タイトル 老愛小説
刊行日 2017年10月31日
著者 古屋健三
定価 2,200円+税
ISBN 978-4-8460-1633-3
Cコード 0093
ページ数 320
判型 四六
製本 上製

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内容
大学生の頃より私は、古屋先生の中に広がる闇を感じていた。
闇の正体は何であったのか――。
その答えを「老愛小説」の中に見つけた。 (文芸評論家・福田和也)


パリ、グルノーブル、京都、東京──。
長く暮らしたフランスから日本に舞い戻った大学教師。訪れた京都で出逢った女と、異国に置き去りにした女、そして幼い日に消えた母への追憶。過去と現在、異国と日本、男と女の思いが交錯する。
主人公と同じく、長くフランスに暮らし仏文学研究に勤しんだ著者が圧倒的筆致で放つ幻想純愛小説。濃艶な三篇を束ねた小説集。
著者紹介
古屋健三(ふるや・けんぞう)
1936年東京下町生まれ。慶應義塾大学名誉教授(文学部・仏文学専攻)。グルノーブル大学文学博士。『三田文学』元編集長。著書に、『「内向の世代」論』(慶應義塾大学出版会)、『永井荷風、冬との出会い』(朝日新聞社)、『青春という亡霊』(NHKブックス)、訳書に、スタンダール『赤と黒』(学習研究社)、『パルムの僧院』(講談社)、ゾラ『野獣人間』(電子書籍版、グーテンベルク21)など多数。
目次
虹の記憶
老愛小説
仮の宿
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