タイトル 林芙美子全文業録
サブタイトル 未完の放浪
刊行日 2019年7月6日
著者 廣畑研二
定価 6800円+税
ISBN 978-4-8460-1769-9
Cコード 0095
ページ数 640
判型 四六
製本 上製
内容
関東大震災から戦争・敗戦を経て進駐軍占領下に至る激動の時代に、正面から向き合った類いまれなる詩人作家林芙美子の全文業に光をあてる。戦争と検閲に封印された未発表作品をはじめとする新資料730点から、詩稿・小説など40点の佳作・秀作を厳選して再現。著者が全て実査した、1900点を超える「作品・対談・単行本」の目録が、林芙美子の詩業と文業の全体像をはじめて明らかにし、従来の研究史を根底から覆す。
著者紹介
廣畑 研二(ひろはた・けんじ)
1955 年生まれ。東京都立大学法学部卒。日本近代史研究者。
特高警察資料史、政治裁判資料史、移民史など。
『水平の行者 栗須七郎』新幹社 2006 年。
『林芙美子 放浪記 復元版』論創社 2012 年。
『甦る放浪記 復元版覚え帖』論創社 2013 年。
『大正アナキスト覚え帖』アナキズム文献センター 2013 年。ほか
目次
目 次
まえがき  

第Ⅰ部 林芙美子の詩業と文業
第1章 さまよへる放浪記  
第2章 文学は波濤を越えて  
第3章 西伯利亞の三等列車とパリ  
第4章 第二詩集『面影』の謎と幻の第三詩集  
第5章 戦争文学と敗戦文学  

第Ⅱ部 林芙美子の作品拾遺
【未発表作品】
第1章 「浮雲」原型作「この憂愁」  
第2章 もう一つの未発表問題作「鷄」  
第3章 南方における未発表詩稿  
【詩稿】
第4章 詩誌『詩佳人』と「秋」  
第5章 詩誌『獨唱』と幻の詩「母の眶
よ!」  
第6章 新聞小説「春淺譜」と詩「海
月の推理」  
第7章 「天草灘」と「波」  
第8章 新興新聞『東京タイムズ』  
第9章 『少女の友』の詩と詩論 
第10章 菊池寛への弔詞  
第11章 芙美子最後の詩業連作詩  
【童話】
第12章 『時事新報』と童話2篇  
第13章 『新作少年文學選』と「お母さんの飛行機」  
【小説】
第14章 『女性詩人』と「このごろのわたし」  
第15章 『春秋』と「蛇の皮」  
第16章 『婦人運動』と「職業遭難記」  
第17章 発禁雑誌と放浪記第三部原型作「リヨの場合」  
第18章 『法學新潮』と「夜霧」  
第19章 GHQ検閲により削除された「作家の手帳」最終回  
第20章 『月刊西日本』と「道中双六」  
【隨筆・紀行】
第21章 芙美子の尾道讃歌  
第22章 詩誌『南方詩人』と「故鄕」  
第23章 『婦人毎日新聞』と台湾講演  
第24章 芙美子の北平紀行と林海音  
第25章 武蔵野母子寮と相模保育所  
第26章 追悼 太宰治  
【対談】
第27章 対談 菊池寛  
第28章 対談 ベアテ・シロタ  
第29章 対談 織田作之助  
【ラジオ放送】
第30章 芙美子とNHKラジオ  

第Ⅲ部 林芙美子の文業目録
作品目録  
対談目録  
単行本目録  
未完の放浪―あとがきにかえて  
主な参考文献・雑誌記事  
ご協力いただいた個人  
主な資料源・協力機関  
本書に関連する筆者の既出稿  
人名索引  
関連書籍

「二十四の瞳」からのメッセージ

澤宮 優

2400円+税

「西日本新聞」(2023年4月29日付)に書評が掲載されました。

日本の脱獄王

白鳥由栄の生涯 斎藤充功著

2200円+税

「週刊読書人」(2023年4月21日号)に書評が掲載されました。

算数ってなんで勉強するの?

子供の未来を考える小学生の親のための算数バイブル

1800円+税

台湾野球の文化史

日・米・中のはざまで

3,200円+税

ページ上部へ戻る