タイトル 江戸期における河川舟運と流域生活圏の形成
刊行日 2024年9月14日
著者 大木昌編著/齋藤百合子著
定価 8000円+税
ISBN 978-4-8460-2414-7
Cコード C0025
ページ数 508
判型 四六
製本 上製
内容
日本において、地域社会や地方文化はどのようにして形成されたのか? 個性ある社会や文化をもつ地域社会の形成には、河川舟運が大きく関与していたのではないか――本書は、江戸期に発達した河川舟運によるヒト・モノ・カネ・文化(情報)の交流史に着目し、多様な「流域生活圏」の形成過程をとおしてこの問題を解明しようとする野心的な試み。
著者紹介
大木昌(おおき・あきら)
1945年生まれ。早稲田大学第一政経学部卒業(1968 年)、一橋大学大学院修士課程卒業、博士課程満期退学。オーストラリア国立大学にて博士号取得(1976)。名古屋商科大学、八千代国際大学(現秀明大学)、明治学院大学国際学部で勤務。現在明治学院大学名誉教授。専攻は東南アジア史、東南アジアの民族医療。主な著書に『インドネシア社会経済史研究―植民地期ミナンカバウの経済過程と社会変化』(勁草書房、1984年)、『病と癒しの文化史―東南アジアの医療と世界観』(山川出版社、2002年)、『関係性喪失の時代―壊れてゆく日本と世界』(勉誠出版、2005年)、『稲作の社会史―一九世紀ジャワ農民の稲作と生活史』(勉誠出版、2006年)、訳書にA ・ジョージ編『西側による国家テロ』(共訳、勉誠出版、2002年)、R.M.デッカー/C・ファン・ドゥ・ポル『兵士になった女性たち―近世ヨーロッパにおける異性装の伝統』(法政大学出版局、2007年)ほか論文多数。
Blog『大木昌の雑記帳』(https://blog.goo.ne.jp/xbigtreex)

齋藤百合子(さいとう・ゆりこ)
1960 年生まれ。日本福祉大学大学院、国際社会開発研究科修士課程修了、修士(開発学)2002 ~ 2004 年日本福祉大学大学院国際社会開発研究科・博士課程単位取得満期退学。2006 ~ 2012 年明治学院大学国際学部准教授(2010 ~2018)、明治学院大学国際学部客員教授(2018 ~2019)、明治学院大学国際平和研究所研究員(2019 ~)、大東文化大学国際関係学部特任教授(2020 年~)。『日本の国際協力 アジア編―成長から「持続可能な社会」の実現』(共著)ミネルヴァ書房(2021)、『グローバル開発協力を考える―SDGs 時代のパートナーシップのあり方』(共著)明石書店(2019)、『人の国際移動と現代日本の法―人身取引・外国人労働・入管法制』(共著)日本評論社(2017)、「居場所を求める若者たち―日本、タイ、米国の、制度の狭間にいる子供・若者支援に向けた一考察」(単著)、『国際学研究』第50 号 明治学院大学(2017)。
目次
 プロローグ 
 本書の構成とねらい
第一部 河川舟運の歴史と基本問題
第一章 舟運研究の背景と意義
第二章 日本における河川舟運前史
第三章 舟運の基本構造
第四章 舟運と「塩の道」
第二部 河川別舟運の実態と流域生活圏
第五章 北上川の舟運と流域生活圏の形成
第六章 最上川の舟運と流域生活圏の形成
第七章 利根川水系――関東広域生活圏を支えた川
第八章 越後から上州へ渡った飯盛女と八木節
第九章 天竜川の舟運と「南信三遠」文化圏の形成
第一〇章 中国地方東部の舟運
 エピローグ 
 あとがき 
 フィールド調査記録 
 参照文献一覧
 索引
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