タイトル | かき乱す〈黒人〉の声 |
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サブタイトル | トゥ―マー、アンダソン、ウィンダム・ルイスとヘミングウェイ |
刊行日 | 2024年10月7日 |
著者 | 中村 亨 |
定価 | 2500円+税 |
ISBN | 978-4-8460-2385-0 |
Cコード | C0098 |
ページ数 | 252 |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
内容
ハーレム・ルネッサンスを担った黒人作家ジーン・トゥ―マーと、同時代の三人の前衛的白人作家たちの関係に焦点をあてる。アフリカ系アメリカ人の文化へのシャーウッド・アンダソンの傾倒を表す小説Dark Laughterと、アーネスト・ヘミングウェイが書いたその小説のパロディThe Torrents of Spring、さらにそのパロディへのウィンダム・ルイスの賞賛を軸として、黒人文学と白人の文学の密接な相互交渉をつぶさに検証。当時の英語圏における、人種をめぐる文学上の闘争と交渉を浮き彫りにする意欲作。
著者紹介
中村 亨(なかむら・とおる)
1966年、京都府生まれ。1995年青山学院大学大学院博士後期課程満期退学。中央大学教授。主な著書に『ターミナル・ビギニング――アメリカの物語と言葉の力』(論創社、2014年、共著)、『ローカリティのダイナミズム――連動するアメリカ作家、表現者たち』(中央大学出版局、2024年、共著)、Critical Analysis of Anais Nin in Japan( Sky Blue Press、2023年、共著)、訳書に『一九二二年を読む――モダンの現場に戻って』(水声社、2021年)。
1966年、京都府生まれ。1995年青山学院大学大学院博士後期課程満期退学。中央大学教授。主な著書に『ターミナル・ビギニング――アメリカの物語と言葉の力』(論創社、2014年、共著)、『ローカリティのダイナミズム――連動するアメリカ作家、表現者たち』(中央大学出版局、2024年、共著)、Critical Analysis of Anais Nin in Japan( Sky Blue Press、2023年、共著)、訳書に『一九二二年を読む――モダンの現場に戻って』(水声社、2021年)。
目次
序 章
第一章 アンダソンとトゥーマー―― 視線の暴力をめぐる、テクスト間の対話
第二章 見つめられる白人――ウィンダム・ルイス『白い輩』とアンダソン
第三章 つきまとう『暗い笑い』――『春の奔流』の文化的位置取りと、反復されるトラウマ
第四章 黒い仮面へのためらい――「ポーター」の草稿を読む
第五章 抑圧的規範への抵抗―― ミンストレル・ショーの転用と『武器よさらば』
第六章 男性的規範の圧制と、抵抗する黒人達――「殺し屋」と『持つと持たぬと』を中心に
参考文献/初出一覧/あとがき/索引
第一章 アンダソンとトゥーマー―― 視線の暴力をめぐる、テクスト間の対話
第二章 見つめられる白人――ウィンダム・ルイス『白い輩』とアンダソン
第三章 つきまとう『暗い笑い』――『春の奔流』の文化的位置取りと、反復されるトラウマ
第四章 黒い仮面へのためらい――「ポーター」の草稿を読む
第五章 抑圧的規範への抵抗―― ミンストレル・ショーの転用と『武器よさらば』
第六章 男性的規範の圧制と、抵抗する黒人達――「殺し屋」と『持つと持たぬと』を中心に
参考文献/初出一覧/あとがき/索引
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