タイトル | 源氏物語——生涯たのしむための十二章 |
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刊行日 | 2025年1月6日 |
著者 | 柳 辰哉 |
定価 | 2200円+税 |
ISBN | 978-4-8460-2489-5 |
Cコード | C0092 |
ページ数 | 248 |
判型 | A5変 |
製本 | 並製 |
内容
紫式部と道長の光と闇
源氏物語に50年間傾倒した著者が、千年読み継がれる物語の秘密に多角的に迫る。
これから読む人もマニアも楽しめる“ありそうで無かった”本格的ガイド本!
カラー口絵と本文で、絵画・写真67枚掲載!
・物語の隠れた読みどころを、数多く発掘
・現代語訳選びのために、それぞれの特長を解説
・紫式部がなぜ傑作をものしたか、道長との関係の謎を探究
・平安時代の結婚制度や建物・信仰など、参考情報も満載
・関連のある文学作品や能、絵画などへと拡がる楽しみ方を提案
・ゆかりの地を著者の探訪記と写真で案内
・登場人物の系図、年表、文献一覧、便利な索引付き
・カラー口絵と本文で、絵画・写真67枚掲載!
源氏物語に50年間傾倒した著者が、千年読み継がれる物語の秘密に多角的に迫る。
これから読む人もマニアも楽しめる“ありそうで無かった”本格的ガイド本!
カラー口絵と本文で、絵画・写真67枚掲載!
・物語の隠れた読みどころを、数多く発掘
・現代語訳選びのために、それぞれの特長を解説
・紫式部がなぜ傑作をものしたか、道長との関係の謎を探究
・平安時代の結婚制度や建物・信仰など、参考情報も満載
・関連のある文学作品や能、絵画などへと拡がる楽しみ方を提案
・ゆかりの地を著者の探訪記と写真で案内
・登場人物の系図、年表、文献一覧、便利な索引付き
・カラー口絵と本文で、絵画・写真67枚掲載!
著者紹介
柳 辰哉(やなぎ たつや)
1957年生まれ。NHKで裁判取材や首都圏の放送等を担当後、国際医療福祉大学に勤務し医学部新設や病院・キャンパス運営に携わる。現職はフリーの校正業と古典文学中心に文筆業。好きな作家は永井荷風、小林多喜二、車谷長吉。
1957年生まれ。NHKで裁判取材や首都圏の放送等を担当後、国際医療福祉大学に勤務し医学部新設や病院・キャンパス運営に携わる。現職はフリーの校正業と古典文学中心に文筆業。好きな作家は永井荷風、小林多喜二、車谷長吉。
目次
口絵
まえがき
凡例
序章 源氏物語はなぜ凄いか
第一章 光源氏は万能? ―試練の後半生が読みどころ
第二章 源氏の人生を変えた六人
第一節 紫の上―最愛の伴侶は幸せだったのか
第二節 藤壺―永遠の想い人
第三節 六条御息所―死後も癒やされぬ情念
第四節 明石の君―忍従でつかんだ一族の夢の実現
第五節 朱雀院―兄のゆるやかな復讐
第六節 女三の宮―雛人形のようだった皇女の変貌
第三章 実在する人物のように描かれたそれぞれの人生
第一節 空蝉――苦い夜を体験させた誇り高き人妻
第二節 夕顔―源氏を虜にして頓死した謎の女性
第三節 葵の上―深窓の正妻の短い人生
第四節 朧月夜―いつも男性の人気No1
第五節 花散里―源氏を支えた穏やかな人生
第六節 玉鬘―源氏父子に愛された聡明な姫君
第七節 落葉の宮―二人の男の侮辱に耐えた皇女
第八節 宇治十帖―浮舟と、すれ違う四人の男女
第四章 どう読む? 源氏物語―現代語訳と原文
第一節 現代語訳は選び放題―それぞれの特徴
与謝野晶子/谷崎潤一郎/円地文子/田辺聖子/瀬戸内寂聴/林望/角田光代/大塚ひかり/A・ウェイリー版 毬矢
まりえ・森山恵姉妹訳
第二節 原文チャレンジの方法
第三節 部分読みもOK―読み方は無制限
第五章 紫式部と藤原道長―奇跡の文学作品が書けた理由
第一節 第一の読者と最大の協力者
第二節 道長との男女の関係はあったの?
第三節 出自の卑下と誇り
第四節 体験に裏打ちされた千年褪せない文学
第五節 読者の心が読めるリアリズムの天才
第六節 厭世観から物語執筆の熱中へ
第七節 漢詩も和歌も博覧強記
第八節 日記に書いた露骨な清少納言批判
第九節 紫式部はフェミニスト?
第十節 作者の変化を読み取る
第六章 源氏物語の三つの大きな謎
第一節 皇統のタブーをなぜ書けたか?
第二節 藤原氏の劣勢をなぜ書けたか?
第三節 作者はどこから自由に書いたか?
第七章 「式部マジック」の読みどころ
第一節 召人という特異な存在
第二節 時代を超えて変わらない男女の会話
第三節 夢・物の怪・天変――超常現象の仕掛け
第四節 怖れるのは世間体=「人笑はれ」
第五節 語り手の饒舌と沈黙
第八章 物語を動かす和歌の力
登場人物の運命を変えた和歌/成り切って詠む天才/調べが美しく口ずさみたくなる歌/死の予感/独詠を効果的に使う
/言い返す寸鉄/「本歌取り」という優雅な手法/歌人としての自作の発展形も?/「引歌」で高めるリアリティー
第九章 平安時代がわかるともっと楽しめる
第一節 結婚制度――一夫一妻多妾?
第二節 寝殿造り―源氏の邸宅「六条院」を中心に
第三節 仏教は愛執を救ったか
第四節 衣裳―かさねの色目を中心に
第五節 漢詩―身近だった中国文化
第六節 博物館めぐりでわかること
第十章 拡がる楽しみ その一 芸術に継承された豊かな所産
第一節 源氏絵
第二節 能
第三節 源氏香
第十一章 拡がる楽しみ その二 日本文学の系譜と源氏物語
第一節 伊勢物語――先行文学の存在の大きさ
第二節 和歌―歌詠みの必修科目
第三節 俳諧―芭蕉が好んだ場面
第十二章 拡がる楽しみ その三 ゆかりの地めぐり
第一節 京の都―物語と作者の発祥地
第二節 越前―若き日の地方暮らし
第三節 須磨・明石―不遇から新たな出発へ
第四節 長谷寺と住吉大社―出会いと幸運の願い
第五節 宇治と比叡山―最後の祈りの地へ
登場人物の系図
平安中期歴史年表
年立
文献ガイド
あとがき
索引
まえがき
凡例
序章 源氏物語はなぜ凄いか
第一章 光源氏は万能? ―試練の後半生が読みどころ
第二章 源氏の人生を変えた六人
第一節 紫の上―最愛の伴侶は幸せだったのか
第二節 藤壺―永遠の想い人
第三節 六条御息所―死後も癒やされぬ情念
第四節 明石の君―忍従でつかんだ一族の夢の実現
第五節 朱雀院―兄のゆるやかな復讐
第六節 女三の宮―雛人形のようだった皇女の変貌
第三章 実在する人物のように描かれたそれぞれの人生
第一節 空蝉――苦い夜を体験させた誇り高き人妻
第二節 夕顔―源氏を虜にして頓死した謎の女性
第三節 葵の上―深窓の正妻の短い人生
第四節 朧月夜―いつも男性の人気No1
第五節 花散里―源氏を支えた穏やかな人生
第六節 玉鬘―源氏父子に愛された聡明な姫君
第七節 落葉の宮―二人の男の侮辱に耐えた皇女
第八節 宇治十帖―浮舟と、すれ違う四人の男女
第四章 どう読む? 源氏物語―現代語訳と原文
第一節 現代語訳は選び放題―それぞれの特徴
与謝野晶子/谷崎潤一郎/円地文子/田辺聖子/瀬戸内寂聴/林望/角田光代/大塚ひかり/A・ウェイリー版 毬矢
まりえ・森山恵姉妹訳
第二節 原文チャレンジの方法
第三節 部分読みもOK―読み方は無制限
第五章 紫式部と藤原道長―奇跡の文学作品が書けた理由
第一節 第一の読者と最大の協力者
第二節 道長との男女の関係はあったの?
第三節 出自の卑下と誇り
第四節 体験に裏打ちされた千年褪せない文学
第五節 読者の心が読めるリアリズムの天才
第六節 厭世観から物語執筆の熱中へ
第七節 漢詩も和歌も博覧強記
第八節 日記に書いた露骨な清少納言批判
第九節 紫式部はフェミニスト?
第十節 作者の変化を読み取る
第六章 源氏物語の三つの大きな謎
第一節 皇統のタブーをなぜ書けたか?
第二節 藤原氏の劣勢をなぜ書けたか?
第三節 作者はどこから自由に書いたか?
第七章 「式部マジック」の読みどころ
第一節 召人という特異な存在
第二節 時代を超えて変わらない男女の会話
第三節 夢・物の怪・天変――超常現象の仕掛け
第四節 怖れるのは世間体=「人笑はれ」
第五節 語り手の饒舌と沈黙
第八章 物語を動かす和歌の力
登場人物の運命を変えた和歌/成り切って詠む天才/調べが美しく口ずさみたくなる歌/死の予感/独詠を効果的に使う
/言い返す寸鉄/「本歌取り」という優雅な手法/歌人としての自作の発展形も?/「引歌」で高めるリアリティー
第九章 平安時代がわかるともっと楽しめる
第一節 結婚制度――一夫一妻多妾?
第二節 寝殿造り―源氏の邸宅「六条院」を中心に
第三節 仏教は愛執を救ったか
第四節 衣裳―かさねの色目を中心に
第五節 漢詩―身近だった中国文化
第六節 博物館めぐりでわかること
第十章 拡がる楽しみ その一 芸術に継承された豊かな所産
第一節 源氏絵
第二節 能
第三節 源氏香
第十一章 拡がる楽しみ その二 日本文学の系譜と源氏物語
第一節 伊勢物語――先行文学の存在の大きさ
第二節 和歌―歌詠みの必修科目
第三節 俳諧―芭蕉が好んだ場面
第十二章 拡がる楽しみ その三 ゆかりの地めぐり
第一節 京の都―物語と作者の発祥地
第二節 越前―若き日の地方暮らし
第三節 須磨・明石―不遇から新たな出発へ
第四節 長谷寺と住吉大社―出会いと幸運の願い
第五節 宇治と比叡山―最後の祈りの地へ
登場人物の系図
平安中期歴史年表
年立
文献ガイド
あとがき
索引
関連書籍