タイトル モノローグ集 穴 
刊行日 2018年10月31日
著者 渋谷悠
定価 1600円+税
ISBN 978-4-8460-1757-6
Cコード 0074
ページ数 208
判型 四六
製本 並製

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内容
39人の、心の、浮遊物。

「書かないと消えそうなもの」をテーマに物語を綴ってきた渋谷悠による初のモノローグ集。モノローグとは、演劇や映画などにおいて一人で喋る台詞、いわゆる一人芝居のことである。表題作『穴』を含む女優モノローグ19篇、俳優モノローグ20篇、アンサンブルシーン1篇を収録。

自らの掌をカッターで傷つけ、生命線を延ばそうとする女。
元彼の葬式で遺書を朗読させられる女。
神に祈りを捧げるホームレスの女。
亡くなった母親の声の幻聴が聞こえる男。
妻に浮気を疑われ、弁解する女装趣味の男…。

登場する39人の心の内側を、深く鋭い眼差しとユーモアを持って描き出す。それは言わば「39人の、心の、浮遊物」

脚本家、映画監督、舞台演出家として幅広く活躍する渋谷悠、初の戯曲集!

《コメント》
「モノローグは俳優の実力を丸裸にする。
隠れることも、誤魔化すこともできない。
モノローグに挑むことは俳優にとって最高にスリリングで最高に楽しい。
私が俳優育成の場で渋谷悠氏の脚本を頻繁に活用する理由、それは、いつも俳優の才能が開花するからだ。彼が描き出した人物の深さと魂に導かれて。
良質な脚本は、良質な俳優を育てる。
俳優たちよ、題材はここにある! 積極的に取り組もう! 自らの芸術のために。」
― 一般社団法人 日本アクティングコーチ協会 代表理事 tori

「ダイアローグばかり書いてきた私にはモノローグ集とは盲点だった。
演劇表現がミクロから人間の有様や世界を描くものだとすれば、こういう方法もあるんだと新鮮な思いで読ませてもらった。呟きの断片が集まってそこから世界が立ち上がってくる不思議を感じる。」
― 劇作家、MONO代表 土田英生

「大好きなTVシリーズでひとり言の多い主人公に驚いた。それがモノローグというもので向田邦子脚本だと知る。あれから50年、あの驚きが蘇った。海外で多く存在するモノローグ集が遂に日本で刊行されしかも面白くて為になり自由に使える。人の為なら苦労も厭わぬ男、渋谷悠らしい素晴らしい本の誕生だ! 」
― 松竹エグゼクティブプロデューサー(『ALWAYS三丁目の夕日』『20世紀少年』)奥田誠治

著者紹介
渋谷悠(しぶや・ゆう)
1979 年、東京都八丈島生まれ。脚本家、映画監督、舞台演出家。
アメリカ・インディアナ州パーデュー大学院にて創作文学の修士号を取得。
日米共同制作の短編映画『自転車』が第 66 回ベネチア国際映画祭を含む
世界 23 の映画祭で入選・受賞を果たし、自らの作風に確信を得る。
2014 年に旗揚げした演劇プロデュースユニット牧羊犬は、緻密な人間ドラマと
大胆な構成力、そして映像的な演出が話題を呼び、着実に公演を重ねている。
2018 年に劇場公開された脚本・プロデュース長編『千里眼(CICADA)』が
ロサンゼルスアジア太平洋映画祭とグアム国際映画祭でグランプリを受賞し、
世界中の映画祭で高い評価を得る。
構成を担当した『パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM
シーズン2(ベアトリーチェ・ヴィオ)』が第46回国際エミー賞にノミネート。
映像・舞台制作の傍ら、ナレーション、トークイベントの出演、
eigaworldcup 脚本部門審査員、東京フィルムセンターや tori studio にて
特別講師を務めるなど、その活動の幅は広い。


備考

モノローグ集『穴』facebookページ➡️https://www.facebook.com/yu.monologues/

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〈モノローグ映像〉

・ 著者・渋谷悠氏によるモノローグ実演映像公開!『久保さんの人生が変わった日』(出版イベントにて)

メリーゴーラウンド

 

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