ページ数 240
判型 四六
製本 上製
内容
 加藤周一の「青春ノート」が発見された。17歳の1937(昭和12)年から1942年の開戦に至る時代を反映した未公開ノートで、加藤の元編集者で立命館大学の鷲巣力はこれについてNHKのプロデューサー塩田純に声をかけた。それによってディレクター渡辺考が、鷲巣とともにこの「青春ノート」を学生たちに読ませるというドキュメンタリー番組を作成した。/これまでも『加藤周一を読む』(岩波書店)、『「加藤周一」という生き方』(筑摩書房)などの著書がある鷲巣力と、『戦場で書く~火野葦平と従軍作家たち』、重松清との『最後の言葉』、『自らの言葉で立つ~思想家・吉本隆明」(NHK・戦後史証言プロジェクト)などすぐれた番組づくりを行い、そのいくつかを書籍化している渡辺考が、このドキュメンタリーに基づきつつ、加藤にとっての戦争、そして著作との関係を含めて提示する書籍。現代に加藤の著作と思考の軌跡、さらに「戦争の時代」を問う。
著者紹介
【渡辺 考】
1966年東京都生まれ。早稲田大学卒。NHKディレクター。NHKスペシャル『学徒兵 許されざる帰還 陸軍特攻隊の悲劇』『戦場で書く~火野葦平と従軍作家たち』重松清との『最後の言葉』『自らの言葉で立つ~思想家・吉本隆明」(NHK・戦後史証言プロジェクト)などすぐれた番組づくりを行い、ギャラクシー賞、橋田賞など受賞多数、さらにそのいくつかを書籍化している。近著『ゲンバクとよばれた少年』 (講談社)は平和協同ジャーナリスト基金奨励賞に選ばれた。他に『インパール作戦従軍記―葦平「従軍手帖」全文翻刻』 (集英社)


【鷲巣 力】
1944年東京都生まれ。評論家。立命館大学客員教授、同大学加藤周一現代思想研究センター長。東京大学法学部卒業後、平凡社で加藤周一作品や雑誌『太陽』の編集長を務め、取締役で退社。著書『コロンブスの卵たち―「常識」に挑戦するイトーヨーカ堂グループ』『自動販売機の文化史』『宅配便130年戦争』『公共空間としてのコンビニ 進化するシステム24時間365日』『加藤周一を読む―「理」の人にして「情」の人』『「加藤周一」という生き方』。共編著『女将一代記 中将夫人かく戦えり』『加藤周一セレクション』『加藤周一が書いた加藤周一―91の「あとがき」と11の「まえがき」』『加藤周一自選集』加藤周一『『羊の歌』余聞』。近著『加藤周一はいかにして「加藤周一」となったか―『羊の歌』を読みなおす』(岩波書店)
目次
ある医学生の青春 まえがきにかえて/第一章 『青春ノート』とは何か/ 第一節 加藤周一文庫とは/ 第二節『青春ノート』こそ加藤周一の原点である/ 第三節『青春ノート』から/第二章 『青春ノート』を語る/ 第一節 いまの若者は、『青春ノート』をどう読むか/ 第二節 若き加藤の日々を見つめて/ 第三節 若き日の加藤周一と文学者たち/第三章 『青春ノート』の時代と現代/ 第一節 戦争の時代を若者はどう見るのか/ 第二節 加藤周一と戦争の時代/ 第三節 行動する加藤への思い/ 第四節 『加藤周一 その青春と戦争』を撮り終えて/ 年譜 文献資料/ あとがき 一九六八年から半世紀の年に/
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