タイトル ケルト神話・伝承事典
刊行日 2022年6月21日
著者 木村 正俊
定価 3800円+税
ISBN 978-4-8460-2177-1
Cコード C0514
ページ数 328
判型 四六
製本 上製
内容
ギリシア・ローマ神話、北欧神話と並び、ヨーロッパの三大神話の1つ、ケルト神話の最重要359項目を網羅。ケルト神話の源泉をなすアイルランド神話(アルスター物語群、フィニアン物語群、神話物語群、王の物語群)、『マビノギ』をはじめとするウェールズ神話、ケルト的要素を色濃くもつアーサー王伝説までをカバー。アルスターの英雄クー・フリンをはじめ個性豊かな神々や英雄たち、太陽や月、湖、川、泉、洞穴、岩、石など数多くの自然神も登場する。神話の全体的な物語群の構図と、その豊かな魅力を伝える序論および欧文項目索引完備。ケルト神話と伝説に関する、国内初のオリジナル事典。
著者紹介
木村正俊(きむら・まさとし)
神奈川県立外語短期大学名誉教授。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。専門は英文学、ケルト文化。主な著書に『ケルトの歴史と文化』(中公文庫)、『ケルト全史』(東京堂出版)、『スコットランド通史』(原書房)、『ケルト文化事典』(共編、東京堂出版)、『スコットランド文化事典』(共編、原書房)、『ケルト 口承文化の水脈』、『ケルト復興』、『ケルティック・テクストを巡る』(いずれも共著、中央大学出版部)、『イギリス文化事典』(共編、丸善出版)、『文学都市ダブリン』(編著、春風社)、『ケルトを知るための65章』(編著、明石書店)など。
編集者コメント
社会、習俗、信仰など多様な面の事実を取り込んだ情報の宝庫であるケルト神話を、厳選したキーワードから読みとくコンパクトな事典です。
本書出版の意義について、著者はあとがきでこう述べています。「ケルト神話に対する国内外の関心は以前からそれなりに高く、専門家による研究の成果も顕著である。刊行物の数はギリシア・ローマ神話のように目立って多くはないが、わが国で発行されたケルト神話関連の著作にはすぐれたものが少なくない。ただ、それらは海外文献の翻訳版であったり、広範な領域を扱う文化事典などの一部をなすものであった。そうした状況に気が満たされず、今回あえて重要項目をほぼ十分に網羅した一書として本事典を刊行することに踏み切った」と。
その言葉にたがわず、ここにはたくさんの個性的な人物・事物と興味深いエピソードが散りばめられ、ケルト文化の豊かな息吹が行間からも伝わってきます。神秘と空想と幻想に満ちたケルト神話の魅力を、本書でぜひ味わっていただければと思います。
目次
序論 ケルト神話――民族精神の豊かな伝承
凡例
あ行〜わ行
参考文献
図版出典一覧
あとがき
欧文項目索引
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