タイトル 至妙の殺人
サブタイトル 妹尾アキ夫翻訳セレクション
刊行日 2019年11月25日
著者 L・J・ビーストン ステイシー・オーモニア 著/妹尾アキ夫 訳/横井司 編
定価 3000円+税
ISBN 978-4-8460-1834-4
Cコード 0097
ページ数 360
判型 四六
製本 上製
シリーズ名 論創海外ミステリ
シリーズ番号 240
内容
探偵小説専門誌『新青年』で人気を博した英国作家、L・J・ビーストンとステイシー・オーモア。妹尾アキ夫の名訳による切れ味鋭い短編ミステリの秀作群より、ミステリ評論家・横井司氏が15編を厳選。往年の人気作家が21世紀によみがえる!
著者紹介
L・J・ビーストン
 1874年、英国ロンドン生まれ。『プレミア』や『ストランド』、『グランド』などの雑誌へ多数の作品を発表する量産作家だが、詳しい経歴はわかっていない。スリルに富んだ犯罪小説や意外なオチによるショート・ショートを得意としていた。1963年死去。

ステイシー・オーモニア
 1887年(1878年説あり)、英国生まれ。装飾石材職人の息子として生まれ、小学校卒業後は家業を手伝いながら彫刻の下絵などを描いていた。家具店勤務や肖像画家、役者などを経験した後、第一次大戦の開戦直前に処女作「友達」を発表して英国文壇の寵児となった。流行作家として活躍する中、1928年に42歳の若さで死去。

〔訳者〕
妹尾アキ夫(せのお・あきお)
 1892年、岡山県生まれ。本名・韶夫。別名・胡鉄梅、小原俊一。早稲田大学英文科卒業。1922年から『新青年』に翻訳を寄せるようになる。25年の「十時」を皮切りに、探偵小説の創作にも手を染めるようになり、ロマンティシズムとリリシズムあふれる秀作を発表。また、胡鉄梅名義での辛口の匿名批評も話題を呼んだ。1962年、脳出血で急逝。没後50年経ってから初の単著『妹尾アキ夫探偵小説選』(論創社、2012)が刊行された。

〔編者〕
横井司(よこい・つかさ)
 1962 年、石川県金沢市に生まれる。大東文化大学文学部日本文学科卒業。専修大学大学院文学研究科博士後期課程修了。95年、戦前の探偵小説に関する論考で、博士(文学)学位取得。共著に『本格ミステリ・フラッシュバック』(東京創元社、2008)、『本格ミステリ・ディケイド300』(原書房、2012)など。現在、専修大学人文科学研究所特別研究員。日本推理作家協会・本格ミステリ作家クラブ会員。
編集者コメント
往年の名訳復刊企画第4弾は妹尾アキ夫による翻訳セレクションです。『新青年』で日本の探偵小説愛好者にも人気を博した、L・J・ビーストンとステイシー・オーモニアの翻訳短編より、ミステリ評論家の横井司さんが15作を厳選しました。巻末には、ビーストンやオーモニアの翻訳受容史を中心とした詳細な作品解題を付しました。
目次
〈L・J・ビーストン集〉
 ヴォルツリオの審問
 東方の宝
 人間豹
 約束の刻限
 敵
 パイプ
 犯罪の氷の道
 赤い窓掛(カーテン)

〈ステイシー・オーモニア集〉
 犯罪の偶発性
 オピンコツトが自分を発見した話
 プレースガードル嬢
 撓ゆまぬ母
 墜落
 至妙の殺人
 昔やいづこ

編者解題
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