タイトル ウーズ河畔まで
サブタイトル 私のイギリス人文紀行
刊行日 2021年2月10日
著者 徐 京植
定価 1800円円+税
ISBN 978-4-8460-2020-0
Cコード 0095
ページ数 168
判型 四六
製本 上製
内容
いま反知性と非理性が世界を席巻し、不安と虚無の暗雲が人々の頭上を覆っている。こんな時、「人文(ヒューマニズム)」を語ることに、なんの意味があるだろう? それでも、中世の年代記作家に倣って旅と思索の痕跡を刻みつけ、「人文」への愛を語る。
奴隷制廃止論者だった風景画の巨匠J・M・W・ターナー、「戦争レクイエム」を作曲した平和主義者べンジャミン・ブリテン、帝国をからかう現代美術家インカ・ショニバレ、そして、ナチスの脅威がイギリス本土に迫っていた1941年、毛皮のコートのポケットに石を詰め込んで入水したヴァージニア・ウルフ…これら得難い人々との時空を超えた対話を求めてイギリス各地を訪ねた紀行エッセイ。前著『メドゥーサの首──私のイタリア人文紀行』に次ぐ「人文紀行」シリーズ第二弾。
著者紹介
徐 京植(ソ・キョンシク)
1951年京都市に生まれる。早稲田大学第一文学部(フランス文学専攻)卒業。現在、東京経済大学全学共通教育センター教員。担当講座は「人権論」「芸術学」。著書に『私の西洋美術巡礼』(みすず書房、1991)『子どもの涙――ある在日朝鮮人の読書遍歴』(柏書房、1995/高文研、2019)『新しい普遍性へ――徐京植対話集』(影書房、1999)『プリーモ・レーヴィへの旅』(朝日新聞社、1999)『新版プリーモ・レーヴィへの旅』(晃洋書房、2014)『過ぎ去らない人々――難民の世紀の墓碑銘』(影書房、2001)『青春の死神――記憶の中の20世紀絵画』(毎日新聞社、2001)『半難民の位置から――戦後責任論争と在日朝鮮人』(影書房、2002)『秤にかけてはならない――日朝問題を考える座標軸』(影書房、2003)『ディアスポラ紀行――追放された者のまなざし』(岩波書店、2005)『夜の時代に語るべきこと――ソウル発「深夜通信」』(毎日新聞社、2007)『汝の目を信じよ!――統一ドイツ美術紀行』(みすず書房、2010)『植民地主義の暴力――「ことばの檻」から』(高文研、2010)『在日朝鮮人ってどんなひと?』(平凡社、2012)『フクシマを歩いて――ディアスポラの眼から』(毎日新聞社、2012)『私の西洋音楽巡礼』(みすず書房、2012)『詩の力―「東アジア」近代史の中で』(高文研、2014)『抵抗する知性のための19講―私を支えた古典』(晃洋書房、2016)『メドゥーサの首――私のイタリア人文紀行』(論創社、2020)ほか。高橋哲哉との共著『断絶の世紀 証言の時代――戦争の記憶をめぐる対話』(岩波書店、2000)『責任について―日本を問う20年の対話』(高文研、2018)や多和田葉子との共著『ソウル―ベルリン玉突き書簡――境界線上の対話』(岩波書店、2008)など。韓国でも多数著作が刊行されている。
目次
 はじめに
ケンブリッジ――知の版図
オールドバラ――あとどのくらい?
ロンドン(Ⅰ)――マハゴニー
ロンドン(Ⅱ)――帝国をからかう
ロンドン(Ⅲ)――希望のはかなさ
はるかなウーズ河畔
 あとがき
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