タイトル | バロック・オペラとギリシア古典 |
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刊行日 | 2024年4月8日 |
著者 | 大崎さやの・森佳子編著/辻昌宏・大河内文恵・森本頼子・𠮷江秀和著 |
定価 | 2500円+税 |
ISBN | 978-4-8460-2373-7 |
Cコード | C0073 |
ページ数 | 208 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
内容
18世紀オペラへの数少ない入門書。イピゲネイアに代表されるギリシア古典の主題は啓蒙期ヨーロッパでどのように受容され、その後の芸術にどんな変革をもたらしたのか。台本・音楽・上演など様々な側面からギリシア悲劇主題のオペラを検討し、その全体像を俯瞰する。
著者紹介
◉編著者
大崎さやの(おおさき・さやの)
イタリア演劇・文学研究。博士(文学、東京大学)。現在、東京藝術大学、東京大学、法政大学、明治大学等にて非常勤講師。著書『啓蒙期イタリアの演劇改革―ゴルドーニの場合』(東京藝術大学出版会)により第28 回AICT 演劇評論賞、第55 回河竹賞奨励賞を受賞。他に『演劇と音楽』(共著、森話社)、『ベスト・プレイズⅡ―西洋古典戯曲13 選』(共訳著、論創社)、『西洋演劇論アンソロジー』(共訳著、月曜社)等。
森 佳子(もり・よしこ)
早稲田大学・多摩美術大学ほか非常勤講師。博士(文学)。専門は音楽学(主にフランスのオペラ、音楽劇)。主な著書に『笑うオペラ』『クラシックと日本人』(共に青弓社)、『オッフェンバックと大衆芸術– パリジャンが愛した夢幻オペレッタ』(早稲田大学出版部)、『オペレッタの幕開け——オッフェンバックと日本近代』(青弓社)、訳書に『音楽のグロテスク』(ベルリオーズ著、青弓社)、共編著に『オペラ学の地平』(彩流社)、『パリ・オペラ座とグランド・オペラ』(森話社)などがある。
◉著者
辻 昌宏(つじ・まさひろ)
明治大学経営学部教授。イタリア詩、英詩とオペラのリブレットを研究対象としている。著書『オペラは脚リブレット本から』(明治大学出版会)、共訳書にジョーゼフ・カーマン『ドラマとしてのオペラ』(音楽之友社)、マリーナ・ボアーニョ、ジルベルト・スタローネ『君の微笑み——エットレ・バスティアニーニ』(フリースペース)。共著に『イタリアの歴史を知るための50 章』(明石書店)、『キーワードで読むオペラ/ 音楽劇研究ハンドブック』(アルテスパブリッシング)等。
大河内文恵(おおこうち・ふみえ)
東京芸術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了。博士(音楽学)。現在、東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校非常勤講師。専門は西洋音楽史。著書・論文に『オペラ/音楽劇研究の現在:創造と伝播のダイナミズム』(共著、水声社、2021 年)、「1760 年代から1830 年までのヴィーンにおけるオペラ上演についての試論:ドレスデン・ベルリンとの比較から」(東京芸術大学音楽学部附属高等学校研究紀要17、2022 年)などがある。
森本頼子(もりもと・よりこ)
愛知県立芸術大学大学院音楽研究科博士後期課程(音楽学専攻)修了。博士(音楽)。現在、名古屋音楽大学、金城学院大学、愛知県立芸術大学、各非常勤講師。早稲田大学総合研究機構オペラ/音楽劇研究所招聘研究員。専門は、西洋音楽史、ロシア音楽史など。著書に『上海フランス租界への招待――日仏中三か国の文化交流』(共編著、勉誠出版、2023 年)、『音楽と越境――8 つの視点が拓く音楽研究の地平』(編著、音楽之友社、2022 年)などがある。
𠮷江秀和(よしえ・ひでかず)
青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程満期退学。18 世紀ロンドンにおける音楽受容を中心に研究。現在、杏林大学等にて非常勤講師。著書・論文に『グローバリゼーション再審:新しい公共性の獲得に向けて』(共著、時潮社、2012 年)、「1780 年から1800 年にかけての古楽コンサートのプログラムに見られるヘンデル作品の変化に関する一考察」(『杏林大学研究報告 教養部門』第33 巻、2016 年)等。
大崎さやの(おおさき・さやの)
イタリア演劇・文学研究。博士(文学、東京大学)。現在、東京藝術大学、東京大学、法政大学、明治大学等にて非常勤講師。著書『啓蒙期イタリアの演劇改革―ゴルドーニの場合』(東京藝術大学出版会)により第28 回AICT 演劇評論賞、第55 回河竹賞奨励賞を受賞。他に『演劇と音楽』(共著、森話社)、『ベスト・プレイズⅡ―西洋古典戯曲13 選』(共訳著、論創社)、『西洋演劇論アンソロジー』(共訳著、月曜社)等。
森 佳子(もり・よしこ)
早稲田大学・多摩美術大学ほか非常勤講師。博士(文学)。専門は音楽学(主にフランスのオペラ、音楽劇)。主な著書に『笑うオペラ』『クラシックと日本人』(共に青弓社)、『オッフェンバックと大衆芸術– パリジャンが愛した夢幻オペレッタ』(早稲田大学出版部)、『オペレッタの幕開け——オッフェンバックと日本近代』(青弓社)、訳書に『音楽のグロテスク』(ベルリオーズ著、青弓社)、共編著に『オペラ学の地平』(彩流社)、『パリ・オペラ座とグランド・オペラ』(森話社)などがある。
◉著者
辻 昌宏(つじ・まさひろ)
明治大学経営学部教授。イタリア詩、英詩とオペラのリブレットを研究対象としている。著書『オペラは脚リブレット本から』(明治大学出版会)、共訳書にジョーゼフ・カーマン『ドラマとしてのオペラ』(音楽之友社)、マリーナ・ボアーニョ、ジルベルト・スタローネ『君の微笑み——エットレ・バスティアニーニ』(フリースペース)。共著に『イタリアの歴史を知るための50 章』(明石書店)、『キーワードで読むオペラ/ 音楽劇研究ハンドブック』(アルテスパブリッシング)等。
大河内文恵(おおこうち・ふみえ)
東京芸術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了。博士(音楽学)。現在、東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校非常勤講師。専門は西洋音楽史。著書・論文に『オペラ/音楽劇研究の現在:創造と伝播のダイナミズム』(共著、水声社、2021 年)、「1760 年代から1830 年までのヴィーンにおけるオペラ上演についての試論:ドレスデン・ベルリンとの比較から」(東京芸術大学音楽学部附属高等学校研究紀要17、2022 年)などがある。
森本頼子(もりもと・よりこ)
愛知県立芸術大学大学院音楽研究科博士後期課程(音楽学専攻)修了。博士(音楽)。現在、名古屋音楽大学、金城学院大学、愛知県立芸術大学、各非常勤講師。早稲田大学総合研究機構オペラ/音楽劇研究所招聘研究員。専門は、西洋音楽史、ロシア音楽史など。著書に『上海フランス租界への招待――日仏中三か国の文化交流』(共編著、勉誠出版、2023 年)、『音楽と越境――8 つの視点が拓く音楽研究の地平』(編著、音楽之友社、2022 年)などがある。
𠮷江秀和(よしえ・ひでかず)
青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程満期退学。18 世紀ロンドンにおける音楽受容を中心に研究。現在、杏林大学等にて非常勤講師。著書・論文に『グローバリゼーション再審:新しい公共性の獲得に向けて』(共著、時潮社、2012 年)、「1780 年から1800 年にかけての古楽コンサートのプログラムに見られるヘンデル作品の変化に関する一考察」(『杏林大学研究報告 教養部門』第33 巻、2016 年)等。
目次
はじめに
第1章 イピゲネイア主題の18 世紀のオペラ台本ーローマ、ウィーン、ヴェネツィア、ロンドン、パリで上演された台本を例に(大崎さやの)
第2章 祝婚オペラとしての《シーロのアキッレ》(辻昌宏)
第3章 18世紀のベルリンにおけるギリシア悲劇を題材とするオペラーC. H. グラウンの2 つの《イフィゲニア》を例に(大河内文恵)
第4章 18 世紀ロシア宮廷におけるオペラ・セーリア上演の実態ーギリシア悲劇を原作とした作品に注目して(森本頼子)
第5章 ヘンデルのギリシア悲劇に基づくオペラ《オレステ》の上演をめぐって(𠮷江秀和)
第6章 グルック《オリドのイフィジェニー》と《トリドのイフィジェニー》ー新たなトラジェディ・リリックの誕生(森佳子)
参考文献
あとがき
人名索引
作品名索引
第1章 イピゲネイア主題の18 世紀のオペラ台本ーローマ、ウィーン、ヴェネツィア、ロンドン、パリで上演された台本を例に(大崎さやの)
第2章 祝婚オペラとしての《シーロのアキッレ》(辻昌宏)
第3章 18世紀のベルリンにおけるギリシア悲劇を題材とするオペラーC. H. グラウンの2 つの《イフィゲニア》を例に(大河内文恵)
第4章 18 世紀ロシア宮廷におけるオペラ・セーリア上演の実態ーギリシア悲劇を原作とした作品に注目して(森本頼子)
第5章 ヘンデルのギリシア悲劇に基づくオペラ《オレステ》の上演をめぐって(𠮷江秀和)
第6章 グルック《オリドのイフィジェニー》と《トリドのイフィジェニー》ー新たなトラジェディ・リリックの誕生(森佳子)
参考文献
あとがき
人名索引
作品名索引
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