タイトル | 五五歳からの哲学・宗教の言葉 |
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サブタイトル | カント、シェーラー、シュタイン、ヒルティ、アビラのテレジア |
刊行日 | 2022年1月21日 |
著者 | 船木祝 |
定価 | 1800円+税 |
ISBN | 978-4-8460-2109-2 |
Cコード | C0010 |
ページ数 | 122 |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
内容
ドイツの哲学者カント、シェーラー、シュタイン、スイスの法学者・思想家ヒルティ、スペインの神秘家テレジアから贈るあなたへの言葉
社会、家庭での揺れ動く日々に生きるヒントが詰め込まれた一書
人とのつながりの重要性を唱えてきた私たちの社会は、コロナウイルス感染症の拡大によって、一転して社会的な交わり、人間の交流の自粛、制限、休止を余儀なくされています。先行きの不透明感だけでなく、失業や退職を余儀なくされたり、少なからず生活上の変更を迫られたりする人々も増加しています。それでなくても私たちは加齢によって、病、介護、独居といった状況に直面する人も少なくありません。こうした将来の生活の不透明感からは、不安、孤独、不信感などさまざまな心の揺れ動きが生じがちになります。
本書は、広く知られた哲学者や宗教家の残した言葉を取り上げ、不確実な状況下での態度、苦悩への向かい方、他者を受容する姿勢、憂い・恐怖との向き合い方、人間関係のあり方などについてのヒントを示しています。
著者は難解な哲学や宗教用語をかみ砕くようにして、誰にでも理解できる表現にし、読み手みずからが思索するための参考にしてもらおうとしています。
さまざまな精神的苦難を感じ、なんらかの出口を見出せないものかと思い悩んでいる人びとは言うまでもなく、人生の指針となる生き方を探っている人びとにも、最初の一歩を踏み出すあと押をしてくれるであろう一冊となっています。
社会、家庭での揺れ動く日々に生きるヒントが詰め込まれた一書
人とのつながりの重要性を唱えてきた私たちの社会は、コロナウイルス感染症の拡大によって、一転して社会的な交わり、人間の交流の自粛、制限、休止を余儀なくされています。先行きの不透明感だけでなく、失業や退職を余儀なくされたり、少なからず生活上の変更を迫られたりする人々も増加しています。それでなくても私たちは加齢によって、病、介護、独居といった状況に直面する人も少なくありません。こうした将来の生活の不透明感からは、不安、孤独、不信感などさまざまな心の揺れ動きが生じがちになります。
本書は、広く知られた哲学者や宗教家の残した言葉を取り上げ、不確実な状況下での態度、苦悩への向かい方、他者を受容する姿勢、憂い・恐怖との向き合い方、人間関係のあり方などについてのヒントを示しています。
著者は難解な哲学や宗教用語をかみ砕くようにして、誰にでも理解できる表現にし、読み手みずからが思索するための参考にしてもらおうとしています。
さまざまな精神的苦難を感じ、なんらかの出口を見出せないものかと思い悩んでいる人びとは言うまでもなく、人生の指針となる生き方を探っている人びとにも、最初の一歩を踏み出すあと押をしてくれるであろう一冊となっています。
著者紹介
船木 祝 (ふなき しゅく)
1963年生まれ。学習院大学人文科学研究科哲学専攻博士後期課程単位取得満期退学。1993年から2001年までドイツ連邦共和国トリーア大学でカント哲学及び18世紀概念史研究の世界的権威であるヒンスケ教授の指導を受ける。トリーア大学Ph. D.(哲学)。現在、札幌医科大学医療人育成センター准教授。哲学、倫理学専攻。
著書に『近代からの問いかけ――啓蒙と理性批判』(共著、晃洋書房、2004年)、『医学生のための生命倫理』(共著、丸善出版、2012年)、『教養としての生命倫理』(共著、丸善出版、2016年)、『響き合う哲学と医療』(単著、中西出版、2020年)『カントの思考の漸次的発展——その「仮象性」と「蓋然性」』(単著、論創社、2020年)他がある。
1963年生まれ。学習院大学人文科学研究科哲学専攻博士後期課程単位取得満期退学。1993年から2001年までドイツ連邦共和国トリーア大学でカント哲学及び18世紀概念史研究の世界的権威であるヒンスケ教授の指導を受ける。トリーア大学Ph. D.(哲学)。現在、札幌医科大学医療人育成センター准教授。哲学、倫理学専攻。
著書に『近代からの問いかけ――啓蒙と理性批判』(共著、晃洋書房、2004年)、『医学生のための生命倫理』(共著、丸善出版、2012年)、『教養としての生命倫理』(共著、丸善出版、2016年)、『響き合う哲学と医療』(単著、中西出版、2020年)『カントの思考の漸次的発展——その「仮象性」と「蓋然性」』(単著、論創社、2020年)他がある。
目次
はじめに
第1章 不確実な状況において、どのような態度をとればいいのか
カントの論理学講義・人間学講義
不確実な事柄を扱う場合に求められる規則/最後の試金石/幸福の概念の変遷 /人生と活動
第2章 苦悩の意味と周囲の人たちのあり方 シェーラーにおける苦悩の分析、共同体論、孤独についての考え方
苦悩の受容、苦悩の意味、共同体形成の困難な時代、共同体形成への道、苦しむ人に寄り添うための道、社会人格と秘奥人格/孤独の価値/人を裁かない
第3章 人間の本質に基づく他者受容の道 シュタインによる共同体形成の道案内
他者に寄り添うことの困難/個人の対象化と自己顕示欲/人間の惨めな状態/人間の本質/他者受容への道/もうひとつ別の道/自由/人間の本質の開花/こころを開くこと/覚悟
第4章 憂い・恐怖に向き合うヒルティの『幸福論』から学ぶ
憂いの意味/憂いに処する対処法/恐怖がなくなる瞬間/恐怖のない生活のための道/弱さの意識の意義/他人の評価について/嫉妬と悪口/理想的な人間関係/教養のしるし/愛と希望
第5章 他罰志向の人間関係の変化
アビラのテレジアの神秘思想
罪悪感/他罰志向と徳/さまざまな楽しみ/謙遜/考えすぎること/表現/友情/最後の段階/人間関係の悪化
引用・参考文献
おわりに
第1章 不確実な状況において、どのような態度をとればいいのか
カントの論理学講義・人間学講義
不確実な事柄を扱う場合に求められる規則/最後の試金石/幸福の概念の変遷 /人生と活動
第2章 苦悩の意味と周囲の人たちのあり方 シェーラーにおける苦悩の分析、共同体論、孤独についての考え方
苦悩の受容、苦悩の意味、共同体形成の困難な時代、共同体形成への道、苦しむ人に寄り添うための道、社会人格と秘奥人格/孤独の価値/人を裁かない
第3章 人間の本質に基づく他者受容の道 シュタインによる共同体形成の道案内
他者に寄り添うことの困難/個人の対象化と自己顕示欲/人間の惨めな状態/人間の本質/他者受容への道/もうひとつ別の道/自由/人間の本質の開花/こころを開くこと/覚悟
第4章 憂い・恐怖に向き合うヒルティの『幸福論』から学ぶ
憂いの意味/憂いに処する対処法/恐怖がなくなる瞬間/恐怖のない生活のための道/弱さの意識の意義/他人の評価について/嫉妬と悪口/理想的な人間関係/教養のしるし/愛と希望
第5章 他罰志向の人間関係の変化
アビラのテレジアの神秘思想
罪悪感/他罰志向と徳/さまざまな楽しみ/謙遜/考えすぎること/表現/友情/最後の段階/人間関係の悪化
引用・参考文献
おわりに
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