タイトル あの公園のベンチには、なぜ仕切りがあるのか?
サブタイトル 知らぬ間に忍び寄る排除と差別の構造
刊行日 2023年11月1日
著者 森達也 編著
定価 1800円+税
ISBN 978-4-8460-2237-2
Cコード 0036
ページ数 278
判型 四六
製本 並製
シリーズ名 論創ノンフィクション
シリーズ番号 44
内容
排除したい。
だからこそ、見えづらくする。

街を歩いていても気づきにくいし、目をこらさないと見えてこない。人々の目に付けば議論になる。それを避けるために、ひっそりと、こっそりと、進められていく排除のシステム。誰が排除されているのか。どうやって排除しているのか。11人の論客がそれぞれの専門分野の状況を読み解く。
著者紹介
編著者 : 森 達也(もり・たつや)
広島県呉市生まれ。映画監督、作家。テレビ番組制作会社を経て独立。98年、オウム真理教を描いたドキュメンタリー映画『A』を公開。2001年、続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。佐村河内守のゴーストライター問題を追った16年の映画『FAKE』、東京新聞の記者・望月衣塑子を密着取材した19年の映画『i‒新聞記者ドキュメント‒』が話題に。10年に刊行した『A3』で講談社ノンフィクション賞。著書に、『放送禁止歌』(光文社知恵の森文庫)、『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』『職業欄はエスパー』(角川文庫)、『A2』(現代書館)、『ご臨終メディア』(集英社)、『死刑』(朝日出版社)、『東京スタンピード』(毎日新聞社)、『マジョガリガリ』(エフエム東京)、『神さまってなに?』(河出書房新社)、『虐殺のスイッチ』(出版芸術社)、『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ』(ミツイパブリッシング)、『U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面』(講談社現代新書)、『千代田区一番一号のラビリンス』(現代書館)、『増補版 悪役レスラーは笑う』(岩波現代文庫)など多数。
2023年9月1日、関東大震災の五日後に千葉県の福田村で起きた行商団九人の虐殺事件をテーマにした映画『福田村事件』が公開となった。
目次
刊行に寄せて 森達也

五十嵐太郎 かたちが命令する
雨宮処凛  困窮に至るまでの、そして困窮してからの排除
今岡直之  賃労働・家族・福祉からの排除あるいは脱出
葛西リサ  住みたい部屋で暮らせない
渋井哲也  学校という排除空間
武田砂鉄  「五輪やるから出ていけ」の現在地
田中元子  わたしたちはベンチかもしれない
朴梨順   変質するヘイト。そして微かな希望
福原麻希  インクルーシブ教育は本当に可能か―障害者と排除
森達也   排除アートは増殖し続けている
安田浩一  排除と偏見を逆手にとる
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