タイトル | 吉本隆明 全質疑応答Ⅱ |
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サブタイトル | 1973〜1979 |
刊行日 | 2021年11月1日 |
著者 | 吉本隆明 |
定価 | 2200円+税 |
ISBN | 978-4-8460-2027-9 |
Cコード | 0090 |
ページ数 | 336 |
判型 | 四六 |
製本 | 並製 |
内容
吉本は主催者あるいは聴衆から請われれば、本公演の後の「質疑応答」に応じてきた。おそらく、よほどのことがない限り断ることはなかったと思う。だから、「質疑応答」は実際には大ざっぱにみて、内輪のものも含め二〇〇回近くあると思う。「質疑応答」は本講演のおまけみたいなものだから、音源がのこされ、紙に記録されのこされることも少なかった。だが、「質疑応答」は本講演に勝るとも劣らない「価値」があるものだ。そして、幸運なことに、音源として、あるいは文字起こしされた紙として、一一一本がのこされていた。(菅原則生「解説」より、『吉本隆明全質疑応答Ⅰ』収録)
著者紹介
吉本隆明(よしもと・たかあき)
1924-2012年。東京・月島に生まれる。東京工業大学卒業。詩人・思想家。日本の敗戦を富山県の動員先で迎えた。戦後の混迷のなか、じぶんは世界認識の方法を知らなかったと痛切に自覚し、1955年「高村光太郎ノート」によって戦争責任問題に最初のメスを入れ、「マチウ書詩論」によって思想の基礎を形成。爾来、つねに世界思想の水準を見据え、時代と対峙しながら、思索を展開してきた。詩集『固有時との対話』『転移のための十篇』、『言語にとって美とは何か』『共同幻想論』『最後の親鸞』『母型論』などがあり、その全著作は『吉本隆明全集』(全38巻・別巻1)として刊行中。またインターネット上のサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』で、「吉本隆明アーカイブ」として183の講演が無料公開されている。
1924-2012年。東京・月島に生まれる。東京工業大学卒業。詩人・思想家。日本の敗戦を富山県の動員先で迎えた。戦後の混迷のなか、じぶんは世界認識の方法を知らなかったと痛切に自覚し、1955年「高村光太郎ノート」によって戦争責任問題に最初のメスを入れ、「マチウ書詩論」によって思想の基礎を形成。爾来、つねに世界思想の水準を見据え、時代と対峙しながら、思索を展開してきた。詩集『固有時との対話』『転移のための十篇』、『言語にとって美とは何か』『共同幻想論』『最後の親鸞』『母型論』などがあり、その全著作は『吉本隆明全集』(全38巻・別巻1)として刊行中。またインターネット上のサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』で、「吉本隆明アーカイブ」として183の講演が無料公開されている。
目次
文芸批評の立場からの人間理解のしかた
文学の現在的課題
フロイトおよびユングの人間把握の問題点について
文学の現在
『死霊』について(北海道大学にて)
『死霊』について(東北大学にて)
『死霊』について(京都大学にて)
宮沢賢治の世界
枕詞の空間
『最後の親鸞』以後
喩としての聖書
竹内好の生涯
幻想論の根柢―言葉という思想
思想詩
芥川・堀・立原の話
現代詩の思想
障害者問題と心的現象論
宗教と思想のはざま
シモーヌ・ヴェイユの意味
〈アジア的〉ということ
きれぎれ——「『死霊』について」のことなど 菅原則生
文学の現在的課題
フロイトおよびユングの人間把握の問題点について
文学の現在
『死霊』について(北海道大学にて)
『死霊』について(東北大学にて)
『死霊』について(京都大学にて)
宮沢賢治の世界
枕詞の空間
『最後の親鸞』以後
喩としての聖書
竹内好の生涯
幻想論の根柢―言葉という思想
思想詩
芥川・堀・立原の話
現代詩の思想
障害者問題と心的現象論
宗教と思想のはざま
シモーヌ・ヴェイユの意味
〈アジア的〉ということ
きれぎれ——「『死霊』について」のことなど 菅原則生
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