タイトル 画家たちのパートナー
サブタイトル その愛と葛藤
刊行日 2021年4月10日
著者 千足 伸行
定価 2400円+税
ISBN 978-4-8460-1999-0
Cコード 0071
ページ数 本文344頁+口絵8頁
判型 四六
製本 上製
内容
名作の裏に描かれた――私生活のドラマ!
冷え切ったセザンヌの夫婦仲、二人の妻に支えられたモネ、女ゆえの茨の道を歩んだモリゾ、遙か南の島に性の楽園を見い出したゴーガン……フランス印象派中心に15人の画家たちの愛憎・悲喜こもごも、興味深いエピソードから読み解く、その芸術の真髄!
著者紹介
千足伸行(せんぞく・のぶゆき)
美術史家、成城大学名誉教授。1940年東京生まれ。東京大学文学部卒業後、TBS(東京放送)を経て国立西洋美術館に勤務。1970〜72年、西ドイツ(当時)政府給費留学生としてミュンヘン大学に留学。主にドイツ・ルネサンス美術を学び、帰国後、国立西洋美術館に復帰。1979〜2011年、成城大学に勤務、現在は広島県立美術館館長。ヨーロッパ近代、特に世紀末美術を専門とし、多くの展覧会も企画。編著書に『世界美術大全集 西洋編』『アールヌーヴォーとアール・デコ』『交響する美術』(以上、小学館)、『もっと知りたいクリムト』(東京美術)、『隠れ名画の散歩道』『ゴッホを旅する』(以上、論創社)など多数。
編集者コメント
パートナーたちは画家の生涯と作品にどのようにかかわり、影響を及ぼしたのでしょうか。彼らの関係を探ると、実にさまざまな葛藤やドラマが見えてきます。ルノワール、マネ、モネ、モリゾ、セザンヌ、ゴーガン……フランスの著名画家ら15人の私生活をめぐる、知られざるエピソードとともにその生涯と芸術を紹介。なんと、収録の13章全編が本書のための書き下ろしです!
目次
 はじめに
1 ヴィジェ=ルブラン──王妃マリー・アントワネットに愛された美貌の女流画家
2 カウフマン──名声と失意の女流〝歴史画家〟
3 グルーズ──悪妻に悩まされ続けた風俗画家
4 ダヴィド──激動の時代に君臨した巨匠
5 アングル──保守・伝統主義を貫いた〝良き夫〟
6 マ ネ──フランス近代絵画の先駆けとなったパリジャン
7 モ ネ──生活の苦しさ、創作の苦しさを支えたふたりの妻
8 ルノワール──多くの女性を愛し描いた「バラ色の人生」の画家
9 モリゾ──男社会での制約に悩みながらも、〝最も純粋な印象派〟を貫いた紅一点
10 ピサロとシスレー
 ピサロ──長年貧困に苦しんだ、印象派の「農民画家」
 シスレー──終始不遇な人生だった〝晴の日〟の画家
11 モローとシャヴァンヌ
 モロー──ひとり〝象牙の塔〟に生きた世紀末の隠者
 シャヴァンヌ──名家出身の貴婦人との遅すぎる結婚
12 セザンヌ──絵画において人もリンゴも同価値と見做した〝不器用な天才〟
13 ゴーガン──都会を捨て、未開の〝楽園〟に創造の源泉をもとめて
 おわりに
 主要参照文献
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