タイトル | 2020年以降の高等教育政策を考える |
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サブタイトル | グランドデザイン答申を受けて |
刊行日 | 2020年10月14日 |
著者 | 大槻達也/小林雅之/小松親次郎 編著 |
定価 | 3600円+税 |
ISBN | 978-4-8460-1966-2 |
Cコード | C3037 |
ページ数 | 360 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
内容
変貌する大学のゆくえを問う!斯界のエキスパートによる貴重な論集。20年先の長期展望を示した『2040年に向けた高等教育のグランドデザイン』を受けて開催された桜美林大学シンポジウムの登壇者達による書き下ろし原稿に、特別寄稿を加えた学界、国公私立大学など教育関係者必携の書。
著者紹介
大槻達也(おおつきたつや)
桜美林大学大学院教授(元国立教育政策研究所長)
1958年生まれ。1981年早稲田大学政治経済学部卒業、文部省入省。大臣官房総括審議官、国立教育政策研究所長等を経て、現職。著書に「アメリカ教育フィランソロピーと明治期日本」(桜美林大学総合研究機構『国際学術研究2019Vol.3』、2020年)、「なぜ今、教育フィランソロピーか」(私学経営研究会『私学経営』No521、2018年)、『研究活用の政策学』(同、2015年、共訳)、『教育研究とエビデンス』(明石書店、2012年、共著)。
小林雅之(こばやしまさゆき)
桜美林大学大学院教授(日本高等教育学会会長)
1953年(昭和28年)生まれ。東京大学教育学研究科博士課程中途退学、博士(教育学)、広島修道大学講師・助教授、放送大学助教授、東京大学・大学総合教育研究センター助教授・教授、東京大学名誉教授。
文部科学省中央教育審議会臨時委員、大学改革支援・学位授与機構大学ポートレートステークホルダー・ボード主査、衆議院調査局文部科学委員会客員調査員、日本学生支援機構客員研究員、国立教育政策研究所フェロー、日本高等教育学会会長。
主要著書:小林雅之『大学のIR』(山田礼子共編著)、慶應義塾大学出版会、2016年。『教育機会均等への挑戦―授業料・奨学金の8カ国比較』(編著)東信道、2012年。『大学進学の機会』東京大学出版会、2009年。『進学格差』筑摩書房、2008年。
小松親次郎(こまつしんじろう)
桜美林大学大学院教授(前文部科学審議官)
1956年(昭和31年)生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、昭和56年文部省(現文部科学省)入省、大臣官房、生涯学習局、初等中等教育局、高等教育局、学術国際局、体育局、石川県庁等勤務の後、高等教育分野では主任大学改革官、大学振興課長、国立大学法人支援課長、高等教育企画課長、大臣官房審議官(高等教育局担当)、私学部長、日本学術振興会国際事業部長、研究振興課長を経て、文部科学審議官。平成30年退官。
桜美林大学大学院教授(元国立教育政策研究所長)
1958年生まれ。1981年早稲田大学政治経済学部卒業、文部省入省。大臣官房総括審議官、国立教育政策研究所長等を経て、現職。著書に「アメリカ教育フィランソロピーと明治期日本」(桜美林大学総合研究機構『国際学術研究2019Vol.3』、2020年)、「なぜ今、教育フィランソロピーか」(私学経営研究会『私学経営』No521、2018年)、『研究活用の政策学』(同、2015年、共訳)、『教育研究とエビデンス』(明石書店、2012年、共著)。
小林雅之(こばやしまさゆき)
桜美林大学大学院教授(日本高等教育学会会長)
1953年(昭和28年)生まれ。東京大学教育学研究科博士課程中途退学、博士(教育学)、広島修道大学講師・助教授、放送大学助教授、東京大学・大学総合教育研究センター助教授・教授、東京大学名誉教授。
文部科学省中央教育審議会臨時委員、大学改革支援・学位授与機構大学ポートレートステークホルダー・ボード主査、衆議院調査局文部科学委員会客員調査員、日本学生支援機構客員研究員、国立教育政策研究所フェロー、日本高等教育学会会長。
主要著書:小林雅之『大学のIR』(山田礼子共編著)、慶應義塾大学出版会、2016年。『教育機会均等への挑戦―授業料・奨学金の8カ国比較』(編著)東信道、2012年。『大学進学の機会』東京大学出版会、2009年。『進学格差』筑摩書房、2008年。
小松親次郎(こまつしんじろう)
桜美林大学大学院教授(前文部科学審議官)
1956年(昭和31年)生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、昭和56年文部省(現文部科学省)入省、大臣官房、生涯学習局、初等中等教育局、高等教育局、学術国際局、体育局、石川県庁等勤務の後、高等教育分野では主任大学改革官、大学振興課長、国立大学法人支援課長、高等教育企画課長、大臣官房審議官(高等教育局担当)、私学部長、日本学術振興会国際事業部長、研究振興課長を経て、文部科学審議官。平成30年退官。
目次
【序章】本書の背景、全体主題、構成をめぐって 佐藤東洋士
1.本書の背景
2.本書の全体主題をめぐって
3.本書の構成
【第1部】2020年以降の高等教育政策を考える
【第1章】戦後高等教育政策の展開と今後の論点 小林雅之
1.戦後高等教育政策の展開
2.高等教育政策の現在
3.グランドデザイン答申と教学マネジメント指針
4.インプリケーション
【第2章】「グランドデザイン答申」と高等教育政策の流れをめぐって 小松親次郎
はじめに
1.「グランドデザイン答申」を成立させた施策的な背景・基盤
2.「将来像答申」から「グランドデザイン答申」への遷移とともに
3.教育制度体系(初等中等教育等)との関わりからの政策展望の必要
4.「グランドデザイン答申」に基づく政策的展開への対応
おわりに
【第3章】我が国の明日の高等教育に向けて 永田恭介
1.日本の危機
2.大学教育改革
3.明日の教育のために
4.さらに今後の高等教育を考えるにあたって
おわりに
【第4章】グランドデザイン答申に対する期待と懸念 奥野武俊
1.はじめに―2040 年のこと
2.学修者本位の教育
3.多様性と柔軟性の確保
4.高等教育機関の規模・地域配置
5.おわりに
【第5章】私立であることの意味 清家篤
前文
1.学問は本来私的な営み
2.学習や研究の社会的な利益
3.私立であることの意味
4.日本の私立大学
5.私立であることと公的助成のバランス
6.建学の理念を持つことの意味
【第6章】産業界から高等教育に期待すること 北山禎介
1.グランドデザイン答申のポイント
2.企業が求める人材
3.産業界から期待すること
4.おわりに
【第7章】グランドデザイン答申後の政策展開と今後に向けた課題 大槻達也
1.答申対応を含む高等教育改革の政策パッケージの公表
2.教育研究体制における多様性と柔軟性の確保
3.教育の質保証と情報公表の推進
4.高等教育機関の規模や地域配置の検討
5.各高等教育機関の役割と多様な教育の提供
6.高等教育へのアクセス:高大接続改革と修学支援新制度創設
7.高等教育を支える投資の充実と財源の多様化
8.学校法人制度改善と国立大学改革
9.今後に向けた課題
【第8章】私立大学経営における今後の主要な課題と対策 畑山浩昭
はじめに
1.グランドデザインにみる将来像
2.私学経営からの視点
3.教育研究の必然的な国際化、グローバル化
4.柔軟性、多様性に対応できるカリキュラム編成
終わりに―グローバルに貢献できる大学へ
【第2部】特別寄稿
【特別寄稿1】大学運営の深化を考 える 佐藤禎一
1.はじめに
2.大学運営の深化の諸様相
3.終わりに
【特別寄稿2】ここがヘンだよ日本の大学―ジェンダーギャップを考える 日比谷潤子
はじめに
1.日本の高等教育の現状
2.スーパーグローバル大学創生支援事業採択校の現状
3.日本私立大学連盟の調査結果
おわりに
【特別寄稿3】数で見るグランドデザイン答申 丸山和昭
1.グランドデザイン答申を数で見ることの意義
2.グランドデザイン答申の計量テキスト分析
3.グランドデザイン答申の単語配置の背景にある内外情勢
4.グランドデザイン答申の後に残された課題についての一考察
【特別寄稿4】グランドデザイン答申にこめられたもの 石橋晶
1.はじめに
2.答申にこめられた思いの骨格
3.国は何をなすべきか
4.おわりに
【第3部】資料編
2040 年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)
【補論1】中央教育審議会等と関連政策の歩み
2040 年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)【概要】
2040 年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)【要旨】
戦後高等教育政策概要年表
【後記】今、ビジョンのre-デザインが求められている 田中義郎
1.大学を取り巻く環境の変化
2.過去を振り返って考える大学の責務
3.教育改革と三つの領域
1.本書の背景
2.本書の全体主題をめぐって
3.本書の構成
【第1部】2020年以降の高等教育政策を考える
【第1章】戦後高等教育政策の展開と今後の論点 小林雅之
1.戦後高等教育政策の展開
2.高等教育政策の現在
3.グランドデザイン答申と教学マネジメント指針
4.インプリケーション
【第2章】「グランドデザイン答申」と高等教育政策の流れをめぐって 小松親次郎
はじめに
1.「グランドデザイン答申」を成立させた施策的な背景・基盤
2.「将来像答申」から「グランドデザイン答申」への遷移とともに
3.教育制度体系(初等中等教育等)との関わりからの政策展望の必要
4.「グランドデザイン答申」に基づく政策的展開への対応
おわりに
【第3章】我が国の明日の高等教育に向けて 永田恭介
1.日本の危機
2.大学教育改革
3.明日の教育のために
4.さらに今後の高等教育を考えるにあたって
おわりに
【第4章】グランドデザイン答申に対する期待と懸念 奥野武俊
1.はじめに―2040 年のこと
2.学修者本位の教育
3.多様性と柔軟性の確保
4.高等教育機関の規模・地域配置
5.おわりに
【第5章】私立であることの意味 清家篤
前文
1.学問は本来私的な営み
2.学習や研究の社会的な利益
3.私立であることの意味
4.日本の私立大学
5.私立であることと公的助成のバランス
6.建学の理念を持つことの意味
【第6章】産業界から高等教育に期待すること 北山禎介
1.グランドデザイン答申のポイント
2.企業が求める人材
3.産業界から期待すること
4.おわりに
【第7章】グランドデザイン答申後の政策展開と今後に向けた課題 大槻達也
1.答申対応を含む高等教育改革の政策パッケージの公表
2.教育研究体制における多様性と柔軟性の確保
3.教育の質保証と情報公表の推進
4.高等教育機関の規模や地域配置の検討
5.各高等教育機関の役割と多様な教育の提供
6.高等教育へのアクセス:高大接続改革と修学支援新制度創設
7.高等教育を支える投資の充実と財源の多様化
8.学校法人制度改善と国立大学改革
9.今後に向けた課題
【第8章】私立大学経営における今後の主要な課題と対策 畑山浩昭
はじめに
1.グランドデザインにみる将来像
2.私学経営からの視点
3.教育研究の必然的な国際化、グローバル化
4.柔軟性、多様性に対応できるカリキュラム編成
終わりに―グローバルに貢献できる大学へ
【第2部】特別寄稿
【特別寄稿1】大学運営の深化を考 える 佐藤禎一
1.はじめに
2.大学運営の深化の諸様相
3.終わりに
【特別寄稿2】ここがヘンだよ日本の大学―ジェンダーギャップを考える 日比谷潤子
はじめに
1.日本の高等教育の現状
2.スーパーグローバル大学創生支援事業採択校の現状
3.日本私立大学連盟の調査結果
おわりに
【特別寄稿3】数で見るグランドデザイン答申 丸山和昭
1.グランドデザイン答申を数で見ることの意義
2.グランドデザイン答申の計量テキスト分析
3.グランドデザイン答申の単語配置の背景にある内外情勢
4.グランドデザイン答申の後に残された課題についての一考察
【特別寄稿4】グランドデザイン答申にこめられたもの 石橋晶
1.はじめに
2.答申にこめられた思いの骨格
3.国は何をなすべきか
4.おわりに
【第3部】資料編
2040 年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)
【補論1】中央教育審議会等と関連政策の歩み
2040 年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)【概要】
2040 年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)【要旨】
戦後高等教育政策概要年表
【後記】今、ビジョンのre-デザインが求められている 田中義郎
1.大学を取り巻く環境の変化
2.過去を振り返って考える大学の責務
3.教育改革と三つの領域
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