タイトル | 用語「発達障害」批判 |
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刊行日 | 2019年10月31日 |
著者 | 玉永公子 |
定価 | 2000円+税 |
ISBN | 978-4-8460-1865-8 |
Cコード | 0037 |
ページ数 | 208 |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
内容
「個性」は「障害」か?
自閉症・LD・ADHD・知的障害。それぞれ困難も支援の形も異なるのに、これらすべてが「発達障害」──。
さらにはユニークな人、風変わりな人など「平均的」でない人々をも巻き込み、障害と個性を一緒くたにこの用語が蔓延る異様と、曖昧模糊とした言葉のもたらす危うさを説く。
自閉症・LD・ADHD・知的障害。それぞれ困難も支援の形も異なるのに、これらすべてが「発達障害」──。
さらにはユニークな人、風変わりな人など「平均的」でない人々をも巻き込み、障害と個性を一緒くたにこの用語が蔓延る異様と、曖昧模糊とした言葉のもたらす危うさを説く。
著者紹介
国立大分大学卒業、南カリフォルニア大学大学院修了。修士号(特殊教育)取得、博士号(教育心理学)取得。国際ディスレクシア協会会員、日本教育心理学会員。現在、東日本国際大学特任教授。
著書として、『特別教育いま、マレーシアは─インクルーシブ教育をめざす世界の障害児教育』(ラピュータ、2016年)、『「発達障害」の謎』(論創社、2013年)、『ディスレクシアの素顔』(論創社、2005年)、『LDラベルを貼らないで!』(論創社、2000年)ほか多数。
著書として、『特別教育いま、マレーシアは─インクルーシブ教育をめざす世界の障害児教育』(ラピュータ、2016年)、『「発達障害」の謎』(論創社、2013年)、『ディスレクシアの素顔』(論創社、2005年)、『LDラベルを貼らないで!』(論創社、2000年)ほか多数。
目次
プロローグ
Ⅰ 発達障害という用語
1 障害と症
2 「発達障害」用語の曖昧さ
3 障害をつけて呼ぶことはない
4 個性を「発達障害」と捉える?
5 教師には指導する責任がある
6 自閉症・LD・ADHDには適切な対応が必要
7 従来「発達障害」用語は「自閉症」を指していた
8 教育の問題
9 「発達障害」と言い切れない
10 「発達障害」という用語の始まりと終わり
Ⅱ 用語「発達障害」の捉え方
1 学者が考える用語「発達障害」
2 日本以外ではどうか
3 日本では
4 DSM-Ⅳの表記
5 DSM-5の表記
6 インクルーシブ教育
7 診断の難しさ
Ⅲ 自閉症(Autism)
1 自閉スペクトラム症
2 レット障害
3 小児期崩壊性障害
4 特定不能の広汎性発達障害(非定形自閉症を含む)
5 自閉性障害
6 アスペルガー障害
7 学者が捉える自閉症の様相
8 DSM-5に表現された自閉症の様相
9 自閉症の原因と様相
Ⅳ ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)
1 ADHDの徴候
2 ADHDの原因
3 ADHDをどう見るか
4 医師ホフマンの子ども
5 医師クリットンが見つけた不注意タイプ
6 神経過敏なADHD
7 ADHDの薬物療法
8 ADHDの行動療法
9 愛情あるかかわり
10 マイケル・フェルプスのこと
Ⅴ LD(Learning Disability)
1 ヨーロッパの医者が発見した学業上の不調
2 アメリカで生まれた用語
3 LDは器質的・永続的(発達上の障害ではない)
4 LDは総括的用語
5 ディスレクシア(言語性LD)
6 ディスレクシアの徴候
7 Disability(能力を欠く)ではなくDifference(学び方の違い)
8 ディスレクシアの人々
9 ディスレクシアの発音指導
10 自己概念で変化するLD状態
11 ディスグラフィア(書き文字のLD)
12 算数のLD(ディスカルキュリア)
13 筆算の手順につまずく子
14 時計の読みに苦労する子
15 算数LDのさまざまなこと
16 算数LDの研究
17 ディスレクシア(言語性LD)のことを本にした母親
18 少年マックが語るディスレクシア
19 ディスレクシアであることを知らずに育つ
20 日本語圏におけるLD状態(言語性+非言語性)の子
Ⅵ 脳機能に働きかける
1 LDの脳機能不全を治療する
2 神経可塑性
3 リスニング・プログラム
4 重度なLDを治療する
5 ローゼンツウェイグ博士の可塑性研究
6 ルリヤ博士の脳地図
7 兵士の脳の傷とルリヤ博士の研究
8 重度なアロースミスさんのLD状態
9 補償型の治療
10 神経可塑性に働きかける
11 アロースミスさんの学校
Ⅶ 教育の問題と用語に関する考察
1 アロースミス・スクールを卒業した人
2 普通学級で問題児だったエジソンとアインシュタイン
3 インクルーシブ教育の実践
4 絶対的なものではなく作られた用語
5 限局性学習症
エピローグ
おわりに
参考文献
Ⅰ 発達障害という用語
1 障害と症
2 「発達障害」用語の曖昧さ
3 障害をつけて呼ぶことはない
4 個性を「発達障害」と捉える?
5 教師には指導する責任がある
6 自閉症・LD・ADHDには適切な対応が必要
7 従来「発達障害」用語は「自閉症」を指していた
8 教育の問題
9 「発達障害」と言い切れない
10 「発達障害」という用語の始まりと終わり
Ⅱ 用語「発達障害」の捉え方
1 学者が考える用語「発達障害」
2 日本以外ではどうか
3 日本では
4 DSM-Ⅳの表記
5 DSM-5の表記
6 インクルーシブ教育
7 診断の難しさ
Ⅲ 自閉症(Autism)
1 自閉スペクトラム症
2 レット障害
3 小児期崩壊性障害
4 特定不能の広汎性発達障害(非定形自閉症を含む)
5 自閉性障害
6 アスペルガー障害
7 学者が捉える自閉症の様相
8 DSM-5に表現された自閉症の様相
9 自閉症の原因と様相
Ⅳ ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)
1 ADHDの徴候
2 ADHDの原因
3 ADHDをどう見るか
4 医師ホフマンの子ども
5 医師クリットンが見つけた不注意タイプ
6 神経過敏なADHD
7 ADHDの薬物療法
8 ADHDの行動療法
9 愛情あるかかわり
10 マイケル・フェルプスのこと
Ⅴ LD(Learning Disability)
1 ヨーロッパの医者が発見した学業上の不調
2 アメリカで生まれた用語
3 LDは器質的・永続的(発達上の障害ではない)
4 LDは総括的用語
5 ディスレクシア(言語性LD)
6 ディスレクシアの徴候
7 Disability(能力を欠く)ではなくDifference(学び方の違い)
8 ディスレクシアの人々
9 ディスレクシアの発音指導
10 自己概念で変化するLD状態
11 ディスグラフィア(書き文字のLD)
12 算数のLD(ディスカルキュリア)
13 筆算の手順につまずく子
14 時計の読みに苦労する子
15 算数LDのさまざまなこと
16 算数LDの研究
17 ディスレクシア(言語性LD)のことを本にした母親
18 少年マックが語るディスレクシア
19 ディスレクシアであることを知らずに育つ
20 日本語圏におけるLD状態(言語性+非言語性)の子
Ⅵ 脳機能に働きかける
1 LDの脳機能不全を治療する
2 神経可塑性
3 リスニング・プログラム
4 重度なLDを治療する
5 ローゼンツウェイグ博士の可塑性研究
6 ルリヤ博士の脳地図
7 兵士の脳の傷とルリヤ博士の研究
8 重度なアロースミスさんのLD状態
9 補償型の治療
10 神経可塑性に働きかける
11 アロースミスさんの学校
Ⅶ 教育の問題と用語に関する考察
1 アロースミス・スクールを卒業した人
2 普通学級で問題児だったエジソンとアインシュタイン
3 インクルーシブ教育の実践
4 絶対的なものではなく作られた用語
5 限局性学習症
エピローグ
おわりに
参考文献
関連書籍