タイトル 千代有三探偵小説選Ⅱ
刊行日 2015年3月30日
著者 千代有三
定価 3,600 円+税
ISBN 978-4-8460-1409-4
Cコード 0093
ページ数 384
判型 A5
製本 上製
シリーズ名 論創ミステリ叢書
シリーズ番号 85
内容
犯人当て小説に意欲的だった探偵作家・千代有三の作品集第二弾。『産経新聞』や『早稲田大学新聞』などの新聞へ発表された短編の他、『探偵倶楽部』『新女苑』などに発表された中短編を多数収録!
著者紹介
千代有三(ちよ・ゆうぞう)
1912(明治45)年、大阪市生まれ。本名・鈴木幸夫。早稲田大学文学部英文科卒。旧制大学院修了。1939(昭和14)年、早稲田大学理工学部講師就任。51年、探偵作家クラブ新年会の犯人当てゲームで2年連続して正解した実績を買われ、同ゲームのために「痴人の宴」を書き下ろし、それが『宝石』に掲載されて、探偵作家としてデビュー。以後、「エロスの悲歌」(52)、「死人の座」(54)、「流れぬ河」(55)、「死者は犯す」(76)などの創作を発表。54年、早稲田大学文学部教授専属。英米文学研究のかたわら海外ミステリの紹介にも従事。コナン・ドイルのシャーロック・ホウムズ・シリーズのほか、S・S・ヴァン・ダイン『僧正殺人事件』、マージェリー・アリンガム『判事への花束』、ヒルダ・ローレンス『雪の上の血』などの翻訳に加え、評論アンソロジー『殺人芸術』(59)や、ハワード・ヘイクラフト編の評論アンソロジーに基づいた『推理小説の美学』(74)と『推理小説の詩学』(76)を編纂。自身の成果は『英米の推理作家たち』(80)としてまとめられている。1986(昭和61)年、逝去。翌年、遺稿集『道草ばなし』が刊行された。
目次
【創作篇】
女のさそい
流れぬ河
白い夜
雪男雨女
スクリーン殺人事件
月にひそむ影
夢橋
夜の影
紙吹雪の曲線
女子高校二重盗難事件
似顔絵の女
アラセン王国の危機
幽霊は生きていた
語らぬ沼
殺人混成曲
デートの死
シャワー・ヌード
接吻横丁
ローマの乳房
小説・江戸川乱歩の館
悪い貞女
最後の章
死者は犯す
あられもない死

【評論・随筆篇】
H・H・ベルトリー「探偵小説論」抄
クリスティーの文学性
探偵小説 戦後二度目のブーム
某月某日
探偵小説・傷だらけの不死鳥
京の夢・霊の夢
作家の講演あとさき
ヒルダ・ローレンスさま
はなやかな孤影
犯人当て『妖婦の宿』ニワトリ怨恨の真相
ブービー人生
楽しみとしての推理
女流三面鏡
大学と推理小説と反写実主義
乱歩における英文学
華麗なる山村正夫
推理小説の推理
おとぼけオルメス
ひとときの影
推理小説事始
小さな自叙伝
アンケート

解題(横井 司)
関連書籍

「二十四の瞳」からのメッセージ

澤宮 優

2400円+税

「西日本新聞」(2023年4月29日付)に書評が掲載されました。

日本の脱獄王

白鳥由栄の生涯 斎藤充功著

2200円+税

「週刊読書人」(2023年4月21日号)に書評が掲載されました。

算数ってなんで勉強するの?

子供の未来を考える小学生の親のための算数バイブル

1800円+税

台湾野球の文化史

日・米・中のはざまで

3,200円+税

ページ上部へ戻る