タイトル | やいばと陽射し |
---|---|
刊行日 | 2018年5月26日 |
著者 | 金容満 著/韓成禮 監訳/金津日出美 訳 |
定価 | 2,200円+税 |
ISBN | 978-4-8460-1721-7 |
Cコード | 0097 |
ページ数 | 296 |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
内容
韓国ベストセラー作家による長編小説、待望の邦訳!
分断された国家の狭間で……
元韓国警察官カン・ドンホと元北朝鮮工作員ペ・スンテはドンホの義妹ナ・ヨンジュとの縁(えにし)で再会する。それぞれのイデオロギーに翻弄された二人は過去を懐古するうち、お互いに心を許していく----
分断された国家の狭間で……
元韓国警察官カン・ドンホと元北朝鮮工作員ペ・スンテはドンホの義妹ナ・ヨンジュとの縁(えにし)で再会する。それぞれのイデオロギーに翻弄された二人は過去を懐古するうち、お互いに心を許していく----
著者紹介
金容満(キム・ヨンマン)
1940年、韓国忠淸南道扶餘生まれ。釜山中学校、龍山高等学校を経て光州大学文芸創作科を卒業し、慶熙大学大学院国文学科博士課程を修了した。
一九八九年、現代文学に『銀の懐刀』を発表して文壇デビューした。短編小説集『君は僕の花嫁だ』、『妻が包丁を取った』があり、長編小説『やいばと陽射し』、『人間の時間』、『春川屋のノンスの母親』、『母の仮想の空間』、『狂った愛』(全四巻)、『残児』など多数の作品がある。その他、散文集として『川端康成の眠りと僕の戯言』、『随筆の新しい秩序模索』(全二巻)、詩論集『金容滿小説家の詩の読み方』、紀行エッセイ集『世界文学館紀行』などがある。短編小説『君は僕の花嫁だ』がKBSの一幕物としてドラマ化され、『春川屋のノンスの母親』が、KBSラジオで連続ドラマ化された。
長編小説『やいばと陽射し』が東仁文学賞審査作品に選定され、長編小説『残児』で2017年に韓国文学賞を受賞し、慶熙文学賞、国際ペン文学賞、晩牛文学賞、柳承圭文学賞、仏教文学賞、農民文学大賞、東アジア文学賞など、多数の文学賞を受賞した。
韓成禮(ハン・ソンレ)
1955年、韓国全羅北道井邑生まれ。世宗大学日語日文学科及び同大学政策科学大学院国際地域学科日本専攻修士卒業。1986年、「詩と意識」新人賞受賞で文壇デビュー。一九九四年、許蘭雪軒文学賞受賞。詩集に『実験室の美人』『柿色のチマ裾の空は』『光のドラマ』などがある。鄭浩承詩集『ソウルのイエス』、金基澤詩集『針穴の中の嵐』、文貞姬詩集『 今、バラを摘め』ほか、多数の日本語翻訳詩集と、辻井喬『彷徨の季節の中で』、村上龍『限りなく透明に近いブルー』、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』、丸山健二『月に泣く』、東野圭吾『白銀ジャック』ほか、多数の韓国語翻訳書がある。 現在、世宗サイバー大学兼任敎授。
金津日出美(かなづ・ ひでみ)
1968年生。立命館大学文学部日本史学専攻卒業、大阪大学大学院日本学専攻博士後期課程修了、博士(文学)。韓国・新羅大学校日語教育科専任講師を経て、現在、高麗大学校日語日文学科副教授。著作に、『性と権力関係の歴史』(共著、青木書店、2004)、『現代韓国民主主義の新展開』(共編、御茶の水書房、2008)、「「東亜医学」と帝国の学知―「提携・連携」と侵略のはざまで」『日本学報』第90輯(韓国日本学会、2012)など。
1940年、韓国忠淸南道扶餘生まれ。釜山中学校、龍山高等学校を経て光州大学文芸創作科を卒業し、慶熙大学大学院国文学科博士課程を修了した。
一九八九年、現代文学に『銀の懐刀』を発表して文壇デビューした。短編小説集『君は僕の花嫁だ』、『妻が包丁を取った』があり、長編小説『やいばと陽射し』、『人間の時間』、『春川屋のノンスの母親』、『母の仮想の空間』、『狂った愛』(全四巻)、『残児』など多数の作品がある。その他、散文集として『川端康成の眠りと僕の戯言』、『随筆の新しい秩序模索』(全二巻)、詩論集『金容滿小説家の詩の読み方』、紀行エッセイ集『世界文学館紀行』などがある。短編小説『君は僕の花嫁だ』がKBSの一幕物としてドラマ化され、『春川屋のノンスの母親』が、KBSラジオで連続ドラマ化された。
長編小説『やいばと陽射し』が東仁文学賞審査作品に選定され、長編小説『残児』で2017年に韓国文学賞を受賞し、慶熙文学賞、国際ペン文学賞、晩牛文学賞、柳承圭文学賞、仏教文学賞、農民文学大賞、東アジア文学賞など、多数の文学賞を受賞した。
韓成禮(ハン・ソンレ)
1955年、韓国全羅北道井邑生まれ。世宗大学日語日文学科及び同大学政策科学大学院国際地域学科日本専攻修士卒業。1986年、「詩と意識」新人賞受賞で文壇デビュー。一九九四年、許蘭雪軒文学賞受賞。詩集に『実験室の美人』『柿色のチマ裾の空は』『光のドラマ』などがある。鄭浩承詩集『ソウルのイエス』、金基澤詩集『針穴の中の嵐』、文貞姬詩集『 今、バラを摘め』ほか、多数の日本語翻訳詩集と、辻井喬『彷徨の季節の中で』、村上龍『限りなく透明に近いブルー』、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』、丸山健二『月に泣く』、東野圭吾『白銀ジャック』ほか、多数の韓国語翻訳書がある。 現在、世宗サイバー大学兼任敎授。
金津日出美(かなづ・ ひでみ)
1968年生。立命館大学文学部日本史学専攻卒業、大阪大学大学院日本学専攻博士後期課程修了、博士(文学)。韓国・新羅大学校日語教育科専任講師を経て、現在、高麗大学校日語日文学科副教授。著作に、『性と権力関係の歴史』(共著、青木書店、2004)、『現代韓国民主主義の新展開』(共編、御茶の水書房、2008)、「「東亜医学」と帝国の学知―「提携・連携」と侵略のはざまで」『日本学報』第90輯(韓国日本学会、2012)など。
関連書籍