タイトル リプトン自伝
刊行日 2022年2月1日
著者 トーマス・リプトン著/野口結加訳
定価 2800円+税
ISBN 978-4-8460-2125-2
Cコード C0023
ページ数 332
判型 四六
製本 上製
内容
「リプトン」といえば、紅茶の代名詞のひとつとしてお馴染みの食品ブランドですが、それがあるひとりのスコットランド人が創始して世界的規模で繰り広げた事業の恩恵によるものであることは、ほとんど知られていません。本書は、そのトーマス・リプトン(1848〜1931)が自らの生涯を振り返って記した自伝の全文を初めて日本語で紹介します。訳出にあたっては、ジェイムズ・マッカイによる伝記(1998年刊、日本語未訳)も適宜参照しつつ、読者の便宜を図って訳注で補うよう努めました。図版28点。
「日本のリプトンを支えてくださっている多くの皆さま、そして、夢を抱くすべての人にトーマス・リプトン卿の人生の航海にふれていただけたら幸いです」ーー巻頭言より(リプトン ブランドマネジャー兼広報部マネジャー 中村力也)
著者紹介
トーマス・リプトン(Sir Thomas Lipton)
スコットランド・グラスゴーに生まれる。両親が営む食料品店を手伝う中、港町で船舶や海洋に興味を抱く。十代で単身渡米して見聞を広めた経験を生かし、自分の店を構えて、店舗拡大しながら事業経営に乗り出し、斬新な宣伝広告で好評を博す。当時、英国内で普及し始めた喫茶習慣にも着目し、セイロンで茶園を買収して大規模な商品流通を実現させ、「リプトン紅茶」は現在も世界中で販売されて人々に親しまれている。後年、趣味を生かして国際的なヨットレースであるアメリカズ・カップに連敗しながら30年挑んだ彼の「決して諦めない精神」は伝説的な金字塔となった。

野口結加(のぐち・ゆか)
慶応義塾大学文学部英文学科卒業。料理研究家。専門分野は、スコットランドの食文化。国内外でマクロビオティックの料理クラス担当も務める。訳書に『英国の喫茶文化』(クレア・マセット著、論創社)、共著に『スコットランドを知るための65章』(明石書店)、『ケルト文化事典』(東京堂出版)などがある。
目次
人生を生き抜いた記録(リプトン広報部マネージャー 中村力也)
まえがき(W.ブラックウッド)
第一章 幸先のよい出発
第二章 グラスゴーでの少年時代
第三章 九歳にして手に職を持つ
第四章 三等船室でアメリカに渡る
第五章 密航
第六章 ハムを商う
第七章 豚とフランス語の授業
第八章 身を隠す
第九章 ぽっちゃりした女性たち
第十章 五トンのチーズ
第十一章 市場、市場で明け暮れる
第十二章 アメリカでの初めての休暇
第十三章 再び故郷へ
第十四章 コロンボ、キャンディ、マテル
第十五章 オマハと豚
第十六章 ロンドンに本社を移す
第十七章 海外での休暇
第十八章 デュアー男爵が自ら語った逸話
第十九章 王妃の祝典
第二十章 エドワード王のオーダー
第二十一章 アメリカズカップに挑む
第二十二章 私の信条
あとがき その類稀なる愛すべき人柄(W.ブラックウッド)
訳者あとがき
関連年表
人名索引
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