タイトル 日朝極秘交渉
サブタイトル 田中均と「ミスターX」
刊行日 2023年1月16日
著者 増田 剛
定価 2000円+税
ISBN 978-4-8460-2229-7
Cコード 0036
ページ数 200
判型 四六
製本 上製
内容
衝撃の日朝首脳会談から二十年
ついに明かされる極秘交渉の舞台裏!
「交渉が失敗したら、責任を取らなくてはならない。北朝鮮の場合、それは『死』なんだ」

NHK「クローズアップ現代」放送の国際スクープドキュメント、待望の書籍化!
キーマン・田中均はかつての番記者に何を語ったのか。破綻の危機に瀕した交渉……そのとき小泉純一郎が発した一言とは、「ミスターX」の正体とは、アメリカ政府高官の秘めた思惑とは……。
著者紹介
増田剛(ますだ・つよし)
NHK国際放送局記者(NHKワールド・シニアコメンテーター)。1970年東京都⽣まれ。⼀橋⼤学法学部卒。92年、NHKに⼊り、政治部記者、ワシントン特派員、解説委員を歴任。2019年から現職。専⾨は外交・安全保障。解説委員として「おはよう日本」「時論公論」「くらし☆解説」など出演多数。現在は、NHKワールド「NEWSROOM TOKYO」などに出演。
著書に『ヒトラーに傾倒した男』(論創社、2022年)。
編集者コメント
 日本と北朝鮮のトップが平壌で2002年9月17日、日朝首脳会談が開かれた。「日朝平壌宣言」が結ばれ、拉致被害者5人が帰国を果たしたが、その後、日本での対北朝鮮世論は極度に悪化した。北朝鮮もこれに対抗するかのように、核実験やミサイル発射を繰り返し、日朝交渉は破綻した。北朝鮮の指導者が金正日から金正恩に代わったこともあり、日朝関係は今日まで冷え切った関係が続いている。

こうしたなか、日朝首脳会談を実現させる水面化の交渉を成功させたキーマンがいる。田中均元外務審議官がその人である。これまで謎のベールに包まれてきた交渉の舞台裏をテレビカメラの前で初めて語った。アジア大洋州局長だった当時、小泉総理から秘密保持を厳命される中で、北朝鮮の実力者・〝ミスターX〟と30回の協議を行なっていた。当時、この事実を日本のマスコミ関係者は誰一人気づいた者はいなかった。

本書は、この時のロングインタビューを軸に、当時、北朝鮮外務省に勤務していた高官(現在は韓国に亡命)、アメリカ政府の関係者、専門家たちへの取材を重ねて、日朝秘密交渉の〝真実〟を解き明かすとともに、現在の冷え切った日朝関係を打開するヒントを考える。
一年間にわたって極秘裏に進められた田中均と〝ミスターX〟との交渉内容は非常に衝撃的であり、両者の緊張感が田中均の語りからも伝わってくる。
目次
はじめに

第一章 日本外交の原点・朝鮮半島
第二章 日朝秘密交渉開始
第三章 総理大臣の決断
第四章 日朝首脳会談前夜
第五章 ミスターXとは誰だったのか
第六章 日本外交の一番長い日 二〇〇二年・九・一七 平壌
第七章 逆流した日朝関係 

あとがき

資料:日朝平壌宣言
関連書籍

「二十四の瞳」からのメッセージ

澤宮 優

2400円+税

「西日本新聞」(2023年4月29日付)に書評が掲載されました。

日本の脱獄王

白鳥由栄の生涯 斎藤充功著

2200円+税

「週刊読書人」(2023年4月21日号)に書評が掲載されました。

算数ってなんで勉強するの?

子供の未来を考える小学生の親のための算数バイブル

1800円+税

台湾野球の文化史

日・米・中のはざまで

3,200円+税

ページ上部へ戻る