タイトル 多和田葉子の〈演劇〉を読む
サブタイトル 切り拓かれる未踏の地平
刊行日 2021年1月8日
著者 谷川道子・谷口幸代編/多和田葉子ほか著
定価 2000円+税
ISBN 978-4-8460-1987-7
Cコード 0074
ページ数 268
判型 四六
製本 並製
内容
日独バイリンガル作家として多彩な活動を続ける多和田葉子。朗読やパフォーマンスも含めた〈演劇〉に長年携わり、戯曲やオペラを発表している。本書は、演劇人間(ホモ・テアトラーリス)としての多和田葉子に本格的に光をあてる初の試み。劇評、演出ノート、作品論、ドキュメント、ドイツ語で著された多和田戯曲2点の翻訳などをおさめる。多和田の「オペラ」をテーマとする書き下ろしエッセイ「多声社会としての舞台」も収録。多和田〈演劇〉の魅力を伝えるため、実践家と研究者が連携し、コロナ禍の2020年に思索・執筆。世界の状況を視野に置きつつ、演劇そのものの可能性も探る。
著者紹介
編著者紹介:
谷川道子(たにがわ・みちこ)
東京外国語大学名誉教授。多和田・ミュラープロジェクト代表者。専門はドイツ現代演劇。著書に『ドイツ現代演劇の構図』(論創社、2005年)、『演劇の未来形』(東京外国語大学出版会、2014年)等、翻訳にハイナー・ミュラー『指令』(論創社、ドイツ現代戯曲選17、2006年)、『三文オペラ』(光文社古典新訳文庫、2014年)など。

谷口幸代(たにぐち・さちよ)
お茶の水女子大学准教授。専門は現代日本文学。論文・解題に“Destruction and Recreation of Japanese Mythology through Yoko Tawada's Literature”in Dough,Slymaker(ed.),Tawada Yoko : On Writing and Rewriting, Lexington Books,2020, p.185-198.「多和田葉子全作品解題」(『群像』2020年6月号)など。

多和田葉子(たわだ・ようこ)
日独バイリンガル作家。グラーツの芸術祭「シュタイエルマルクの秋」で1993年にDie Kranichmaskedie bei Nacht strahlt(「夜ヒカル鶴の仮面」)が上演され、劇団らせん劇団らせん舘に“Till”をはじめとする諸作品を書き下ろすなど、小説、詩だけでなく戯曲家としても活躍している。芥川賞、谷崎潤一郎賞、読売文学賞、クライスト賞、全米図書賞、朝日賞などを受賞。2020年紫綬褒章を受章。
目次
序 多和田葉子、〈世界劇場〉という未踏の地平へ……谷川道子 
第Ⅰ部 多和田葉子文学の舞台化をめぐるパノラマ
〈劇評〉観(光)客はいかにして場違いなOに犯されるか──したための『文字移植』を/か  
 ら再読する……渋革まろん
〈演出ノート〉漂流する演劇──『動物たちのバベル』創作ドキュメント……川口智子
〈作品論〉戯曲『動物たちのバベル』を読む……谷口幸代
〈演出ノート〉カキタイカラダ──『夜ヒカル鶴の仮面』上演をめぐる断章……川口智子
〈インタビュー〉劇団らせん舘に多和田葉子の〈演劇〉を聞く……聞き手・谷口幸代
第Ⅱ部 多和田演劇ワールドの謎を解く
〈エッセイ〉多声社会としての舞台……多和田葉子
〈エッセイ〉レシタティーヴ……高瀬アキ
〈ドキュメント〉早稲田大学における多和田葉子&高瀬アキワークショップの歩み…… 松永美穂
第Ⅲ部 多和田戯曲の翻訳と舞台化への模索
1.東西神話の混交
《東西神話の混交》
オルフォイスあるいはイザナギ──黄泉の国からの帰還……多和田葉子作、小松原由理訳
翻訳者の言葉……小松原由理
演出者の言葉──リーディング公演に寄せて……小山ゆうな                               
《児童劇の試み》
あしのゆびはアルファベット…… 多和田葉子作、山口裕之訳
翻訳者の言葉……山口裕之 
あとがき……谷口幸代
執筆者プロフィール
備考

『読書人WEB』にて、編者・谷川道子と多和田葉子氏の対談が掲載されました。

https://dokushojin.com/reading.html?id=8128

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