タイトル 文体のポリティクス
サブタイトル ウォルター・ペイターの闘争とその戦略
刊行日 2018年10月31日
著者 野末紀之
定価 5500円+税
ISBN 978-4-8460-1661-6
Cコード 0098
ページ数 300
判型 A5
製本 上製
内容
代表作『ルネサンス』刊行後、ペイターは保守派からさまざまな批判を受け、それに呼応するかのように独自の文体観を展開し先鋭化していく。文体とそれに直結する問題をめぐるペイターの闘争とその戦略を明らかにする。
著者紹介
野末紀之(のずえ・のりゆき)
1958年生まれ。京都大学文学部英文科卒、同大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。2011年、博士(文学)。岡山大学教養部助手、講師、大阪市立大学講師、助教授などを経て、現在、同大学院文学研究科教授。専門は十九世紀後半のイギリス文化・文学、表象文化論。ペイターのほか、D・G・ロセッティ、アーサー・シモンズ、J・A・シモンズ、ジョージ・ムアにかんする論文がある。
編集者コメント
ペイターの〈遅延の文体〉と、文体をめぐる保守派との闘争の軌跡を明らかにする、優れた文学研究です。
目次
序 論
第一章 闘争の場——保守派による批判
第二章 大学内部からの戯画と批判
第三章 ペイターの闘争と戦略
第四章 「結語」から『享楽主義者マリウス』へ——文体の戦略
第五章 「家のなかの子」(一八七八)——社会的自己像の修正
第六章 共感、論理、自制——後期ペイターにおける「男性性」の再規定
第七章 文体家の変貌
第八章 「エメラルド・アスウォート」(一八九二)——「非国民」の問い
補遺一 「文体論」再考——闘争の深層
補遺二 「ジョルジョーネ派」の批評言語"
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