タイトル | 老修行僧のにんげん界百夜 |
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サブタイトル | チェンマイからの聖俗ゆうらん |
刊行日 | 2024年11月28日 |
著者 | 笹倉 明 |
定価 | 2200円+税 |
ISBN | 978-4-8460-2490-1 |
Cコード | C0095 |
ページ数 | 368 |
判型 | 四六 |
製本 | 並製 |
内容
激賞された直木賞作品から
35周年の記念塚67歳の出家から9年目——、日本とタイの往来とブッダの
お寺暮らしで起こった諸事・珍事。
みずからの体験とテーラワーダ仏教の奥深い教えに基づき、
にんげん界の深層を語りつくす。
前作『老作家僧のチェンマイ托鉢百景』に続く「百」夜話——。
35周年の記念塚67歳の出家から9年目——、日本とタイの往来とブッダの
お寺暮らしで起こった諸事・珍事。
みずからの体験とテーラワーダ仏教の奥深い教えに基づき、
にんげん界の深層を語りつくす。
前作『老作家僧のチェンマイ托鉢百景』に続く「百」夜話——。
著者紹介
著者紹介 笹倉 明(ささくら・あきら)
作家・テーラワーダ僧
1948 年兵庫県西脇市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。
80 年『海を越えた者たち』(すばる文学賞入選作)で作家活動へ。
88 年『漂流裁判』でサントリーミステリー大賞(第6 回)、
89 年『遠い国からの殺人者』で直木賞(第101回)を受賞する。
主な作品に、『東京難民事件』『海へ帰ったボクサー たこ八郎物語』(電子書籍)
『にっぽん国恋愛事件』『砂漢の岸に咲け』『女たちの海峡』『旅人岬』『推定有罪』
『愛をゆく舟』『超恋愛論 女が男を変える時代へ』『雪の旅―映画「新雪国」始末記』(電子書籍)
『復権―池永正明、35 年間の沈黙の真相』『愛闇殺』『彼に言えなかった哀しみ』
『出家への道―苦の果てに出逢ったタイ仏教』『ブッダの教えが味方する歯の2 大病を滅ぼす法』(共著)
『山下財宝が暴く大戦史』(復刻版)近著に『詐欺師の誤算』(論創社)『ブッダのお弟子さん にっぽん哀楽遊行』(佼成出版社)
『老作家僧のチェンマイ托鉢百景』(論創社)『ブッダの海にて三千日』(大法輪閣)がある。
2016 年チェンマイの古寺にて出家し現在に至る。
作家・テーラワーダ僧
1948 年兵庫県西脇市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。
80 年『海を越えた者たち』(すばる文学賞入選作)で作家活動へ。
88 年『漂流裁判』でサントリーミステリー大賞(第6 回)、
89 年『遠い国からの殺人者』で直木賞(第101回)を受賞する。
主な作品に、『東京難民事件』『海へ帰ったボクサー たこ八郎物語』(電子書籍)
『にっぽん国恋愛事件』『砂漢の岸に咲け』『女たちの海峡』『旅人岬』『推定有罪』
『愛をゆく舟』『超恋愛論 女が男を変える時代へ』『雪の旅―映画「新雪国」始末記』(電子書籍)
『復権―池永正明、35 年間の沈黙の真相』『愛闇殺』『彼に言えなかった哀しみ』
『出家への道―苦の果てに出逢ったタイ仏教』『ブッダの教えが味方する歯の2 大病を滅ぼす法』(共著)
『山下財宝が暴く大戦史』(復刻版)近著に『詐欺師の誤算』(論創社)『ブッダのお弟子さん にっぽん哀楽遊行』(佼成出版社)
『老作家僧のチェンマイ托鉢百景』(論創社)『ブッダの海にて三千日』(大法輪閣)がある。
2016 年チェンマイの古寺にて出家し現在に至る。
目次
まえがき
第一章 二つの帰路のゆうらん:月〈2023〉
〇雨安居後の自由な道
〇老歯のやっかいな現実
〇息子たちとの日々に
◇むずかしい親と子のあり方
〇はじめての西成体験
〇「愛と死をみつめて」の故郷
〇あるネパール人の挨拶状
〇企業戦士の老化と認知の行方
〇一人半の読者と御守り
〇作家「田辺聖子」という存在
〇帰還はバンコク経由の目的
〇国際結婚の破綻とその経緯
◇アルコール中毒という魔の因
◇異文化理解の欠如も因
◇判決にみる民族性と正論の壁
◇民族・国家間の深い溝ゆえに
◇他国へ向かう理由の多様性
◇戦後世代の移住にみる難民性
◇実りなき闘いは何処へ
〇ノンVIPバスは最優先の代償
◇忘れられた一個の荷物
◇冷汗ものの因果関係
第二章 新正月からのゆうらん:1月〈2024〉
〇クリスマスも祝う寛容性
〇意外な御守り効果
〇寛容な戒違反の告罪
〇新年のお寺参りと聖糸
◇変遷したタイ正月
〇安直な薬剤摂取のたたり
◇大失敗はブッダの教え違反ゆえ
〇年始めのワンプラ(仏日)
〇天才投手との出会いと復権運動
◇超一流投手の条件はボール半個
◇八百長未遂に下された死刑判決
◇新コミッショナーの英断
◇不思議な時の運・不運
〇托鉢は「隔日」にした利点
〇子供の日に思う親子の絆
〇ある作家の失踪に思うこと
〇作家という人種の共通項
〇死者への義務を欠く生者
〇行方不明の人を恋哀れ
〇我にもあった消息不明の危機
◇危機一髪の火事の記憶
〇あるチベット難民の行方不明
〇亡骸供養と生別の寂しさ
〇亡骸供養は最低限の生者の願い
〇同郷作家との生別と死別
〇一方通行の消息の寂しさ
〇古巣の宿と女将の思い出
〇膀胱ガンからの生還者
〇アメリカ人の友人Sのその後
〇托鉢通りの寂しい出来事
〇縄張りのない首都の街にて
〇再び禁酒を誓う心をみる
〇聖と俗の間で思うこと
〇還俗がむずかしくなる理由
〇知られざる日本人住職の還俗
第三章 水瓶座という月のゆうらん:2月〈2024〉
〇対価の交換ではない托鉢
〇犬問題は人世の問題
〇洟垂れ小僧の失態を省みる
〇チェンマイの超有名人
〇列強が迫ったタイの開国
〇自由タイ・抗日運動の成果
〇発展と引き換えの悪化
〇民族エネルギーの衝突
◇旧財閥系の誕生とその背景
◇新興財閥の登場と敵対勢力
◇前代未聞の事態の構図
◇仁義なき世代の貌
◇漁夫の利を得た軍事政権
◇わが方の戦後世代の禍
〇暗黒の日の幸せな出来事
〇大仏日にみる末世的光景
〇不殺の戒が意味するもの
〇暗黒の夜の疲れと眠り
〇ある漢方治療の恩恵
〇家伝という名の秘伝治療
〇中国正月が寂しい理由
〇幸運を呼ぶための経
〇あるデックワットの出家と還俗
〇水ぬるむ二月半ば
〇老化の速さは食質の問題か
〇他人事でない知友の糖尿体験
◇無知の怖さを教えた料理
◇カラダの改善は細胞レベルから
◇人体は「不思議」なものという認識
◇人体は「正直」だという認識
◇日本という国の病こそ……
◇真に国民の健康を願う法か?
〇マーカ・ブーチャーという奇跡の日
〇珍しい黄金の傘の体験
第四章 皆ミーナコム季節のゆうらん:3月〈2024〉
〇タイ語はインド起源の伝統語
〇カティナ・ターンという儀式
〇ローイ・クラトーンは年の締め括り
〇万事に優れた太陰太陽暦
〇チェンマイ名物│煙の季節
〇カジノに狂った男が遺した跡
〇それでもバス乗りが好きな理由
〇人の歩きと静かであることの価値
〇ロンドンから始まる日タイの奇縁
〇恵みの雨と熱帯樹の生命力
あとがき
第一章 二つの帰路のゆうらん:月〈2023〉
〇雨安居後の自由な道
〇老歯のやっかいな現実
〇息子たちとの日々に
◇むずかしい親と子のあり方
〇はじめての西成体験
〇「愛と死をみつめて」の故郷
〇あるネパール人の挨拶状
〇企業戦士の老化と認知の行方
〇一人半の読者と御守り
〇作家「田辺聖子」という存在
〇帰還はバンコク経由の目的
〇国際結婚の破綻とその経緯
◇アルコール中毒という魔の因
◇異文化理解の欠如も因
◇判決にみる民族性と正論の壁
◇民族・国家間の深い溝ゆえに
◇他国へ向かう理由の多様性
◇戦後世代の移住にみる難民性
◇実りなき闘いは何処へ
〇ノンVIPバスは最優先の代償
◇忘れられた一個の荷物
◇冷汗ものの因果関係
第二章 新正月からのゆうらん:1月〈2024〉
〇クリスマスも祝う寛容性
〇意外な御守り効果
〇寛容な戒違反の告罪
〇新年のお寺参りと聖糸
◇変遷したタイ正月
〇安直な薬剤摂取のたたり
◇大失敗はブッダの教え違反ゆえ
〇年始めのワンプラ(仏日)
〇天才投手との出会いと復権運動
◇超一流投手の条件はボール半個
◇八百長未遂に下された死刑判決
◇新コミッショナーの英断
◇不思議な時の運・不運
〇托鉢は「隔日」にした利点
〇子供の日に思う親子の絆
〇ある作家の失踪に思うこと
〇作家という人種の共通項
〇死者への義務を欠く生者
〇行方不明の人を恋哀れ
〇我にもあった消息不明の危機
◇危機一髪の火事の記憶
〇あるチベット難民の行方不明
〇亡骸供養と生別の寂しさ
〇亡骸供養は最低限の生者の願い
〇同郷作家との生別と死別
〇一方通行の消息の寂しさ
〇古巣の宿と女将の思い出
〇膀胱ガンからの生還者
〇アメリカ人の友人Sのその後
〇托鉢通りの寂しい出来事
〇縄張りのない首都の街にて
〇再び禁酒を誓う心をみる
〇聖と俗の間で思うこと
〇還俗がむずかしくなる理由
〇知られざる日本人住職の還俗
第三章 水瓶座という月のゆうらん:2月〈2024〉
〇対価の交換ではない托鉢
〇犬問題は人世の問題
〇洟垂れ小僧の失態を省みる
〇チェンマイの超有名人
〇列強が迫ったタイの開国
〇自由タイ・抗日運動の成果
〇発展と引き換えの悪化
〇民族エネルギーの衝突
◇旧財閥系の誕生とその背景
◇新興財閥の登場と敵対勢力
◇前代未聞の事態の構図
◇仁義なき世代の貌
◇漁夫の利を得た軍事政権
◇わが方の戦後世代の禍
〇暗黒の日の幸せな出来事
〇大仏日にみる末世的光景
〇不殺の戒が意味するもの
〇暗黒の夜の疲れと眠り
〇ある漢方治療の恩恵
〇家伝という名の秘伝治療
〇中国正月が寂しい理由
〇幸運を呼ぶための経
〇あるデックワットの出家と還俗
〇水ぬるむ二月半ば
〇老化の速さは食質の問題か
〇他人事でない知友の糖尿体験
◇無知の怖さを教えた料理
◇カラダの改善は細胞レベルから
◇人体は「不思議」なものという認識
◇人体は「正直」だという認識
◇日本という国の病こそ……
◇真に国民の健康を願う法か?
〇マーカ・ブーチャーという奇跡の日
〇珍しい黄金の傘の体験
第四章 皆ミーナコム季節のゆうらん:3月〈2024〉
〇タイ語はインド起源の伝統語
〇カティナ・ターンという儀式
〇ローイ・クラトーンは年の締め括り
〇万事に優れた太陰太陽暦
〇チェンマイ名物│煙の季節
〇カジノに狂った男が遺した跡
〇それでもバス乗りが好きな理由
〇人の歩きと静かであることの価値
〇ロンドンから始まる日タイの奇縁
〇恵みの雨と熱帯樹の生命力
あとがき
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