タイトル 岡田鯱彦探偵小説選Ⅰ
刊行日 2014年7月30日
著者 岡田鯱彦
定価 3,600 円+税
ISBN 978-4-8460-1340-0
Cコード 0093
ページ数 392
判型 A5
製本 上製
シリーズ名 論創ミステリ叢書
シリーズ番号 77
内容
鯱先生、不可能犯罪に挑む! 『薫大将と匂の宮』の作者による異色ユーモア・ミステリ鯱先生物盗り帳シリーズ」10作に、幻のデビュー作「天の邪鬼」、入魂の長編「紅い頸巻」を配した初期傑作選。
著者紹介
岡田鯱彦(おかだしゃちひこ)
1907(明40)年、東京生まれ。本名・藤吉。東京帝国大学国文科卒。名古屋陸軍幼年学校教官を経て、49(昭24)年から東京学芸大学教授に就任。定年後は淑徳短期大学教授を務める。49年、ユーモア小説「天の邪鬼」が懸賞に当選。同年、「妖鬼の呪言」が『宝石』短篇懸賞の選外佳作に、「噴火口上の殺人」を『ロック』の懸賞に1席入選。50年に、紫式部と清少納言の推理比べを描いた長編「薫大将と匂の宮」を発表。同年に「紅い襟巻」を『宝石』の長編懸賞に投稿した他、俠盗・鯱先生が不可能犯罪に挑む連作シリーズを開始。「幽溟荘の殺人」(51)、「樹海の殺人」(57)などの本格長編の他、『雨月物語』に材を取った「妖鬼の鯉魚」(50)他の怪奇幻想作品を発表するなど、作風の幅は広い。62年で創作は途絶え、73年に活動を再開したが、76年の捕物帳連作を最後に再び沈黙した。1993(平5)年、歿。
目次
赤い頸巻

鯱先生物盗り帳
 クレオパトラの眼
 不可能犯罪
 密室の殺人
 光頭連盟
 生不動ズボン
 羅生門の鬼
 雪達磨と殺人
 死の脅迫状
 犯罪の足跡
 獺の女

天の邪鬼
地獄の一瞥
獺峠の殺人

解題(横井 司)
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