タイトル | キャビネット |
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刊行日 | 2021年7月10日 |
著者 | キム・オンス 著/加来順子 訳 |
定価 | 2500円+税 |
ISBN | 978-4-8460-2055-2 |
Cコード | C0097 |
ページ数 | 344 |
判型 | 四六 |
製本 | 並製 |
内容
熾烈な現代社会を生きる人間の愚かさや滑稽さ、哀しさや愛おしさを、種の変化を予感させる特異な兆候をもつ人々“シントマー(symptomer)"を通してユーモラスかつスリリングに描き出す。いまもっとも注目されている人気作家による、奇想天外なオムニバス風長編小説。
著者紹介
キム・オンス(金彦洙)
1972年釜山生まれ。慶熙大学国文科修士課程修了。在学中に小説家チョ・ヘイル(趙海一)に師事し、文芸公募(晋州新聞・2002年)および新春文芸(東亜日報・2003年)に入選して文壇デビュー。本作で文学トンネ小説賞を受賞した(2006年)。フランス推理文学大賞の候補となった『設計者』(2010年)は邦訳が刊行されている。他に『滾る血潮』(韓戊淑文学賞・2016年)、『ジャブ』(短編集・2013年)等の作品がある。
加来順子(かく・じゅんこ)
1989年東京外国語大学朝鮮語学科卒業。訳書にチョ・チャンイン『この世の果てまで』、パク・ワンソ『慟哭―神よ、答えたまえ』等がある。
1972年釜山生まれ。慶熙大学国文科修士課程修了。在学中に小説家チョ・ヘイル(趙海一)に師事し、文芸公募(晋州新聞・2002年)および新春文芸(東亜日報・2003年)に入選して文壇デビュー。本作で文学トンネ小説賞を受賞した(2006年)。フランス推理文学大賞の候補となった『設計者』(2010年)は邦訳が刊行されている。他に『滾る血潮』(韓戊淑文学賞・2016年)、『ジャブ』(短編集・2013年)等の作品がある。
加来順子(かく・じゅんこ)
1989年東京外国語大学朝鮮語学科卒業。訳書にチョ・チャンイン『この世の果てまで』、パク・ワンソ『慟哭―神よ、答えたまえ』等がある。
目次
第一部 キャビネット
オーギュスト・シパリは、なぜ? シントマー イチョウの木 電話をとってください ハーフムーンとプリンスウィレムよ、語りたまえ ブンブンいうこの午後の暇さを トーポーラー ドッペルゲンガー クォン博士 メモリー・モザイカー ピノキオ 金曜日、ブラインドを下ろす ネコになりたいんです 魔法使い 病室 缶ビールを飲む
第二部 天国の街
タイム・スキッパー ネオヘルマフロディトス バベルの時計 宇宙人無線通信 彼女が埃の舞う換気扇の下で食事をする 自分もここにおります 多重所属者 スパイ、取引、そしてキャビネットの前の雌ネコ 私は人間という種が恥ずかしい 結合双生児 ブラファー 彼女と夕飯を食べる 私もシントマーでしょうか?
第三部 ブービートラップ
ブービートラップ 遺言執行株式会社 青いリトマス紙 街が見知らぬものになってゆく ワニがいる 島
※注意事項
訳者あとがき
オーギュスト・シパリは、なぜ? シントマー イチョウの木 電話をとってください ハーフムーンとプリンスウィレムよ、語りたまえ ブンブンいうこの午後の暇さを トーポーラー ドッペルゲンガー クォン博士 メモリー・モザイカー ピノキオ 金曜日、ブラインドを下ろす ネコになりたいんです 魔法使い 病室 缶ビールを飲む
第二部 天国の街
タイム・スキッパー ネオヘルマフロディトス バベルの時計 宇宙人無線通信 彼女が埃の舞う換気扇の下で食事をする 自分もここにおります 多重所属者 スパイ、取引、そしてキャビネットの前の雌ネコ 私は人間という種が恥ずかしい 結合双生児 ブラファー 彼女と夕飯を食べる 私もシントマーでしょうか?
第三部 ブービートラップ
ブービートラップ 遺言執行株式会社 青いリトマス紙 街が見知らぬものになってゆく ワニがいる 島
※注意事項
訳者あとがき
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