タイトル 谿聲山花
刊行日 2021年8月3日
著者 伊藤 勳
定価 3000円+税
ISBN 978-4-8460-2067-5
Cコード C0095
ページ数 304
判型 四六
製本 上製
内容
藝術家達の肉聲に耳を傾け、深い谷底から静かに這い上ってくる滔々と流れゆく水の響きにも似た民族の聲、人類の聲を聴く……折々に記した日英の随筆や評論、書評、追悼の記など二十九篇に、プロローグ・エピローグとして新作詩各一篇を付す。滋味深き随筆・評論集。
著者紹介
伊藤勳(いとう・いさお)
昭和24年生まれ。詩人。愛知大学大学院文学研究科元教授。日本文藝家協会・日本現代詩人会各会員。日本ペイター協会元会長。主な詩集に『風紋』『虛明』、翻訳にダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ『いのちの家』(いずれも書肆山田)他。主な評論に『ペイタリアン西脇順三郎』(小沢書店)、『英国唯美主義と日本』『ペイター藝術とその変容』(論創社)、『加藤郁乎新論』(沖積舎)にて第11回加藤郁乎賞受賞。
目次
プロローグ 山 靈
第一章 折節の記
I 幾冬すぎ  II 肉聲、その言葉と形  III マルコ・ポーロの知的好奇心と商魂  IV ペイターと日本  V 昭和天皇御製と福田陸太郞先生  VI 青木年広画伯、その藝術人生  VII 青木藝術の透明性  VIII クレタ絵画雑感  IX 英国の地霊に触れて  X 英国の日本趣味  XI もう一人のペイタリアン――川村二郎氏  XII 流れ  世田谷文学館、「没後二十年西脇順三郎展」に寄せて  XIII ペイターの受容  XIV 西脇順三郞におけるワイルド
第二章 読書随感
I 俯瞰的相対主義  沓掛良彦著『ギリシアの抒情詩人たち 竪琴の音にあわせ』  II 書評『修羅と永遠 西川徹郎論集成』  III マロックを読む  澤井 勇訳『新しい国家』  IV 詩人緒方登摩と新詩集『稜線』について  V 福田陸太郞著作集――第四巻『詩と詩論』  VI 福田陸太郞詩集『カイバル峠往還』  VII 生のなつかしさ  工藤好美著『文学のよろこび』――「家のなかの天使」  VIII 工藤好美著『ことばと文学』に寄せて
第三章 薤露
I 武田勝彦先生追悼  II 薤露 加藤郁乎先生  III 福田陸太郞先生のこと  
第四章 欧州の友に寄せて
I Codrescu and Haijin of North America—Nature is Mind: Ion Codrescu's The Wanderer Brush  II Spinei's Self-effacement and Sympathy for All Living Things: Vasile Spinei's Eglantine Hedge  III Codrescu in the Line of Descent of Couchoud, the Eminent Appreciator of  Haikai: Ion Codrescu's Something Out of Nothing  IV Codrescu's Art of Relationship beyond the European Conventional  Symbolism: Ion Codrescu's HAÏGA: Peindre en poésie  
エピローグ 中山道 
 あとがき 
 初出一覧 
 索引
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