タイトル 英国人青年の抑留日記
サブタイトル 戦時下日本の敵国人抑留所
刊行日 2021年12月20日
著者 シディングハム・イーンド・デュア著/出羽仁編
定価 4800円+税
ISBN 978-4-8460-2123-8
Cコード C0021
ページ数 520
判型 A5
製本 上製
内容
敵国人抑留の日々の生活誌
日本で生まれ育ったイギリス国籍を持つ青年・Sydは、1941年12月8日、戸塚警察特高課により拘束・抑留される。抑留期間中の1944〜45年の彼の日記には、内山抑留所(神奈川)の実態が生々しく綴られている。
The vivid diary of a young British man born and raised in Japan during the Pacific War, kept in an internment camp.

父の死後しばらく経ち、2000年頃から、在米の妹ケイと、父の弟エドワード・デュア(叔父)の努力でデジタル化と翻訳が進み、そこで、私もやっと本格的に「日記」を読みました。その抑留生活は、「ラッキーだったのでは?」という楽観的なものとは全く違っていました。物静かで、控えめな性格の自分自身との葛藤。年齢や、境遇の異なる抑留者たちの間で、思い悩み、怒る父。にもかかわらず、父は物事を客観的に冷静にとらえ、20代なかばとは思えない考えや行動をしています。そんな父を「すごい!偉かったんだ」と感じた次第です。(出羽仁「おわりに」より)
著者紹介
シディングハム・イーンド・デュア(Sydengham Yeend Duer)
1919年1月18日東京都生まれ。40年東京慈恵会医科大学に入学。1941年太平洋戦争が開戦し、拘束、抑留される。45年の終戦に伴い抑留生活から解放され、慈恵医大に復学。49年に卒業。50年に医師免許を取得し、以降、整形外科医となる。1990年1月10日死去。

出羽仁(でわ・ひとし)
シディングハム・イーンド・デュアの長男
1952年神奈川県生まれ。1973年に帰化するまで英国籍のチャールス・ヒトシ・イーンド・デュア。日本の学校に学び、日本の大学を卒業。自動車会社に勤務後、2013年退職。横浜市在住。
目次
まえがき ケイ・サカヤマ(シディングハム・デュア長女)
解 説 戦時下の敵国人、抑留日記について 小宮まゆみ(『敵国人抑留』著者)
序 文 エドワード・デュア(シディングハム・デュア弟)

シディングハム・デュアの日記

エピローグ エドワード・デュア
あとがき 増田剛(NHK国際放送局シニアコメンテーター)
おわりに 出羽仁(シディングハム・デュア長男)
資料
注釈
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