タイトル 全身詩人 吉増剛造
刊行日 2023年12月25日
著者 林 浩平
定価 2600円+税
ISBN 978-4-8460-2306-5
Cコード C0092
ページ数 288
判型 四六
製本 上製
内容
詩人、批評家の林浩平は2007年に『裸形の言ノ葉—吉増剛造を読む』を発表、吉増の自伝の聞き手をつとめた。今回新たに書き下ろした吉増剛造論を中心に往復書簡、対話などをまとめ、写真、映像、パフォーマンスと多様に活躍する最も重要な詩人の「現在」を示す。
著者紹介
林浩平(はやし・こうへい)
1954年和歌山生まれ。詩人、文芸評論家、日本文学研究。現代詩、文学、美術、ダンス、ロックを論じ、ロックに関する著書もある。東京大学法学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得。卒業後7年間NHKでディレクターとして勤務。現在も時折、NHKや放送大学などで企画制作を行う。NHK「ナイトジャーナル」キャスター(1993年4月〜1994年3月)。恵泉女学園大学にて10年間特任教授をつとめ、現在、早稲田大学法学部、跡見学園女子大学、名古屋芸術大学で非常勤講師。四季派学会会員。著書など:詩誌『麒麟』『ミニヨン』『ミニヨン・ビス』、詩集『天使』『光の揺れる庭で』『心のどこにもうたが消えたときの哀歌』、評論『Lyrical Cry—批評集1983-2020』『裸形の言ノ葉—吉増剛造を読む』『折口信夫・霊性の思索者』『テクストの思考 日本近現代文学を読む』『ブリティッシュ・ロック 思想・魂・哲学』、共編著『レッスン:poemes collectifs』『やさしい現代詩』『生きのびろ、ことば』『ロック天狗連 東京大学ブリティッシュロック研究会と70年代ロックの展開について知っている二、三の事柄』
目次
I 全身詩人 吉増剛造
 第一章 多重露光写真のポエジー
 第二章 gozoCineの表現革命
 第三章 舞踏としての自作詩朗読
 第四章 「怪物君」ー詩の概念を転換する
 第五章 《roomキンカザン》での冒険
 第六章 声の詩学
 第七章 「たたくこと」と「言葉を枯らすこと」
 第八章 詩集『怪物君』を読む
 第九章 詩集『Voix〔ヴォワ〕』を読む
II 吉増剛造×林浩平往復書簡「シノテンランカイヘ」
III 対談・座談会
 一 「秘密の手紙」吉増剛造との対談
 二 「舞踏の身体と〈声〉」(吉増剛造、笠井叡、林浩平)
 三 「堕ちる星」、廃星というイメージ(林浩平、建畠晢、郷原佳以)
IV エッセイ
 一 『石狩シーツ』の舞台を旅する
 二 ベケット、ツェラン、吉増剛造
 三 吉増剛造を撮ったふたつの映画
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