タイトル 国際学の先端研究
サブタイトル 「準」周辺からみた英国学派の国際社会論
刊行日 2024年10月1日
著者 加藤朗(編著)大中真(編著)池田丈祐(著)千知岩正継(著)苅谷千尋(著)小松志朗(著)今井宏平(著)
定価 2200円+税
ISBN 978-4-8460-2426-0
Cコード 3031
ページ数 216
判型 A5
製本 上製
シリーズ名 桜美林大学叢書
シリーズ番号 020

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内容
多発する国家間戦争に学問は無力か?
時代の転換を捉える7つの論説!

国際政治学は科学から歴史へ、理論から思想へーー学問の本格的な見直しを試みる画期的な書!

ウクライナーロシア戦争やガザ紛争など、残念ながら今の国際政治学は目前の激動に追いついていない。とりわけ戦後世界の国際政治学を主導してきたアメリカの国際政治学は限界を露呈し、一方で、英国学派の存在はますます重みを増してきている。
本書は英国学派の国際関係論を再評価することで、日本という「準」周辺国の国際政治学を発展させようとの野心的な試みの書である。

国際関係論の気鋭の専門家による渾身の書き下ろし7つの論考!
著者紹介
加藤朗(かとう・あきら)編著
桜美林大学名誉教授
1951年生まれ。1981年早稲田大学大学院政治学研究科国際政治修士修了。
1981年4月(〜1996年3月)防衛庁防衛研修所所員、1996年4月(〜2022年3月)桜美林大学国際学部(リベラルアーツ学群)教員、2022年退職。著作『国際紛争はなぜ起こるか―ネオ・サイバネティックス紛争理論の構築』(桜美林大学出版会、2022年)、『現代戦争論』(1993)中公新書、『テロ―現代暴力論』(2002)中公新書他。訳書に『黒色火薬の時代』(2024年、芙蓉書房出版)ほか。

大中 真(おおなか・まこと)編著
桜美林大学リベラルアーツ学群教授
1968年東京都生まれ。学習院大学大学院政治学研究科政治学専攻博士後期課程修了、博士(政治学)、一橋大学大学院法学研究科法学・国際関係専攻博士後期課程終了、博士(法学)。オクスフォード大学セントアントニーズ・コレッジ上級客員研究員(新渡戸フェロー)、ハーヴァード大学歴史学部訪問研究員(桜友会フェロー)などを経て現職。主著『マーティン・ワイトの国際理論─英国学派における国際法史の伝統』(国際書院、2020年)ほか。

池田丈佑(いけだ・じょうすけ)著
東北学院大学法学部教授
1976年福井県生まれ。大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程修了、博士(国際公共政策)。オランダ・ライデン大学人文学部地域研究所客員研究員、インド・O. P. ジンダルグローバル大学准教授、富山大学准教授を経て現職。近著に『日本外交の論点(新版)』(共著、法律文化社、2024年)『E. H. カーを読む』(共著、ナカニシヤ出版、2022年)ほか。

千知岩正継(ちぢいわ・まさつぐ)著
宮崎産業経営大学法学部准教授
1974年宮崎県生まれ。九州大学大学院比較社会文化学府国際社会文化専攻・博士課程単位取得退学。神戸大学大学院国際協力研究科国際協力政策専攻・博士課程前期修了、修士(法学)。主な著作に、「『保護する責任』を司るグローバル権威の正当性―国連安保理と民主主義国協調―」『国際政治』第171号(2013年)ほか。

苅谷千尋(かりや・ちひろ)著
金沢大学高大接続コア・センター特任助教
1976年生まれ。立命館大学大学院政策科学研究科博士後期課程修了、博士(政策科学)、立命館大学大学院公務研究科助教などを経て現職。主著「戦時下の雄弁:マッキントッシュの『国王殺し政府との講和書簡』(バーク著)評」(『政策科学』第20巻3号、2021年)、「戦争と平和の言語:バーク『国王殺し政府との講和書簡』をめぐる論争」(『関西大学法学研究所研究叢書』2022年)ほか。

小松志朗(こまつ・しろう)著
山梨大学大学院総合研究部准教授
1978年高知県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(政治学)。早稲田大学政治経済学術院助手、同助教などを経て現職。主著『人道的介入:秩序と正義、武力と外交』(早稲田大学出版部、2014年)、『地域から読み解く「保護する責任」:普遍的な理念の多様な実践に向けて』(聖学院大学出版会、2023年、共編著)ほか。

今井宏平(いまい・こうへい)著
独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所海外研究員
1981年長野生まれ。中東工科大学 Ph. D. (International Relations)。中央大学博士(政治学)。専門は、現代トルコ外交・国際関係論。著書に『トルコ現代史』中央公論新社、2017年、『戦略的ヘッジングと安全保障の追求:2010年代以降のトルコ外交』有信堂、2023年、『トルコ100年の歴史を歩く:首都アンカラでたどる近代国家への道』平凡社新書、2023年などがある。
目次
第1章 国際関係論における「中心」と「周辺」────池田丈祐
第2章 国際社会の「拡大」再考────千知岩正継
第3章 国際社会論におけるバーク────苅谷千尋
第4章 イギリスの人道的介入からみえる国際社会の現在地────小松志朗
第5章 ヨーロッパ国際社会へのオスマン帝国/トルコ共和国の参入────今井宏平
第6章 国際社会と日本の「邂逅」────大中真
第7章 ブルの国際社会論────加藤朗
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