タイトル 横溝正史探偵小説選1
刊行日 2008年8月30日
著者 横溝正史
定価 3,200 円+税
ISBN 978-4-8460-0723-2
Cコード 0093
ページ数 568
判型 A5変
製本 上製
シリーズ名 論創ミステリ叢書
シリーズ番号 35
内容
2006年に横溝正史の遺品から発見された未発表作品「霧の夜の出来事」ほか、代作短編「十二時前後」や初期コント作品「悲しき暗号」などの単行本未収録作品を一挙集成! 横溝正史の翻訳・翻案によるルパン冒険譚も収録する。
著者紹介
横溝正史(よこみぞ・せいし)
1902(明35)年、神戸市生まれ。本名・正史(まさし)。神戸二中(現・兵庫県立兵庫高等学校)卒業後、第一銀行神戸支店に勤務するが一年で退職。21(大10)年、大阪薬学専門学校入学。同年に「恐ろしきエイプリル・フール」が『新青年』の懸賞に入選する。専門学校卒業後は薬種業を営んでいたが、26年に江戸川乱歩の招きで上京し、そのまま博文館へ入社した。32(昭7)年、退社して創作に専念しようとした直後に喀血。療養後の35年、「鬼火」で再起を果たす。戦時中は岡山に疎開し、同地で終戦を向かえた。終戦後は緻密な論理による本格探偵小説の執筆に力を入れ、『宝石』へ連載された「本陣殺人事件」(48)で第1回探偵作家クラブ賞(現・日本推理作家協会賞)を受賞。『夜の黒豹』(64)以後は休筆状態だったが、74年に『仮面舞踏会』を書下ろし刊行して復活。76年、勲三等瑞宝章を叙勲。81(昭56)年、病歿 。
目次
【創作・翻案篇】
霧の夜の出来事

ルパン大盗伝
海底水晶宮

恐ろしきエイプリル・フール
化学教室の怪火
卵と結婚
十二時前後
橋場仙吉の結婚
恐ろしき馬券
悲しき暗号
宝玉的道話集
お尻を叩く話
首を抜く話
博士昇天
足の裏 共犯野原達男の告白
五つの踊り子
妻は売れッ児 甘辛夫婦喧嘩抄
黄色い手袋
五万円の万年筆
ドラ吉の新商売
コント・むつごと集
陽気な夢遊病者
堀見先生の推理
榧の木の恐怖

【評論・随筆・読物篇】
ビーストンの面白さ
創作探偵小説『心理試験』(新著評判)
幽霊屋敷
私の死ぬる日
ビーストンに現れる探偵
探偵小説講座(『探偵趣味』版)
処女作云々
いろいろ
探偵映画蝙蝠を観る
無題(喫茶室)
酔中語
「ユリエ殺し」の記
恋愛曲線を称ふ
銀座小景 或は、貧しきクリスマス・プレゼント
散歩の事から
シネマの玩具化
不吉な数(近頃面白く読んだもの)
陰獣縁起
トーキーと探偵物
思ひ出断片(亡き小酒井不木氏を偲ぶ)
グリーンの作品
ファーガス・ヒューム
ビーステンドサム
パリのなぞ
くすり屋の抽斗から
探偵・猟奇・ナンセンス
探偵小説講座(『探偵小説』版)
横溝正史小伝
光る石(大下宇陀児氏の作品)
クロスワード式探偵小説
彼の精神力(水谷準氏の横顔)
現実派探偵小説(橋本五郎氏の作品)
浮気な妻故(女性を解剖する)
東京パンの思ひ出(佐左木俊郎氏の思出)
カミ礼賛!
探偵小説壇の展望
江戸川乱歩へ
槿槿先生夢物語
探偵小説の簡便化
クレオパトラと蚤
続槿槿先生夢物語
私の探偵小説論
上諏訪三界
アンケートほか

横井 司(解題)
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