タイトル マキァヴェッリと宗教
サブタイトル 社会形成に〈神〉は必要か
刊行日 2024年4月8日
著者 石黒盛久編著/鹿子生浩輝・厚見恵一郎・横尾祐樹・村木数鷹著
定価 3500円+税
ISBN 978-4-8460-2382-9
Cコード C0030
ページ数 208
判型 A5
製本 上製
内容
ルネサンス人・マキァヴェッリの政治思想の根底に秘匿された〈隅の親石〉としての宗教の機能とは? その宗教観と政治の起源を問う、マキァヴェッリ研究の最前線。
著者紹介
◉編著者
石黒盛久(いしぐろ・もりひさ)
1963年名古屋市生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史人類学研究科史学専攻課程修了。博士(文学)。現在、金沢大学人間社会学域国際学系教授。専攻は西洋史学。主な著書に『マキアヴェッリとルネサンス国家-言説・祝祭・権力』(風行社、2009年)などが、主な訳書にボテロ『国家理性論』(風行社、2015年)、同『都市盛衰原因論』(水声社、2019年)、バルベーロ『近世ヨーロッパ軍事史』(論創社、2014年)、『マキァヴェッリ全集第6 巻 政治小論・書簡』(共訳、筑摩書房、2000年)などがある。

◉著者
鹿子生浩輝(かこお・ひろき)
1971年生まれ。九州大学法学研究科博士課程修了。博士(法学)。東北大法学研究科教授。専攻は西洋政治思想史。主要著作『征服と自由――マキァヴェッリの政治思想とルネサンス・フィレンツェ』(風行社、2013年)、『岩波講座――政治哲学1・主権と自由』〔共著〕(岩波書店、2014年)、『マキァヴェッリ――『君主論』をよむ』(岩波新書、2019年)その他。

厚見恵一郎(あつみ・けいいちろう)
1967年東京都生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程退学。博士(政治学)。早稲田大学社会科学総合学術院教授。専攻は西洋政治思想史・政治哲学。主要著作に『マキァヴェッリの拡大的共和国――近代の必然性と「歴史解釈の政治学」』(木鐸社、2007年)などが、主要訳書〔共訳〕にレオ・シュトラウス『哲学者マキァヴェッリについて』(勁草書房、2011年)などがある。

横尾祐樹(よこお・ゆうき)
1994年生まれ。専門は西洋政治思想史。政治哲学。2024年現在早稲田大学政治経済学部助手、フィレンツェ大学客員研究員。主要業績として、「「監視者」としての平民階級:マキァヴェッリの共和主義における平民理解」『年報政治学 The annuals of Japanese Political Science Association』 /日本政治学会 編 2021(2)304-325 2021年12月。「レオナルド・ブルーニにおけるプラトン受容と祖国への義務履行:応酬性・霊魂不滅・徳の教育:政治思想学会研究奨励賞受賞論文」、『政治思想研究= The Japanese journal of political thought』 / 政治思想学会 編(21)196-225 2021年5月。「マキァヴェッリの聖書宗教批判:神的な立法者への懐疑とローマ国制への再評価」、『政治哲学= A journal of political philosophy』(28)67-102 2020年9月。

村木数鷹(むらき・かずたか)
1994年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程。専門は政治学史(西洋政治思想史)。2022年9月から1年間、ピサ高等師範学校とローマ第三大学にて在外研究(イタリア政府奨学金奨学生)。主要業績として「マキァヴェッリの歴史叙述──『フィレンツェ史』における対立の克服を巡る言葉と暴力」(『国家学会雑誌』132巻9・10 号、2019年)、「岡義武とマキャヴェッリ──現代版『君主論』の彼方へ」『戦後日本の学知と想像力──〈政治学を読み破った〉先に』(吉田書店、2022年)、“Flight from the City and Love of Country in Machiavelli’s Epistola della peste”, Rivista di letteratura storiografica italiana 6 (2022)などがある。
目次
Ⅰ マキァヴェッリ思想における公民的心性の宗教的起源(石黒盛久) 
Ⅱ 統治体・腐敗・回復(鹿子生浩輝)
Ⅲ マキァヴェッリと原始主義(厚見恵一郎)
Ⅳ 『 ディスコルシ』の農地法と紛争論(横尾祐樹)
Ⅴ ミクロストリアという方法論は思想史研究に応用できるのか(村木数鷹)
Ⅵ マキァヴェッリからボテーロへ(石黒盛久)
[付録] ジョバンニ・ジョバンノ・ポンターノ『君主についてDe Principe』(1490)(横尾祐樹訳)
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